REPORT
レポート
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関東大学対抗戦A 日本体育大学戦
2019/09/08
9月8日(日)・百草グラウンド
○帝京大学(2勝)59-30日本体育大学(2敗)●
《帝京大学》
[FW]
(1)清水⇒長谷川(耀)(2)李(承爀)⇒照内(3)奥野⇒金森(4)マクロビー(5)野田⇒久保(6)トンガタマ(7)上山⇒金(隆)(8)安田
[BK]
(9)土永⇒谷中(10)北村⇒高本(11)神座⇒松山(12)本郷(13)李(承信)(14)木村(15)奥村
《日本体育大学》※先発のみ
[FW]
(1)竹下(2)北原(3)砂田(4)永田(5)中川(6)髙橋(7)渡邊(8)ヴァイレア
[BK]
(9)本堂(10)髙木(11)沢村(12)石田(13)ラウイ(14)田中(15)福島
【前半】【得点経過】
【3分】帝7-0日
キックカウンターから連続攻撃。WTB木村が大きく前進し、さらにFWで連続攻撃。ラックから、LO野田が持ち出してトライ。ゴール成功。
【7分】帝7-3日
PGを決められる。
【9分】帝14-3日
キックカウンターから連続攻撃。CTB李が大きく前進。WTB神座にパスし、神座からPR奥野-SH土永-SO北村と渡り、北村がキックパス。WTB木村がキャッチしてトライ。ゴール成功。
【20分】帝14-6日
PGを決められる。
【26分】帝14-13日
敵陣ゴール前でターンオーバーされ、そのまま走られて、トライを奪われる。
【29分】帝21-13日
キックカウンターから連続攻撃。ラックから、SH土永-SO北村と渡り、北村が抜け出してトライ。ゴール成功。
【33分】帝21-18日
ラインアウトからモールを押し込まれ、トライを奪われる。
【39分】28-18日
相手のキックをキャッチして、連続攻撃。SH土永がハイパント。マイボールにして、さらに連続攻撃。ラックから、SH土永-LOマクロビー-SH土永と渡り、土永が抜け出してトライ。ゴール成功。
【後半】【得点経過】
【5分】帝35-18日
ラインアウトから連続攻撃。ラックから、No8安田が持ち出してトライ。ゴール成功。
【9分】帝40-18日
カウンターアタックから連続攻撃。WTB木村が大きく前進。CTB本郷-WTB木村-SH土永と渡り、土永がトライ。
【11分】帝40-23日
キックしたボールが相手に入り、つながれ、トライを奪われる。
【14分】帝47-23日
ラインアウトから連続攻撃。ラックから、FLトンガタマが持ち出してトライ。ゴール成功。
【21分】帝52-23日
スクラムから、No8安田-SH土永-SO北村-CTB李と渡り、李が抜け出してトライ。ゴール成功。
【27分】帝52-30日
スクラムからつながれ、トライを奪われる。
【44分】帝59-30日
CTB松山のタックルで乱れたパスを、WTB李がインターセプト。李がそのままトライ。ゴール成功。
《BRIEF REVIEW》
対抗戦第2戦の相手は日本体育大学。先制したのは帝京。キックカウンターからチャンスをつかむと、ゴール前でのFW戦となり、LO野田がトライ。これで勢いに乗りたい帝京だったが、相手の的確で粘り強いタックルでなかなか前進できない。ペナルティも増え、PGを2つ決められ、さらにチャンスでのミスから失点。26分には14-13と1点差に迫られる苦しい展開となる。ボール支配率では大幅に上回るものの、ミスからピンチを招き、失点される。前半を28-18で折り返した。後半は序盤から帝京が得点を重ね、点差を広げるが、やはり攻めている場面でのミスから失点してしまう。得点シーンでは帝京らしさを見せたが、帝京らしからぬ失点もあり、59-30でノーサイド。帝京は対抗戦2連勝となった。
《POST MATCH INTERVIEW》
■岩出雅之監督
「今日は我々のぬるさと日体大さんのよさが出た試合だったと思います。日体大さんの、最後まで全力で一生懸命プレーする姿から、学生たちが何を学んでくれるかが大切だと思います。毎日の練習、毎回の試合で一人一人が、そしてチーム全体が成長できることが大事です。学びを得て、課題をいただいて、それをどう活用し、成長につなげていくか。我々、大人が指示するのは簡単ですが、それではいつまで経っても『指示待ち』から脱することはできず、彼らの成長にはつながりません。目の前の課題を自分の問題として捉え、自分の問題としてどう克服していくかを全力で考えること。そして、考え抜いて見つけたものに全力で取り組むこと。それに期待して、見守っていきたいと思います。最後になりましたが、後半ロスタイムの最後まで一生懸命なプレーをしてくださった日体大の選手のみなさんに敬意を表し、感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。」
■キャプテン・CTB本郷泰司(4年)
「今日は、前半の前半からコンタクトの部分が全然よくなく、相手の方が勢いがありました。うまくいかない時間帯に、うまくいかないまま、元気のない状態が続いてしまい、そこを盛り返していこうということは言っていたのですが、上げていくことができませんでした。練習から芯のプレー、うまくいかないときのエナジーを意識してやっていかなければと感じました。後半、FWのラックサイドのアタックは、テンポがつくれていてよかったと思いますし、BKはカウンターからのアンストラクチャーでのアタックで、相手ディフェンスの弱いところを突いて、いいアタックにつながっていたと思うので、そこはよかったです。もっと体を張る部分をガツガツ行って、それを当たり前にできるようにしないと、今後の対抗戦を勝ち切ることができないと思うので、次の試合は特に大事になると思っています。課題に挙がってきたコンタクトの部分とエナジーの部分を出し切れるようにしたいと思います。」
■短時間の出場も前に出るプレーに自信を得た・HO照内寿明(2年)
「後半最後の10分間ほどの出場でしたが、ラインアウトで思ったようなスローイングができず、そこは修正点だと思っています。自分はAチームでの経験が少ないこともあって、プレッシャーに負けてしまったところがありました。普段の練習から、もっと試合をイメージしてやっていかないといけないと感じました。常に意識しているボールキャリーで前に出るという部分は、少しはできていたと思いますが、さらにしっかりやっていきたいです。今日は相手の方が粘り強く、最後まで気持ちを切らさず、あきらめない姿勢があったと思いますが、そこは僕たちが学ぶべきところだと思いました。ここからまたしっかり練習して、メンバーに選ばれたら、チームの代表という意識をもって、全力で戦いたいと思います。」
■ミスを反省するもタックルには手応え・CTB松山千大(1年)
「急遽、メンバー入りになったのですが、ずっと出場したいと思っていたので、『やってやるぞ』という気持ちで取り組みました。そんな中、今日は自分のいいところも悪いところも出たと思います。スピードの部分やハンドリングでのミスがあったので、そこは修正していきたいです。後半からの出場で、チャンスをいただいたので、そのチャンスを活かそうと思っていたのですが、ミスが出てしまいました。タックルはよかったと思うので、そこはさらに磨いて、アピールしていきたいです。」
《PICK UP PLAYERS》
ポジション転向で輝きを増す
SH 谷中樹平(1年)
Taninaka Kippei
教育学部教育文化学科
御所実業高校出身
身長177cm/体重73kg
■今日はどんな思いで試合に臨んだのでしょうか。
「菅平での合宿でSHに転向したのですが、それまで(FBなどから)ポジションを転々としていて、やっとSHでAチームの23人のメンバーに入ることができました。その責任と誇りを感じて臨みました。今はそうした思いが一番強いです。」
■試合を振り返ってください。
「後半最後の10分ほどでしたが、FWをうまく動かせなかったり、自分の中で迷いながらプレーしているところもありました。シーズンが深まっていく中で、そうした迷いを消していけるようにようにしたいです。」
■SHへの転向は、何かきっかけがあったのでしょうか。
「菅平に入ったその日に、岩出監督から『SHできるか?』と言われ、迷いなく『やらせてください』と言いました。その日から、SHとしてやらせてもらうようになりました。」
■菅平での練習試合でも大東文化大戦でAチームのSHとして出場して、対抗戦でもこの2試合、SHとして出場しました。手応えのようなものは得られていますか。
「高校1年生のときにSHをやったことがあるのですが、もうプレー勘は全然なくなっていました。練習、試合を積み重ねて、やっと少し慣れてきたかなという感じです。実力的にはまだまだです。」
■今後に向けて意気込みをお願いします。
「今は末さんがケガで離脱しているから出させていただいていますが、末さんが戻ってきても試合に出られるように、頑張っていきたいと思います。」
菅平合宿でSHへのポジションチェンジを打診され、高校1年時以来のSHへ。高校2年からは主にCTBを任され、大学入学後はFBも経験した。当初はSHとしてのプレー勘が戻らず苦労したというが、練習を重ね、短期間で勘を取り戻した上に、新たな知識、プレースキル、コミュニケーションスキルも積み上げている。他のポジションを経験したことで、各ポジションの動きや求めるものもわかっている。ここからさらなる成長によって輝きを増してくれることだろう。
《COLUMN》
―― ワンチーム ――
まもなくラグビー・ワールドカップ日本大会が始まります。帝京大学OBからは7名の選手が選ばれました。
その日本代表、選手やスタッフなどからよく「ワンチーム」という言葉が聞かれます。このワンチーム、「ひとつのチームになる」というのは意外に難しいようです。だからこそ、いろいろな人の口からこの言葉が出てくるのでしょう。
日本代表の記者会見でも、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチの口から「皆さんが誇れるチームになって、ワンチームで戦います。」という言葉が出てきています。ワンチームになることの大切さと同時に、やはりその難しさを物語っていると言えます。
ワンチームというのは、試合に出る23人、あるいはメンバーに選ばれている31人とスタッフたちだけという意味ではありません。ノンメンバーながら、帯同するバックアップメンバーらも含めて「ワンチーム」なのです。
帝京大学ラグビー部のイヤーブック掲載用に、帝京OBの日本代表選手たち(候補も含む)が本郷キャプテンを囲んでの座談会を開いてくれました(本ホームページのリンクからPDFファイルをダウンロードできます)。誌面の関係でカットになってしまったのですが、流大選手(2014年度キャプテン・現サントリーサンゴリアス)は「ワンチーム」について、本郷キャプテンにこんな話をしてくれました。
「代表でも、ツアー期間にノンメンバー(試合に出ないメンバー)になる選手が必ずいる。試合は23人だから。で、リーダー陣は何をするかというと、ノンメンバーになった中の一人か二人に声をかけて、『ワンチームで戦ってほしい』とお願いする。もちろん、その選手も試合に出られないから悔しいはずだけど、『ノンメンバーたちを引っ張ってほしい』というような話をする。」
つまり、ワンチームになるために大事なのは「ノンメンバー」たちの言動、そしてノンメンバーも含めた団結力だというわけです。流選手はサントリーでも、ノンメンバーやBチーム(サテライト)のメンバーにお願いして、ワンチームになれるようにさまざまな働きかけをしたと言います。
もう一つ、先日、秩父宮ラグビー場で「ラグビー日本代表 ONE TEAM決起会」というイベントが開かれたように、ファンの人たちも「ワンチーム」には欠かせないメンバーだと言えそうです。ファンも一つになって日本代表を応援する。日本全体が「ワンチーム」になるということでしょう。
もちろん、「ワンチーム」となることが大事なのは、日本代表に限った話ではありません。わが帝京大学ラグビー部にとっても、とても大事なことです。現状では、まだまだかもしれません。私たちファンの後押しも含めて、ここから「ワンチーム」として団結していく様子をしっかり見守っていきたいと思います。
《THE NEW FACE》
ニューフェースたちの声を紹介します。
WTB・FB 岡崎俊星(1年)
獨協埼玉高校出身
身長180cm/体重78kg
「自分は持ち味のスピードを活かすために、常にスペースを探してトライにつなげることを心掛けてやっています。一番の課題は、フィジカル。コンタクトシーンですぐに倒れてしまう場面が多いので、サポートが来るまで立ち続けられるように下半身の強化に力を入れています。帝京大学ラグビー部の先輩方と自分を比べると、体の強さの違いを痛感します。自分ももっともっと体づくりに力を入れて、強くなりたいです。自分は一般入試での入学で、高校時代の実績なども他のみんなには及ばないので、日々、全力で努力して、一日でも早くみんなに追いつけるように頑張ります。」
LO 菅井一樹(1年)
八千代松陰高校出身
身長187cm/体重103kg
「自分は、長身を活かした空中戦を得意としています。ラインアウトやハイパントキャッチなどを見てもらいたいです。今後はもっと下半身を強化していきたいと思っています。帝京大学ラグビー部は、サポート面が非常に充実していると感じています。ケガのケアのサポート、栄養面のサポートなど、話には聞いていましたが、入ってみて本当にすごいと思いましたし、日々、ありがたいと感じています。まずはいまのケガを治して、しっかり練習して、ファーストジャージを着て試合に出られるように頑張りたいと思います。」
PR 崔暢賢(1年)
大阪朝鮮高校出身
身長179cm/体重119kg
「自分の強みはスクラムとプレイクダウンです。課題は、戦術の理解度。自分の頭で考える機会が多いので、しっかりと考えてやっていきたいです。帝京大学ラグビー部は、みな、細かい部分まで全力で取り組んでいて、それをこだわってやり切るところがすごいと感じています。今後は、1試合でも多く公式戦に出られるように頑張ります。」
左から岡崎俊星、菅井一樹、崔暢賢
《NEXT MATCH》
関東大学対抗戦A
対青山学院大学(https://www.aogaku-rugby.com/)
9月14日(土) 大和スポーツセンター競技場
15時キックオフ
過去の対戦成績:関東大学対抗戦28勝8敗1分(大学選手権での対戦はなし)
[青山学院大学の直近5戦]
7月6日 ○42-28成蹊大学(練習試合)
8月19日 ●33-38中京大学(夏季練習試合)
8月22日 ○17-15龍谷大学(夏季練習試合)
9月1日 ●3-35慶應義塾大学(関東大学対抗戦A)
9月8日 ●0-92早稲田大学(関東大学対抗戦A)
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
○帝京大学(2勝)59-30日本体育大学(2敗)●
《帝京大学》
[FW]
(1)清水⇒長谷川(耀)(2)李(承爀)⇒照内(3)奥野⇒金森(4)マクロビー(5)野田⇒久保(6)トンガタマ(7)上山⇒金(隆)(8)安田
[BK]
(9)土永⇒谷中(10)北村⇒高本(11)神座⇒松山(12)本郷(13)李(承信)(14)木村(15)奥村
《日本体育大学》※先発のみ
[FW]
(1)竹下(2)北原(3)砂田(4)永田(5)中川(6)髙橋(7)渡邊(8)ヴァイレア
[BK]
(9)本堂(10)髙木(11)沢村(12)石田(13)ラウイ(14)田中(15)福島
【前半】【得点経過】
【3分】帝7-0日
キックカウンターから連続攻撃。WTB木村が大きく前進し、さらにFWで連続攻撃。ラックから、LO野田が持ち出してトライ。ゴール成功。
【7分】帝7-3日
PGを決められる。
【9分】帝14-3日
キックカウンターから連続攻撃。CTB李が大きく前進。WTB神座にパスし、神座からPR奥野-SH土永-SO北村と渡り、北村がキックパス。WTB木村がキャッチしてトライ。ゴール成功。
【20分】帝14-6日
PGを決められる。
【26分】帝14-13日
敵陣ゴール前でターンオーバーされ、そのまま走られて、トライを奪われる。
【29分】帝21-13日
キックカウンターから連続攻撃。ラックから、SH土永-SO北村と渡り、北村が抜け出してトライ。ゴール成功。
【33分】帝21-18日
ラインアウトからモールを押し込まれ、トライを奪われる。
【39分】28-18日
相手のキックをキャッチして、連続攻撃。SH土永がハイパント。マイボールにして、さらに連続攻撃。ラックから、SH土永-LOマクロビー-SH土永と渡り、土永が抜け出してトライ。ゴール成功。
【後半】【得点経過】
【5分】帝35-18日
ラインアウトから連続攻撃。ラックから、No8安田が持ち出してトライ。ゴール成功。
【9分】帝40-18日
カウンターアタックから連続攻撃。WTB木村が大きく前進。CTB本郷-WTB木村-SH土永と渡り、土永がトライ。
【11分】帝40-23日
キックしたボールが相手に入り、つながれ、トライを奪われる。
【14分】帝47-23日
ラインアウトから連続攻撃。ラックから、FLトンガタマが持ち出してトライ。ゴール成功。
【21分】帝52-23日
スクラムから、No8安田-SH土永-SO北村-CTB李と渡り、李が抜け出してトライ。ゴール成功。
【27分】帝52-30日
スクラムからつながれ、トライを奪われる。
【44分】帝59-30日
CTB松山のタックルで乱れたパスを、WTB李がインターセプト。李がそのままトライ。ゴール成功。
《BRIEF REVIEW》
対抗戦第2戦の相手は日本体育大学。先制したのは帝京。キックカウンターからチャンスをつかむと、ゴール前でのFW戦となり、LO野田がトライ。これで勢いに乗りたい帝京だったが、相手の的確で粘り強いタックルでなかなか前進できない。ペナルティも増え、PGを2つ決められ、さらにチャンスでのミスから失点。26分には14-13と1点差に迫られる苦しい展開となる。ボール支配率では大幅に上回るものの、ミスからピンチを招き、失点される。前半を28-18で折り返した。後半は序盤から帝京が得点を重ね、点差を広げるが、やはり攻めている場面でのミスから失点してしまう。得点シーンでは帝京らしさを見せたが、帝京らしからぬ失点もあり、59-30でノーサイド。帝京は対抗戦2連勝となった。
《POST MATCH INTERVIEW》
■岩出雅之監督
「今日は我々のぬるさと日体大さんのよさが出た試合だったと思います。日体大さんの、最後まで全力で一生懸命プレーする姿から、学生たちが何を学んでくれるかが大切だと思います。毎日の練習、毎回の試合で一人一人が、そしてチーム全体が成長できることが大事です。学びを得て、課題をいただいて、それをどう活用し、成長につなげていくか。我々、大人が指示するのは簡単ですが、それではいつまで経っても『指示待ち』から脱することはできず、彼らの成長にはつながりません。目の前の課題を自分の問題として捉え、自分の問題としてどう克服していくかを全力で考えること。そして、考え抜いて見つけたものに全力で取り組むこと。それに期待して、見守っていきたいと思います。最後になりましたが、後半ロスタイムの最後まで一生懸命なプレーをしてくださった日体大の選手のみなさんに敬意を表し、感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。」
■キャプテン・CTB本郷泰司(4年)
「今日は、前半の前半からコンタクトの部分が全然よくなく、相手の方が勢いがありました。うまくいかない時間帯に、うまくいかないまま、元気のない状態が続いてしまい、そこを盛り返していこうということは言っていたのですが、上げていくことができませんでした。練習から芯のプレー、うまくいかないときのエナジーを意識してやっていかなければと感じました。後半、FWのラックサイドのアタックは、テンポがつくれていてよかったと思いますし、BKはカウンターからのアンストラクチャーでのアタックで、相手ディフェンスの弱いところを突いて、いいアタックにつながっていたと思うので、そこはよかったです。もっと体を張る部分をガツガツ行って、それを当たり前にできるようにしないと、今後の対抗戦を勝ち切ることができないと思うので、次の試合は特に大事になると思っています。課題に挙がってきたコンタクトの部分とエナジーの部分を出し切れるようにしたいと思います。」
■短時間の出場も前に出るプレーに自信を得た・HO照内寿明(2年)
「後半最後の10分間ほどの出場でしたが、ラインアウトで思ったようなスローイングができず、そこは修正点だと思っています。自分はAチームでの経験が少ないこともあって、プレッシャーに負けてしまったところがありました。普段の練習から、もっと試合をイメージしてやっていかないといけないと感じました。常に意識しているボールキャリーで前に出るという部分は、少しはできていたと思いますが、さらにしっかりやっていきたいです。今日は相手の方が粘り強く、最後まで気持ちを切らさず、あきらめない姿勢があったと思いますが、そこは僕たちが学ぶべきところだと思いました。ここからまたしっかり練習して、メンバーに選ばれたら、チームの代表という意識をもって、全力で戦いたいと思います。」
■ミスを反省するもタックルには手応え・CTB松山千大(1年)
「急遽、メンバー入りになったのですが、ずっと出場したいと思っていたので、『やってやるぞ』という気持ちで取り組みました。そんな中、今日は自分のいいところも悪いところも出たと思います。スピードの部分やハンドリングでのミスがあったので、そこは修正していきたいです。後半からの出場で、チャンスをいただいたので、そのチャンスを活かそうと思っていたのですが、ミスが出てしまいました。タックルはよかったと思うので、そこはさらに磨いて、アピールしていきたいです。」
《PICK UP PLAYERS》
ポジション転向で輝きを増す
SH 谷中樹平(1年)
Taninaka Kippei
教育学部教育文化学科
御所実業高校出身
身長177cm/体重73kg
■今日はどんな思いで試合に臨んだのでしょうか。
「菅平での合宿でSHに転向したのですが、それまで(FBなどから)ポジションを転々としていて、やっとSHでAチームの23人のメンバーに入ることができました。その責任と誇りを感じて臨みました。今はそうした思いが一番強いです。」
■試合を振り返ってください。
「後半最後の10分ほどでしたが、FWをうまく動かせなかったり、自分の中で迷いながらプレーしているところもありました。シーズンが深まっていく中で、そうした迷いを消していけるようにようにしたいです。」
■SHへの転向は、何かきっかけがあったのでしょうか。
「菅平に入ったその日に、岩出監督から『SHできるか?』と言われ、迷いなく『やらせてください』と言いました。その日から、SHとしてやらせてもらうようになりました。」
■菅平での練習試合でも大東文化大戦でAチームのSHとして出場して、対抗戦でもこの2試合、SHとして出場しました。手応えのようなものは得られていますか。
「高校1年生のときにSHをやったことがあるのですが、もうプレー勘は全然なくなっていました。練習、試合を積み重ねて、やっと少し慣れてきたかなという感じです。実力的にはまだまだです。」
■今後に向けて意気込みをお願いします。
「今は末さんがケガで離脱しているから出させていただいていますが、末さんが戻ってきても試合に出られるように、頑張っていきたいと思います。」
菅平合宿でSHへのポジションチェンジを打診され、高校1年時以来のSHへ。高校2年からは主にCTBを任され、大学入学後はFBも経験した。当初はSHとしてのプレー勘が戻らず苦労したというが、練習を重ね、短期間で勘を取り戻した上に、新たな知識、プレースキル、コミュニケーションスキルも積み上げている。他のポジションを経験したことで、各ポジションの動きや求めるものもわかっている。ここからさらなる成長によって輝きを増してくれることだろう。
《COLUMN》
―― ワンチーム ――
まもなくラグビー・ワールドカップ日本大会が始まります。帝京大学OBからは7名の選手が選ばれました。
その日本代表、選手やスタッフなどからよく「ワンチーム」という言葉が聞かれます。このワンチーム、「ひとつのチームになる」というのは意外に難しいようです。だからこそ、いろいろな人の口からこの言葉が出てくるのでしょう。
日本代表の記者会見でも、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチの口から「皆さんが誇れるチームになって、ワンチームで戦います。」という言葉が出てきています。ワンチームになることの大切さと同時に、やはりその難しさを物語っていると言えます。
ワンチームというのは、試合に出る23人、あるいはメンバーに選ばれている31人とスタッフたちだけという意味ではありません。ノンメンバーながら、帯同するバックアップメンバーらも含めて「ワンチーム」なのです。
帝京大学ラグビー部のイヤーブック掲載用に、帝京OBの日本代表選手たち(候補も含む)が本郷キャプテンを囲んでの座談会を開いてくれました(本ホームページのリンクからPDFファイルをダウンロードできます)。誌面の関係でカットになってしまったのですが、流大選手(2014年度キャプテン・現サントリーサンゴリアス)は「ワンチーム」について、本郷キャプテンにこんな話をしてくれました。
「代表でも、ツアー期間にノンメンバー(試合に出ないメンバー)になる選手が必ずいる。試合は23人だから。で、リーダー陣は何をするかというと、ノンメンバーになった中の一人か二人に声をかけて、『ワンチームで戦ってほしい』とお願いする。もちろん、その選手も試合に出られないから悔しいはずだけど、『ノンメンバーたちを引っ張ってほしい』というような話をする。」
つまり、ワンチームになるために大事なのは「ノンメンバー」たちの言動、そしてノンメンバーも含めた団結力だというわけです。流選手はサントリーでも、ノンメンバーやBチーム(サテライト)のメンバーにお願いして、ワンチームになれるようにさまざまな働きかけをしたと言います。
もう一つ、先日、秩父宮ラグビー場で「ラグビー日本代表 ONE TEAM決起会」というイベントが開かれたように、ファンの人たちも「ワンチーム」には欠かせないメンバーだと言えそうです。ファンも一つになって日本代表を応援する。日本全体が「ワンチーム」になるということでしょう。
もちろん、「ワンチーム」となることが大事なのは、日本代表に限った話ではありません。わが帝京大学ラグビー部にとっても、とても大事なことです。現状では、まだまだかもしれません。私たちファンの後押しも含めて、ここから「ワンチーム」として団結していく様子をしっかり見守っていきたいと思います。
《THE NEW FACE》
ニューフェースたちの声を紹介します。
WTB・FB 岡崎俊星(1年)
獨協埼玉高校出身
身長180cm/体重78kg
「自分は持ち味のスピードを活かすために、常にスペースを探してトライにつなげることを心掛けてやっています。一番の課題は、フィジカル。コンタクトシーンですぐに倒れてしまう場面が多いので、サポートが来るまで立ち続けられるように下半身の強化に力を入れています。帝京大学ラグビー部の先輩方と自分を比べると、体の強さの違いを痛感します。自分ももっともっと体づくりに力を入れて、強くなりたいです。自分は一般入試での入学で、高校時代の実績なども他のみんなには及ばないので、日々、全力で努力して、一日でも早くみんなに追いつけるように頑張ります。」
LO 菅井一樹(1年)
八千代松陰高校出身
身長187cm/体重103kg
「自分は、長身を活かした空中戦を得意としています。ラインアウトやハイパントキャッチなどを見てもらいたいです。今後はもっと下半身を強化していきたいと思っています。帝京大学ラグビー部は、サポート面が非常に充実していると感じています。ケガのケアのサポート、栄養面のサポートなど、話には聞いていましたが、入ってみて本当にすごいと思いましたし、日々、ありがたいと感じています。まずはいまのケガを治して、しっかり練習して、ファーストジャージを着て試合に出られるように頑張りたいと思います。」
PR 崔暢賢(1年)
大阪朝鮮高校出身
身長179cm/体重119kg
「自分の強みはスクラムとプレイクダウンです。課題は、戦術の理解度。自分の頭で考える機会が多いので、しっかりと考えてやっていきたいです。帝京大学ラグビー部は、みな、細かい部分まで全力で取り組んでいて、それをこだわってやり切るところがすごいと感じています。今後は、1試合でも多く公式戦に出られるように頑張ります。」
左から岡崎俊星、菅井一樹、崔暢賢
《NEXT MATCH》
関東大学対抗戦A
対青山学院大学(https://www.aogaku-rugby.com/)
9月14日(土) 大和スポーツセンター競技場
15時キックオフ
過去の対戦成績:関東大学対抗戦28勝8敗1分(大学選手権での対戦はなし)
[青山学院大学の直近5戦]
7月6日 ○42-28成蹊大学(練習試合)
8月19日 ●33-38中京大学(夏季練習試合)
8月22日 ○17-15龍谷大学(夏季練習試合)
9月1日 ●3-35慶應義塾大学(関東大学対抗戦A)
9月8日 ●0-92早稲田大学(関東大学対抗戦A)
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
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