REPORT
レポート
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~真っ直ぐな眼差し~ 『常に全力で、進化しろ!』
2012/10/26
小野寛智副キャプテンインタビュー
~真っ直ぐな眼差し~
『常に全力で、進化しろ!』
泉敬キャプテンと共にチームを引っ張る小野寛智副キャプテン。
その責任感は人一倍強い。自身のプレー、行動で、彼はチームをどのように牽引していくのだろうか。
【リーダーシップ】
ルーキーイヤーからメンバーに名を列ね、現役部員のなかでは誰よりも大舞台を経験してきた小野。その最終学年に懸ける想いは言うまでもなく熱い。先日行われた慶應義塾戦では相手WTBを振り切ってのトライを挙げるなど、パフォーマンスも好調を維持。
さかのぼること2ヶ月前、彼にとって学生生活最後の夏合宿は、自らのリーダーシップ力への挑戦として、大変意味のあるものになったようだ。
彼の掲げるリーダー像とは、どのようなものなのだろうか。
■小野寛智
『夏合宿についてですが、まずは春シーズンの細かいポイントをおさえて、より内容濃く取り組んで行こうと臨みました。そういう意識的なものはある程度達成できたと思います。しかしながら、まだまだこのチームは伸びしろがあると感じる部分はあります。
自分にとっては、最後の夏合宿でした。リーダーシップをとってチームを引っ張り、泉をサポートしようと考えて臨みました。結果的には、完璧にできたとは言えません。副キャプテンとしての自分の今の状況に、まだまだ油断はできないです。自分では心の中にまだスキがあると思います。そういうところをしっかりと修正できたら、良いと思います。
普段の生活だけでなく、プレーのなかでもリーダーシップを発揮し、自ら挑戦していきたいですね。そういったことを意識することによって、いいプレーもできてくると思います。プレー面においてもまだまだ自分の強みを活かしきれていないところがあります。
対抗戦を通して、ランであったり相手をかわす走りなどの強みを発揮していきたいです。1年生の時から色んなポジションをさせてもらっているので、WTBにこだわらず、必要に応じて、流れの中で自分の役割を果たしていきたいと思います。大学選手権に向けて、対抗戦から、きっちりと戦っていきたいです。』
【力をもらい、力を示す】
自らのプレーでチームに模範を示すと同時に、同級生や後輩の活躍に誰よりも目を光らせている小野。また、逆にそこからたくさんのものを吸収し、身も心も大きく成長しているようだ。時には昨年度の主将・森田とも連絡を取り合い、アドバイスを受けている。学生最後のより大切なシーズン。彼の脳裏は、どのような想いを秘めているのだろうか。
■小野寛智
『夏が終わりシーズンも開けて、チームも自分も精神的に強くなってきたと思います。外見ではわからないかもしれませんが、みんなそれに気付き始めているのではないでしょうか。このまま、もっともっと成長していきたいと思います
もちろん、まだまだ課題はありますが、1年生の森谷(SO・正智深谷)や金田(SO・伏見工)などは、上のチームでしっかり頑張っています。考えて行動しようとしていることが、プレーにあらわれています。
また、2年生の大塚(WTB・大分雄城台)などもとても頑張っていますが、彼の普段の生活を見ているとやっぱり納得ができます。見習うべき姿がとても多いです。
自分自身については、大学に入って嬉しいことや辛いこと、色々経験して乗り越えてきたと思います。その分、仲間意識は高くなりましたし、特に同級生との関わりは深いと思います。
例えばウエイトトレーニングなどは、1年生の時はあまり前向きに取り組めていなかったのですが、スタッフの方々のアドバイスなどもあり自分に必要なことだとわかり、また森田さんとウエイトをする機会も多くなって、そこからより貪欲に取り組んでいけるようになりました。1年生の時は考えもまだ甘くて、そこまで考える余裕がなかったのかもしれません。今の下級生はすごく前向きになんでも取り組んでいるのですが、自分ももうちょっと早く気づいていれば良かったかな、と今となっては思います。今は、時間の使い方もわかるようになって、オフの日も有意義な時間を過ごすことができています。
とにかく岩出監督やスタッフの方々のご指導のおかげで、いろいろと気付かされたことが多いです。』
【逃げない心】
彼の言葉に、弱気の文字はない。その強さはどこからくるものなのか。
チームに対する思い、そして自分自身に課すもの、そこには彼らしい真っ直ぐな気持ちが込められていた。
■小野寛智
『チームの進化を止めるのは、油断や満足です。シーズンも開幕し、どこのチームも打倒・帝京で向かってくると思いますが、それは関係ありません。常に自分たちにチャレンジし続けることが大事だと思います。目の前の試練、苦しいことから逃げないこと、自分もチームもそこに集中して戦っています。時にはうまくいかないこともありますが、ブレることなく一つ一つを無駄にしないで、全てにおいて出し切る。一つ一つの小さなことを大事にすることに意味があると思います。
「いいプレーがしたい。チームとして勝ちたい…」。そのためにも常に平常心で戦うことを意識しています。目先の結果だけにこだわらず、そこまでのプロセスを大事にしたいです。きつい練習だからこそ、人に負けないというよりも自分に負けたくない。絶対に負けたくないです。常に全力で挑んでいきたいです。必ず、日々の生活がプレーにあらわれます。真面目にやることが逃げない事に繋がってくると思います。帝京ラグビー部は皆、勝ちたいから、逃げたくはありません。
相手チームの分析、シーズンが深まるにつれて、どの位置でペナルティゴールを狙うか、ここはフォワードでいくか、など戦術面でもどんどん深まっていくと思います。まだ形が、完成とは言えませんが、チャレンジする、考える、相手チームだけではなく、自分たちのチームも知ることが大切。どういった所に強みを持っているか尚且つ、相手にとっても嫌なところを分析し、理解し、プレーで表現する。ただ、動くだけではなく、考えて動き、結果いいプレーをすることによって勝利が見えてくると思います。
言ったからには責任を持って、一日一日を大切に全員でチャレンジしていきたいと思います。』
【No Side!!~取材後期~】
小野副キャプテンは、会話の一言一言がとても丁寧でした。そこには、彼の普段はあまり言葉で表現しない熱い気持ちが込められていました。後輩には、言葉だけではなく態度で示す。彼のラグビーへの真摯な姿勢が伺えます。こちらに伝えようとする言葉に、そしてその瞳に映るものにはなんのブレもありません。彼の静かなる情熱と共に、チームはさらに進化することでしょう。
[ライター・プロフィール]
あいすけ(青木愛)
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
神奈川県平塚市出身。
中学1年から柔道を始める。元全柔連強化指定選手、弍段。
現在、「近代柔道」誌連載エッセイ『一本笑負』ほか、執筆活動を展開中。
また、大学3年からNSC東京に通い現在は芸歴4年目。
~真っ直ぐな眼差し~
『常に全力で、進化しろ!』
泉敬キャプテンと共にチームを引っ張る小野寛智副キャプテン。
その責任感は人一倍強い。自身のプレー、行動で、彼はチームをどのように牽引していくのだろうか。
【リーダーシップ】
ルーキーイヤーからメンバーに名を列ね、現役部員のなかでは誰よりも大舞台を経験してきた小野。その最終学年に懸ける想いは言うまでもなく熱い。先日行われた慶應義塾戦では相手WTBを振り切ってのトライを挙げるなど、パフォーマンスも好調を維持。
さかのぼること2ヶ月前、彼にとって学生生活最後の夏合宿は、自らのリーダーシップ力への挑戦として、大変意味のあるものになったようだ。
彼の掲げるリーダー像とは、どのようなものなのだろうか。
■小野寛智
『夏合宿についてですが、まずは春シーズンの細かいポイントをおさえて、より内容濃く取り組んで行こうと臨みました。そういう意識的なものはある程度達成できたと思います。しかしながら、まだまだこのチームは伸びしろがあると感じる部分はあります。
自分にとっては、最後の夏合宿でした。リーダーシップをとってチームを引っ張り、泉をサポートしようと考えて臨みました。結果的には、完璧にできたとは言えません。副キャプテンとしての自分の今の状況に、まだまだ油断はできないです。自分では心の中にまだスキがあると思います。そういうところをしっかりと修正できたら、良いと思います。
普段の生活だけでなく、プレーのなかでもリーダーシップを発揮し、自ら挑戦していきたいですね。そういったことを意識することによって、いいプレーもできてくると思います。プレー面においてもまだまだ自分の強みを活かしきれていないところがあります。
対抗戦を通して、ランであったり相手をかわす走りなどの強みを発揮していきたいです。1年生の時から色んなポジションをさせてもらっているので、WTBにこだわらず、必要に応じて、流れの中で自分の役割を果たしていきたいと思います。大学選手権に向けて、対抗戦から、きっちりと戦っていきたいです。』
【力をもらい、力を示す】
自らのプレーでチームに模範を示すと同時に、同級生や後輩の活躍に誰よりも目を光らせている小野。また、逆にそこからたくさんのものを吸収し、身も心も大きく成長しているようだ。時には昨年度の主将・森田とも連絡を取り合い、アドバイスを受けている。学生最後のより大切なシーズン。彼の脳裏は、どのような想いを秘めているのだろうか。
■小野寛智
『夏が終わりシーズンも開けて、チームも自分も精神的に強くなってきたと思います。外見ではわからないかもしれませんが、みんなそれに気付き始めているのではないでしょうか。このまま、もっともっと成長していきたいと思います
もちろん、まだまだ課題はありますが、1年生の森谷(SO・正智深谷)や金田(SO・伏見工)などは、上のチームでしっかり頑張っています。考えて行動しようとしていることが、プレーにあらわれています。
また、2年生の大塚(WTB・大分雄城台)などもとても頑張っていますが、彼の普段の生活を見ているとやっぱり納得ができます。見習うべき姿がとても多いです。
自分自身については、大学に入って嬉しいことや辛いこと、色々経験して乗り越えてきたと思います。その分、仲間意識は高くなりましたし、特に同級生との関わりは深いと思います。
例えばウエイトトレーニングなどは、1年生の時はあまり前向きに取り組めていなかったのですが、スタッフの方々のアドバイスなどもあり自分に必要なことだとわかり、また森田さんとウエイトをする機会も多くなって、そこからより貪欲に取り組んでいけるようになりました。1年生の時は考えもまだ甘くて、そこまで考える余裕がなかったのかもしれません。今の下級生はすごく前向きになんでも取り組んでいるのですが、自分ももうちょっと早く気づいていれば良かったかな、と今となっては思います。今は、時間の使い方もわかるようになって、オフの日も有意義な時間を過ごすことができています。
とにかく岩出監督やスタッフの方々のご指導のおかげで、いろいろと気付かされたことが多いです。』
【逃げない心】
彼の言葉に、弱気の文字はない。その強さはどこからくるものなのか。
チームに対する思い、そして自分自身に課すもの、そこには彼らしい真っ直ぐな気持ちが込められていた。
■小野寛智
『チームの進化を止めるのは、油断や満足です。シーズンも開幕し、どこのチームも打倒・帝京で向かってくると思いますが、それは関係ありません。常に自分たちにチャレンジし続けることが大事だと思います。目の前の試練、苦しいことから逃げないこと、自分もチームもそこに集中して戦っています。時にはうまくいかないこともありますが、ブレることなく一つ一つを無駄にしないで、全てにおいて出し切る。一つ一つの小さなことを大事にすることに意味があると思います。
「いいプレーがしたい。チームとして勝ちたい…」。そのためにも常に平常心で戦うことを意識しています。目先の結果だけにこだわらず、そこまでのプロセスを大事にしたいです。きつい練習だからこそ、人に負けないというよりも自分に負けたくない。絶対に負けたくないです。常に全力で挑んでいきたいです。必ず、日々の生活がプレーにあらわれます。真面目にやることが逃げない事に繋がってくると思います。帝京ラグビー部は皆、勝ちたいから、逃げたくはありません。
相手チームの分析、シーズンが深まるにつれて、どの位置でペナルティゴールを狙うか、ここはフォワードでいくか、など戦術面でもどんどん深まっていくと思います。まだ形が、完成とは言えませんが、チャレンジする、考える、相手チームだけではなく、自分たちのチームも知ることが大切。どういった所に強みを持っているか尚且つ、相手にとっても嫌なところを分析し、理解し、プレーで表現する。ただ、動くだけではなく、考えて動き、結果いいプレーをすることによって勝利が見えてくると思います。
言ったからには責任を持って、一日一日を大切に全員でチャレンジしていきたいと思います。』
【No Side!!~取材後期~】
小野副キャプテンは、会話の一言一言がとても丁寧でした。そこには、彼の普段はあまり言葉で表現しない熱い気持ちが込められていました。後輩には、言葉だけではなく態度で示す。彼のラグビーへの真摯な姿勢が伺えます。こちらに伝えようとする言葉に、そしてその瞳に映るものにはなんのブレもありません。彼の静かなる情熱と共に、チームはさらに進化することでしょう。
[ライター・プロフィール]
あいすけ(青木愛)
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
神奈川県平塚市出身。
中学1年から柔道を始める。元全柔連強化指定選手、弍段。
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また、大学3年からNSC東京に通い現在は芸歴4年目。
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