REPORT
レポート
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~笑顔のプレイヤー~ 「最後にみんなで笑おう!」
2012/11/27
柳佳貴インタビュー
~笑顔のプレイヤー~
「最後にみんなで笑おう!」
プレイヤーであり、チームの副務を務める4年生の柳佳貴。しかし、彼の役職は、それだけにとどまらない。ジュニア選手権初優勝に大きく貢献したウイングであり、また目には見えない「陰の応援団」でもある。チームを支えようとする気持ちは誰にも負けない、確かなもの。「ウイングとして独特のラン感覚を持っている」と岩出監督も評する、まだまだ伸び盛りのプレーヤーだ。
[やなぎ・よしたか…4年生。山口大津高校出身、172cm・75kg。スピード、タックル、キックのバランスが取れたフィニッシャーであり、副務としてチームを支えている。]
【自らの成長】
4年目を迎えた今シーズンは、今までのシーズンと違い、思いも捉え方も違っているようだ。そこには4年間で培った考える力と同時に、どこか自らを客観視することのできる余裕が伺える。
最上級生となり、よりチーム全体をよく見るようになったという彼が語るチームの状況はどのようなものなのだろうか。
Q:4年目のシーズンを迎えましたが、現在のチーム、自身の状態はいかがですか?
柳佳貴「はい。最後の年ということで、皆とても気持ちも入っています。自分自身は2、3年のシーズンではケガが続いたので、今年は絶対にしないようにと気をつけています。気持ちを切らさずに、絶対に試合に出てチームに貢献したいと思っています。」
Q:今、チームはどういった雰囲気ですか?
柳佳貴「4年生一人一人がリーダーシップをとって、下級生の見本になろうと努力しています。自分もそれができればいいなと。変なプレッシャーに押し潰されない、4連覇というものを感じさせない、いいチャレンジ精神が溢れていると思います。まだ課題もありますが、3、4年生が引っ張れているのが、対抗戦でいい雰囲気となって現れていると思います。」
Q:4年生になって自分自身、成長を感じられる部分はありますか?
柳佳貴「監督のミーティングのなかでもしっかり話を聞けて、深く理解することができているので、そういう面では以前より成長できているんじゃないかなと思います。自分だけではなく、4年生全体がいい意味でゆとりを持てている、いいチームになってきていると思います。」
Q:逆に課題はありますか?
柳佳貴「技術的なことで、1対1ですかね。1対1になった時、キックカウンター、スペースが多くある場面で相手に勝てるようにすることです。同じポジションの選手には負けたくないです。自分に自信を持って1対1で負けないようにしたいです。」
【みんなに頑張ってもらいたい】
普段は、副務としてチームを支え、公式戦のチケット販売や来場者へのブース対応等でチームのために常に力を注いでいる。そんな彼の目からは部員の姿はどう映っているのだろうか。普段は口にすることのない後輩への思いを聞いてみた。
Q:後輩たちとの関係は、普段どんな感じ何ですか?
柳佳貴「コミニュケーションはよくとれていると思います。練習以外のところでも、よく喋ります。まずは自分自身がしっかりすることですが、上級生、下級生関係なく皆に頑張って欲しいんです。」
Q:1年生はどうですか?
柳佳貴「今の1年生は、とても向上心が高いですね。だいぶ下からの圧力を感じます。本当グイグイって感じです(笑)。1年生は、寮生活のなかで常にラグビーのことを考えているな、と思いますね。自分も負けないようにしないと。」
Q:では、2年生は?
柳佳貴「春から比べても意識は格段に上がっていると思いますが、もっと頑張れると思います。そして、もっと頑張ってもらいたい。心の状態がもっと高くなったら、自分たちが卒業しても上になってやっていけると思います。」
【ラグビーと人生】
チーム、仲間たちへの愛情をたっぷり話す、柳佳貴。
彼は、帝京大学ラグビー部に一般入試で入学してきた希少な存在である。そんな彼に今までのラグビー人生、
そして帝京大学に入学してからのラグビーへの思いを聞いてみた。
Q: ラグビーはいつ始めたのですか?
柳佳貴「小学1年生の時です。」
Q:今年で16年目、どうして始めようと思ったんですか?
柳佳貴「父が小学校のラグビーのコーチをしていたので、気が付いたらやっていたという感じです(笑)。中学の頃はバスケ部に所属していて、ラグビーは、クラブチームでやっていました。弟もいま拓殖大学2年生でラグビーをやっています。」
Q:じゃあお互い切磋琢磨してるんですね。よく会ったりするんですか?
柳佳貴「はい(笑)。いい刺激になっています。休みの日とかご飯を食べに行ったりします。弟といるのは楽しいですね。」
Q:16年も続けていれば、ラグビーを辞めたいと思ったことはないんですか?
柳佳貴「辞めたいというか、このままでいいのかなと不安になったことはありました。大学1年生の時は、本当に下手で練習試合にも出られなかったんです。一番下のチームでも出場することができなくて。不安な日々が続きましたね。」
Q:けれど、辞めなかったのはなぜですか?
柳佳貴「2年生になって少しずつ試合に出させてもらうようになって、凄く楽しいなって感じたんです。試合が楽しかったし、何よりラグビーが楽しかった。岩出監督もスタッフの方々もとても辛抱強く指導してくださいました。自分でも、初心に戻れたのかなと思います。今もその気持ちは持続できていると思います。」
Q:チームとしての目標、選手権4連覇については、どう考えていますか?
柳佳貴「不安な点は特にないです。チームのみんなを信頼しているので。チームの皆も、間違いなく同じ気持ちです。プレッシャーに負けないようにチャレンジ精神を持って、日々練習に打ち込んでいます。相手は関係なく、去年のチームを超えるだけです」
Q:では、最後に今後の目標を教えてください。
柳佳貴「ケガなく一試合でも多く試合に出ることが目標です。そして、それがチームの優勝に繋がれば一番良いかなと思います。たとえ…頑張って頑張って頑張った結果、出られなかったとしても、少しでもチームの力になれるように練習中でも率先して声を出して、ムードを作っていきたいと思います。そしてそれが勝利に繋がればいいなと思っています。これもまた、今の4年生、そして3年生以下同じ気持ちです。それが帝京というチームです。」
~編集後記~
インタビュー中、常に笑顔だった柳くん。
心のそこからラグビーが好きな少年の面影が感じられました。初心に戻ってみないとわからないこと、戻ってこそ気づく大切なものに彼は気づいたようです。16年間やってきたからこそわかる大事なものを力に変えて、彼は今日もグランドを全力で走り続けています。とても素敵な仲間たちとともに!
[ライター・プロフィール]
あいすけ(青木愛)
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
神奈川県平塚市出身。
中学1年から柔道を始める。元全柔連強化指定選手、弍段。
現在、「近代柔道」誌連載エッセイ『一本笑負』ほか、執筆活動を展開中。
また、大学3年からNSC東京に通い現在は芸歴4年目。
~笑顔のプレイヤー~
「最後にみんなで笑おう!」
プレイヤーであり、チームの副務を務める4年生の柳佳貴。しかし、彼の役職は、それだけにとどまらない。ジュニア選手権初優勝に大きく貢献したウイングであり、また目には見えない「陰の応援団」でもある。チームを支えようとする気持ちは誰にも負けない、確かなもの。「ウイングとして独特のラン感覚を持っている」と岩出監督も評する、まだまだ伸び盛りのプレーヤーだ。
[やなぎ・よしたか…4年生。山口大津高校出身、172cm・75kg。スピード、タックル、キックのバランスが取れたフィニッシャーであり、副務としてチームを支えている。]
【自らの成長】
4年目を迎えた今シーズンは、今までのシーズンと違い、思いも捉え方も違っているようだ。そこには4年間で培った考える力と同時に、どこか自らを客観視することのできる余裕が伺える。
最上級生となり、よりチーム全体をよく見るようになったという彼が語るチームの状況はどのようなものなのだろうか。
Q:4年目のシーズンを迎えましたが、現在のチーム、自身の状態はいかがですか?
柳佳貴「はい。最後の年ということで、皆とても気持ちも入っています。自分自身は2、3年のシーズンではケガが続いたので、今年は絶対にしないようにと気をつけています。気持ちを切らさずに、絶対に試合に出てチームに貢献したいと思っています。」
Q:今、チームはどういった雰囲気ですか?
柳佳貴「4年生一人一人がリーダーシップをとって、下級生の見本になろうと努力しています。自分もそれができればいいなと。変なプレッシャーに押し潰されない、4連覇というものを感じさせない、いいチャレンジ精神が溢れていると思います。まだ課題もありますが、3、4年生が引っ張れているのが、対抗戦でいい雰囲気となって現れていると思います。」
Q:4年生になって自分自身、成長を感じられる部分はありますか?
柳佳貴「監督のミーティングのなかでもしっかり話を聞けて、深く理解することができているので、そういう面では以前より成長できているんじゃないかなと思います。自分だけではなく、4年生全体がいい意味でゆとりを持てている、いいチームになってきていると思います。」
Q:逆に課題はありますか?
柳佳貴「技術的なことで、1対1ですかね。1対1になった時、キックカウンター、スペースが多くある場面で相手に勝てるようにすることです。同じポジションの選手には負けたくないです。自分に自信を持って1対1で負けないようにしたいです。」
【みんなに頑張ってもらいたい】
普段は、副務としてチームを支え、公式戦のチケット販売や来場者へのブース対応等でチームのために常に力を注いでいる。そんな彼の目からは部員の姿はどう映っているのだろうか。普段は口にすることのない後輩への思いを聞いてみた。
Q:後輩たちとの関係は、普段どんな感じ何ですか?
柳佳貴「コミニュケーションはよくとれていると思います。練習以外のところでも、よく喋ります。まずは自分自身がしっかりすることですが、上級生、下級生関係なく皆に頑張って欲しいんです。」
Q:1年生はどうですか?
柳佳貴「今の1年生は、とても向上心が高いですね。だいぶ下からの圧力を感じます。本当グイグイって感じです(笑)。1年生は、寮生活のなかで常にラグビーのことを考えているな、と思いますね。自分も負けないようにしないと。」
Q:では、2年生は?
柳佳貴「春から比べても意識は格段に上がっていると思いますが、もっと頑張れると思います。そして、もっと頑張ってもらいたい。心の状態がもっと高くなったら、自分たちが卒業しても上になってやっていけると思います。」
【ラグビーと人生】
チーム、仲間たちへの愛情をたっぷり話す、柳佳貴。
彼は、帝京大学ラグビー部に一般入試で入学してきた希少な存在である。そんな彼に今までのラグビー人生、
そして帝京大学に入学してからのラグビーへの思いを聞いてみた。
Q: ラグビーはいつ始めたのですか?
柳佳貴「小学1年生の時です。」
Q:今年で16年目、どうして始めようと思ったんですか?
柳佳貴「父が小学校のラグビーのコーチをしていたので、気が付いたらやっていたという感じです(笑)。中学の頃はバスケ部に所属していて、ラグビーは、クラブチームでやっていました。弟もいま拓殖大学2年生でラグビーをやっています。」
Q:じゃあお互い切磋琢磨してるんですね。よく会ったりするんですか?
柳佳貴「はい(笑)。いい刺激になっています。休みの日とかご飯を食べに行ったりします。弟といるのは楽しいですね。」
Q:16年も続けていれば、ラグビーを辞めたいと思ったことはないんですか?
柳佳貴「辞めたいというか、このままでいいのかなと不安になったことはありました。大学1年生の時は、本当に下手で練習試合にも出られなかったんです。一番下のチームでも出場することができなくて。不安な日々が続きましたね。」
Q:けれど、辞めなかったのはなぜですか?
柳佳貴「2年生になって少しずつ試合に出させてもらうようになって、凄く楽しいなって感じたんです。試合が楽しかったし、何よりラグビーが楽しかった。岩出監督もスタッフの方々もとても辛抱強く指導してくださいました。自分でも、初心に戻れたのかなと思います。今もその気持ちは持続できていると思います。」
Q:チームとしての目標、選手権4連覇については、どう考えていますか?
柳佳貴「不安な点は特にないです。チームのみんなを信頼しているので。チームの皆も、間違いなく同じ気持ちです。プレッシャーに負けないようにチャレンジ精神を持って、日々練習に打ち込んでいます。相手は関係なく、去年のチームを超えるだけです」
Q:では、最後に今後の目標を教えてください。
柳佳貴「ケガなく一試合でも多く試合に出ることが目標です。そして、それがチームの優勝に繋がれば一番良いかなと思います。たとえ…頑張って頑張って頑張った結果、出られなかったとしても、少しでもチームの力になれるように練習中でも率先して声を出して、ムードを作っていきたいと思います。そしてそれが勝利に繋がればいいなと思っています。これもまた、今の4年生、そして3年生以下同じ気持ちです。それが帝京というチームです。」
~編集後記~
インタビュー中、常に笑顔だった柳くん。
心のそこからラグビーが好きな少年の面影が感じられました。初心に戻ってみないとわからないこと、戻ってこそ気づく大切なものに彼は気づいたようです。16年間やってきたからこそわかる大事なものを力に変えて、彼は今日もグランドを全力で走り続けています。とても素敵な仲間たちとともに!
[ライター・プロフィール]
あいすけ(青木愛)
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属
神奈川県平塚市出身。
中学1年から柔道を始める。元全柔連強化指定選手、弍段。
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