REPORT
レポート
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日本選手権2回戦・パナソニック・ワイルドナイツ戦
2013/02/12
「新たな挑戦への始まり」
2月10日(日)・秩父宮ラグビー場
●帝京大学 21-54 パナソニック・ワイルドナイツ○
《帝京大学》
①竹井⇒森川 ②泉 ③出渕⇒古賀 ④小瀧 ⑤マニング ⑥大和田⇒イラウア ⑦松永(浩) ⑧李⇒坂手
⑨流⇒天野 ⑩中村 ⑪磯田 ⑫荒井(基) ⑬権⇒南藤⇒金田 ⑭小野(寛) ⑮竹田
《パナソニック》※先発のみ
①木川 ②設楽 ③ホラニ(龍シオアペラトゥー) ④飯島 ⑤アイブス ⑥バツベイ ⑦堺田 ⑧ツイ
⑨イーリ ⑩木村 ⑪三宅 ⑫林 ⑬笹倉 ⑭北川(智) ⑮田邉
【前半戦】
この4年間、目標の大学選手権優勝を果たしてきた帝京にとって、最大の敵が待ち受ける
のが、この日本選手権2回戦、トップリーグ4強へのチャレンジだ。
同時にこのチャレンジは、学生代表としての挑戦も意味する。いうまでもないが、恥ずかしい戦いはできない。
そう、この試合は、大きな意味をもつ、帝京大学ラグビー部のさらなる未来のためにも、大きな指標となるビッグゲームだ。
いよいよキックオフ。開始直後から、帝京は真っ向勝負を挑む。この1年で大きく成長したFL松永が、CTB権がしっかりと相手に体を当てていく。モールを押し、BK展開でWTB磯田に回るが、惜しくもつかまってしまう。
互角以上の戦いを見せる帝京。だが、12分にターンオーバーから失点すると、ミスも出て、立て続けに失点する苦しい時間帯となる。
それでもこのチームはブレない。泉主将の檄を合図に反撃にかかる。SO中村のキックパスに反応した権の前方へのキックをCTB荒井(基)が追いかけ、ボールをつかむとそのままインゴールへ飛び込みトライ。
その4分後には、パナソニックが展開するボールを、荒井が好角度で走り込んでパス・インターセプト。そのまま走り切ってトライ。14-19と5点差に追い上げる。
さらに前半終了間際、相手ゴール前まで攻め込み、ラインアウトからモールを形成。パナソニックが反則を繰り返したところで、帝京はスクラムを選択。つないで攻めるが、ターンオーバーされ、得点機を逃したところで前半終了のホーンが鳴った。
【得点経過】
【12分】帝0-7パ
ターンオーバーから展開され、相手WTBに個人技で持っていかれてトライを奪われる。
【16分】帝0-12パ
連続でつながれたあと、パナソニックが左サイドから右サイドへキックパス。WTB小野(智)が競るも、相手WTBにキャッチされ、トライを奪われる。
【20分】帝0-19パ
連続でつながれ、相手CTBに突破されてトライを奪われる。
【27分】帝7-19パ
パナソニックボールのラインアウトのこぼれ球をSO中村が拾ってラックに。SH流-No8坂手とつないでラック。さらに、PR竹井、HO泉が持ち出してラックにし、流からのパスを受けた中村がキックパス。CTB権が拾って、タックルを受けながらも前にキック。CTB荒井(基)が相手ディフェンスに走り勝って、ボールを拾い、トライ。ゴール成功。
【31分】帝14-19パ
パナソニックの展開するボールをCTB荒井(基)がパス・インターセプト。そのまま走り切ってトライ。ゴール成功。
【後半戦】
ハーフタイム。グラウンドから引き上げる帝京フィフティーンの表情、息づかいは、やはり学生相手のものとは異なり、トップリーグの底力を徐々に体感しているようだ。
あとは気持ちで40分を乗り切れるか。
後半戦が再開される。
帝京は次第に自陣での攻防を強いられ、消耗していく。前半から受け続けた強い圧力が、この時間帯になってボディブローのようにきいてくる。
必死のディフェンスを見せるが、ボールを奪うところまではいかない。連続してつながれ、前に出られてしまう。
それでも特筆すべきは、No8に入った坂手のタックル。
迷いなく前に出るタックルで、トップリーガーたちを次々と倒していく。
残り5分。ようやく帝京らしいFW、BK一体攻撃が出る。ターンオーバーから全員で前へ。次々とラックへ飛び込み、相手ディフェンスを押し返す。ゴール前のディフェンスにも定評があるパナソニックから、SH天野が仕掛けて前進し、最後はキャプテンHO泉がトライ!
この1年を全力で駆け抜けた彼の表情は充実感と泥にまみれ、まさしく今季のチームの努力とひたむきさを体現してくれるトライであった。
21-54でノーサイド。今シーズンの挑戦は終わりを告げた。
試合後の記者会見場。パナソニック・ゲームキャプテン三宅選手は帝京の印象を次のように述べた。
「帝京さんは単なる学生日本一ではなく、V4という歴史的偉業を達成したチャンピオンでしたので、チームとしてとても高いモチベーションで試合に臨むことができました。試合中はトップリーグにはないひたむきさを感じることができ、われわれとしても次戦以降への活力をもらうことができました。敢えていうなら勝負を分けたのは、コミュニケーション、カバーリング、ポジショニングとキック処理ではないでしょうか。その差がなければ、試合はわからなかったと思います。」
スタンドからはいつまでも大きな拍手と歓声が起こる。4年生たちは社会人として、それぞれ新たなステージへ。3年生以下の選手たちは、「来年こそは」の思いを胸に、新たな挑戦をスタートさせる。
【得点経過】
【7分】帝14-26パ
ゴール前でのパナソニックボールのラインアウトからモールで押し込まれて、トライを奪われる。
【12分】帝14-33パ
連続でつながれ、最後は相手SHにトライを奪われる。
【21分】帝14-40パ
ゴール前でのパナソニックボールのラインアウト。モールは作らせなかったものの、ラックから持ち出した相手FLにタックルをはずされ、トライを奪われる。
【27分】帝14-47パ
パナソニックボールのスクラムから展開され、SOにトライを奪われる。
【34分】帝14-54パ
パナソニックボールのラインアウトから、展開されて、つながれ、最後はWTBにわたってトライを奪われる。
【37分】帝21-54パ
パナソニックの反則から、SH天野がクイックリスタートで前へ。つかまるが、さらにHO泉、FL松永(浩)、SO中村、FLイラウアらが前進。松永(浩)が再びラックを形成すると、天野がパスと見せかけ、自ら仕掛けて前進。つかまるが、泉が拾って、ディフェンスを弾き飛ばしてトライ。ゴール成功。
【今シーズンを振り返って】
最後に今季一年を振り返ってみたい。
今シーズン、目標の一つである大学選手権4連覇を成し遂げた帝京だが、必ずしも順調な道のりばかりを歩んできたわけではなかった。
新チームは、昨年度の4年生、PR吉田康、LOボンド、SH滑川、SO森田、CTB南橋ら、1年目からトップリーグで活躍した選手が数多く卒業し、そのチームに追い付き、追い越すことは簡単なことではないと思われた。
そんな新チームが大きく飛躍するターニングポイントとなったゲームがいくつかある。最初のターニングポイントは、5月の対豊田自動織機シャトルズ戦だ。今シーズン、トップウエスト1位。トップリーグ入替戦に勝利し、来シーズンからトップリーグ入りする強豪に、33-24で勝利する。
前半は5-19とリードされながら、ハーフタイムに岩出監督から「ハートで負けている」と檄が飛ぶと、後半は気持ちを入れ替え、勢いに乗って逆転。社会人相手に大きな自信となる勝利を収めた。
次なるターニングポイントは、夏合宿の明治大学戦での敗戦。この敗戦後、泉キャプテンは自身のキャプテンシーについて弱冠の迷いが生じ、チームをいかに引っ張っていけばいいのか自問自答することに…。
だが、岩出監督から「君らしく、泥臭く、ひたむきにやればいい」とアドバイスされ、自分ひとりでチームを引っ張ろうとせず、プレーで体で示せばいいのだと吹っ切れたという。
気持ちを切り替えて臨んだ8日後の対早稲田大学戦では、43-0と圧勝。この明治戦での敗戦から早稲田戦での勝利という流れで、チームは成長という階段を一段も二段も上ることになった。
対抗戦が始まると、帝京は順調に勝利を重ねていく。
そして、「チーム全員で」「146人が一つになって」という言葉が具現化されたのが、11月のジュニア選手権決勝。初のジュニア選手権優勝をものにするとともに、C、D、Eチームも勝利。文字通り、チームが一つになる実感を味わった。
しかし、さらなるターニングポイントが待っていた。対抗戦の筑波大学戦での敗戦だ。この敗戦で、選手たちは「さらなる努力と結束なくして勝利なし」と悟り、チーム一丸となって高みを目指して努力することになる。
「これまでの先輩たちが残してきた財産をさらに磨き、新たな伝統を創造していこう」
そして…、準決勝で早稲田、決勝で筑波という並居る強敵を退けた帝京は、大学選手権4連覇という前人未到の境地を切り開くこととなった。
「どの代よりも、全員が努力したチーム。」
岩出監督はそう評した。誰かに引っ張られるのではなく、全員が自律し、自発的に努力し続けたチームだった。選手間の言語コミュニケーションによって、セルフイニシアチブもよりいっそう高まった。この自発的な努力という文化は、新チームにも受け継がれていく。
なお束の間の休息を過ごすこととなる新チームは、3月より、まずは今年のチームに追いつくこと、そして追い越すことを目標に、対抗戦そしてその先に待ち受ける大学選手権でチャレンジし続けることとなる。そして同時に来季は、「打倒・トップリーグ4強」を目指すために、トップリーグとの練習試合や合同練習を増やしていく予定だ。
新チームの自発的な努力は、帝京大学ラグビー部の文化に新たな発展を加えてくれることだろう。
《 AFTER MATCH SAY 》
■岩出雅之監督
「学生たちは自分たちのプライドを持って、とてもよく戦ってくれました。敗戦からたくさんのことを学ぶことができますので、今日の試合からはたくさんのいいものをいただけたと思っています。要所要所で集中力が欠けてくる部分、うまくいなされる部分、余裕のない部分がありました。社会人の反応のスピードやコンタクトの強さ、総合的なことを含めた経験を選手自身が実感として学ぶだけでなく、この経験を生かし自分たちの力としてリアクションできるようになっていくのではないかと思っています。来年度は「トップリーグ4強に勝つ」という目標を掲げましたが、大学選手権を制しなければ、このステージに上がることすらできません。まずは対抗戦、大学選手権での勝利を目指し、さらにそこを超えて、大きな志をもっていけるチームを春から作っていきたいと思っています。ワールドカップ日本開催を見据えて、学生たちが『日本代表』を目指せるように、たとえ来年のこの試合で敗れることがあっても、志をしっかりともつことでさらに次に進めるように、われわれ指導者が環境づくりをしてあげたいと思っています。そうした取り組みによって、大学ラグビーも進化できるだろうと思っています。
最後になりましたが、この一年間、熱いご声援をいただきありがとうございました。新チームもまた、新たな、そして大きな挑戦を始めます。新チームの学生たちにもこれまでと変わらぬご声援をお願いいたします。」
■キャプテン・HO泉敬(4年)
「今日は『絶対に勝つ』『僕たちはできるんだ』という気持ちをもって、一年間やってきたことを出し切り、次につなげていこうといって臨みました。通用した部分もありましたが、自分たちの集中力が欠けてしまった部分もたくさんありました。その中で得られた自信と失敗を、また一人一人が成長につなげていけたらと思っています。4年生は次のステージへ向けて、3年生以下はまた来年、この日本選手権というすばらしい舞台に出られるように、一年間、努力していってほしいと思います。今日に関しては、『やり切った』という気持ちです。この時期まで、こうしたすばらしい舞台に立つことができて幸せでした。これまで支えてくださった多くの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。」
■社会人相手でも強い突破力を見せた・FL大和田立(3年)
「今日はいいところもありましたが、体の大きさや一人に対して複数で絡んでくるといったシステムの部分で、パナソニックさんの強さを感じました。今日経験したことをチームとして生かすために、下級生など周囲の人たちも成長できるように伝えたいと思います。自分の中では、接点の圧力が一番足りなかったと感じたので、その部分を伝えたいです。」
■後半から出場し、激しさを発揮・PR森川由起乙(2年)
「この日本選手権の前にケガをしてしまい、チームに迷惑をかけてしまったのですが、トレーナーの方々やチームみんなのおかげで復帰することができました。感謝の気持ちでいっぱいです。こうしてトップリーグへの挑戦権を得られたということ自体が、自分にとっていい経験となりました。ブレイクダウンの部分、一人一人の当たりのところではけっして負けていたとは思いませんでしたし、個人個人として通用したことは今後の自信として生かしたいと思います。」
■トップリーグの強さを実感し、さらなる成長を誓う・PR古賀雄紀(3年)
「パナソニックさんの激しさ、ブレイクダウンの強さを実感しました。自分たちの通用する部分もあったのですが、やはり相手の強さ、経験の違いなどを感じました。スクラムはヒットは悪くなかったのですが、そのあとのまとまって押すところがうまく出来なかったと思います。来年はこのレベルにも組み勝てるように練習していきたいと思います。」
■思い切ったタックルで倒し続けた・No8坂手淳史(1年・チームMVP)
「自分の通用するプレーとそうでないプレーがはっきりしました。通用したのはまずはタックル。一人一人の個々に対するディフェンスは誰が相手でもいけると思いました。通用しなかったのは、組織的な部分。チームの中での自分のディフェンスができていなかったところがありました。あとはアタックのときに圧力に押されるところがありました。また、今後はもっと低いプレーを心掛けたいです。トップリーグは比較的高いところにタックルが来ることが多いので、そこを低く潜り込んで、少しでも前に出るようなプレーをしたいです。ディフェンスでは、強い相手に当たり負けないような低さを心掛けてやっていきたいと思います。」
■途中出場ながら、うまくゲームをコントロールした・SO金田瑛司(1年)
「ベンチで見ていても、実際にやってみても、トップリーグは学生とは違った強さがありました。ですが、今日の試合では自分で仕掛けてランで抜くアタックと、タックルの二つだけに絞ってやろうと思って試合に挑みました。アタックのランでは、抜き切ることはできなかったものの、前に出ることができたのは自分としては手応えを感じることができました。ただ、まだまだ足りないところも見えたので、そこはもっと練習して、一年後のこの試合では通用するプレーヤーになりたいです。特に体作りに力を入れて、精度と同時に力強さを身につけていきたいと思います。同じポジションにはすばらしい先輩、仲間がたくさんいますが、お互い切磋琢磨しながらも、自分が絶対に勝つんだという強い気持ちでレベルアップしていけたらと思っています。」
■パナソニック・ワイルドナイツ・No8ヘンドリック・ツイ(帝京大学OB)
「帝京は一つのチームとしてとてもよく機能していたと思います。また、いいプレッシャーをかけられ、僕自身、何度もノックオンをしてしまいました。僕たちの代のときには、個々の力強さで圧倒していましたが、今のチームはとても戦術がしっかりしていると思いました。お世辞ではなく、とても強くなっています。岩出監督の指導が浸透してきているのでしょう。自分を成長させてくれた母校の成長を実感できてとても誇りに思いますし、今日は戦えて本当にうれしかったです(笑)」
《 PICK UP PLAYERS 》
新キャプテンは「気負わず自分らしく」引っ張る
SO 中村亮土(3年)
NAKAMURA RYOTO
1991年6月3日生まれ
経済学部経営学科
鹿児島実業高校出身
身長177㎝/体重93㎏
■まずは今日のゲームを振り返ってください。
「一週間、トップリーグとの戦いを想定して準備してきたのですが、やはりそんなに簡単なものではないと思い知らされました。通用した部分もありましたが、圧力もかかり、ペナルティも多くなり、受けに回ってしまったところがありました。」
■通用したところは、具体的にはどんなところでしょうか。
「ディフェンス、コンタクト、ブレイクダウンも圧倒されたわけではなかったですし、崩されたというよりはペナルティで前に来られて、そこから失点したケースが多かったので。ただ、ブレイクダウンでの圧力がペナルティにつながっているので、そこはいい経験として、来シーズン以降につなげていきたいです。」
■「打倒トップリーグ」を掲げる来シーズンにいかせるゲームだったのですね。
「もちろん、今日も勝利を目指して戦ったのですが、そうした中でも中身の部分、通用したところとしなかったところを、もう一度、明確にして、日々の練習に生かしていきたいです。そういう意味でも、とても収穫のあるゲームだったと思います。」
■新キャプテンに就任しますが、キャプテンとしてどんなチームにしていきたいと思っていますか。
「まずは、人間的に大人の集団であることです。一人一人が日々の生活から真摯に取り組む集団でありたいと思っています。体力やスキルはそこに後からついてくるものだと思うので。まず最初に、人間の部分をしっかりさせて、帝京大学ラグビー部が多くの人に愛されるようなチーム作りをしていきたいと思っています。
■理想のキャプテン像のようなものはあるのでしょうか。
「理想というよりは自分らしさといいますか、今までの自分をより高めていって、チームを引っ張っていけたらと思います。」
■最後にメッセージをお願いします。
「今シーズン1年間たくさんの温かい御声援をいただきありがとうございました!。今季の4年生のひたむきさを受け継いで、さらに努力できるチームを目指し一丸となってがんばっていきますので、新チームにも引き続き御声援の程よろしくお願いします。」
「まずは大人の集団に」。帝京大学ラグビー部のキャプテンらしい宣言だ。プレーヤーとしても成長著しい新キャプテンの周囲には、彼の人柄に吸い寄せられるかのように素晴らしい仲間が脇を固める。誰がリーダーとなってもおかしくない、頼もしい仲間とともに、一歩ずつ道を歩んでいくことだろう。気負わず、自分らしくチームを牽引していってくれることだろう。
《 NEXT MATCH 》
今シーズンの公式戦はすべて終了しました。新チームの始動などに関しましては、また当サイトにてお知らせさせていただきます。
新シーズンも帝京大学ラグビー部への変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。
(文/木村俊太、写真/志賀由佳)
2月10日(日)・秩父宮ラグビー場
●帝京大学 21-54 パナソニック・ワイルドナイツ○
《帝京大学》
①竹井⇒森川 ②泉 ③出渕⇒古賀 ④小瀧 ⑤マニング ⑥大和田⇒イラウア ⑦松永(浩) ⑧李⇒坂手
⑨流⇒天野 ⑩中村 ⑪磯田 ⑫荒井(基) ⑬権⇒南藤⇒金田 ⑭小野(寛) ⑮竹田
《パナソニック》※先発のみ
①木川 ②設楽 ③ホラニ(龍シオアペラトゥー) ④飯島 ⑤アイブス ⑥バツベイ ⑦堺田 ⑧ツイ
⑨イーリ ⑩木村 ⑪三宅 ⑫林 ⑬笹倉 ⑭北川(智) ⑮田邉
【前半戦】
この4年間、目標の大学選手権優勝を果たしてきた帝京にとって、最大の敵が待ち受ける
のが、この日本選手権2回戦、トップリーグ4強へのチャレンジだ。
同時にこのチャレンジは、学生代表としての挑戦も意味する。いうまでもないが、恥ずかしい戦いはできない。
そう、この試合は、大きな意味をもつ、帝京大学ラグビー部のさらなる未来のためにも、大きな指標となるビッグゲームだ。
いよいよキックオフ。開始直後から、帝京は真っ向勝負を挑む。この1年で大きく成長したFL松永が、CTB権がしっかりと相手に体を当てていく。モールを押し、BK展開でWTB磯田に回るが、惜しくもつかまってしまう。
互角以上の戦いを見せる帝京。だが、12分にターンオーバーから失点すると、ミスも出て、立て続けに失点する苦しい時間帯となる。
それでもこのチームはブレない。泉主将の檄を合図に反撃にかかる。SO中村のキックパスに反応した権の前方へのキックをCTB荒井(基)が追いかけ、ボールをつかむとそのままインゴールへ飛び込みトライ。
その4分後には、パナソニックが展開するボールを、荒井が好角度で走り込んでパス・インターセプト。そのまま走り切ってトライ。14-19と5点差に追い上げる。
さらに前半終了間際、相手ゴール前まで攻め込み、ラインアウトからモールを形成。パナソニックが反則を繰り返したところで、帝京はスクラムを選択。つないで攻めるが、ターンオーバーされ、得点機を逃したところで前半終了のホーンが鳴った。
【得点経過】
【12分】帝0-7パ
ターンオーバーから展開され、相手WTBに個人技で持っていかれてトライを奪われる。
【16分】帝0-12パ
連続でつながれたあと、パナソニックが左サイドから右サイドへキックパス。WTB小野(智)が競るも、相手WTBにキャッチされ、トライを奪われる。
【20分】帝0-19パ
連続でつながれ、相手CTBに突破されてトライを奪われる。
【27分】帝7-19パ
パナソニックボールのラインアウトのこぼれ球をSO中村が拾ってラックに。SH流-No8坂手とつないでラック。さらに、PR竹井、HO泉が持ち出してラックにし、流からのパスを受けた中村がキックパス。CTB権が拾って、タックルを受けながらも前にキック。CTB荒井(基)が相手ディフェンスに走り勝って、ボールを拾い、トライ。ゴール成功。
【31分】帝14-19パ
パナソニックの展開するボールをCTB荒井(基)がパス・インターセプト。そのまま走り切ってトライ。ゴール成功。
【後半戦】
ハーフタイム。グラウンドから引き上げる帝京フィフティーンの表情、息づかいは、やはり学生相手のものとは異なり、トップリーグの底力を徐々に体感しているようだ。
あとは気持ちで40分を乗り切れるか。
後半戦が再開される。
帝京は次第に自陣での攻防を強いられ、消耗していく。前半から受け続けた強い圧力が、この時間帯になってボディブローのようにきいてくる。
必死のディフェンスを見せるが、ボールを奪うところまではいかない。連続してつながれ、前に出られてしまう。
それでも特筆すべきは、No8に入った坂手のタックル。
迷いなく前に出るタックルで、トップリーガーたちを次々と倒していく。
残り5分。ようやく帝京らしいFW、BK一体攻撃が出る。ターンオーバーから全員で前へ。次々とラックへ飛び込み、相手ディフェンスを押し返す。ゴール前のディフェンスにも定評があるパナソニックから、SH天野が仕掛けて前進し、最後はキャプテンHO泉がトライ!
この1年を全力で駆け抜けた彼の表情は充実感と泥にまみれ、まさしく今季のチームの努力とひたむきさを体現してくれるトライであった。
21-54でノーサイド。今シーズンの挑戦は終わりを告げた。
試合後の記者会見場。パナソニック・ゲームキャプテン三宅選手は帝京の印象を次のように述べた。
「帝京さんは単なる学生日本一ではなく、V4という歴史的偉業を達成したチャンピオンでしたので、チームとしてとても高いモチベーションで試合に臨むことができました。試合中はトップリーグにはないひたむきさを感じることができ、われわれとしても次戦以降への活力をもらうことができました。敢えていうなら勝負を分けたのは、コミュニケーション、カバーリング、ポジショニングとキック処理ではないでしょうか。その差がなければ、試合はわからなかったと思います。」
スタンドからはいつまでも大きな拍手と歓声が起こる。4年生たちは社会人として、それぞれ新たなステージへ。3年生以下の選手たちは、「来年こそは」の思いを胸に、新たな挑戦をスタートさせる。
【得点経過】
【7分】帝14-26パ
ゴール前でのパナソニックボールのラインアウトからモールで押し込まれて、トライを奪われる。
【12分】帝14-33パ
連続でつながれ、最後は相手SHにトライを奪われる。
【21分】帝14-40パ
ゴール前でのパナソニックボールのラインアウト。モールは作らせなかったものの、ラックから持ち出した相手FLにタックルをはずされ、トライを奪われる。
【27分】帝14-47パ
パナソニックボールのスクラムから展開され、SOにトライを奪われる。
【34分】帝14-54パ
パナソニックボールのラインアウトから、展開されて、つながれ、最後はWTBにわたってトライを奪われる。
【37分】帝21-54パ
パナソニックの反則から、SH天野がクイックリスタートで前へ。つかまるが、さらにHO泉、FL松永(浩)、SO中村、FLイラウアらが前進。松永(浩)が再びラックを形成すると、天野がパスと見せかけ、自ら仕掛けて前進。つかまるが、泉が拾って、ディフェンスを弾き飛ばしてトライ。ゴール成功。
【今シーズンを振り返って】
最後に今季一年を振り返ってみたい。
今シーズン、目標の一つである大学選手権4連覇を成し遂げた帝京だが、必ずしも順調な道のりばかりを歩んできたわけではなかった。
新チームは、昨年度の4年生、PR吉田康、LOボンド、SH滑川、SO森田、CTB南橋ら、1年目からトップリーグで活躍した選手が数多く卒業し、そのチームに追い付き、追い越すことは簡単なことではないと思われた。
そんな新チームが大きく飛躍するターニングポイントとなったゲームがいくつかある。最初のターニングポイントは、5月の対豊田自動織機シャトルズ戦だ。今シーズン、トップウエスト1位。トップリーグ入替戦に勝利し、来シーズンからトップリーグ入りする強豪に、33-24で勝利する。
前半は5-19とリードされながら、ハーフタイムに岩出監督から「ハートで負けている」と檄が飛ぶと、後半は気持ちを入れ替え、勢いに乗って逆転。社会人相手に大きな自信となる勝利を収めた。
次なるターニングポイントは、夏合宿の明治大学戦での敗戦。この敗戦後、泉キャプテンは自身のキャプテンシーについて弱冠の迷いが生じ、チームをいかに引っ張っていけばいいのか自問自答することに…。
だが、岩出監督から「君らしく、泥臭く、ひたむきにやればいい」とアドバイスされ、自分ひとりでチームを引っ張ろうとせず、プレーで体で示せばいいのだと吹っ切れたという。
気持ちを切り替えて臨んだ8日後の対早稲田大学戦では、43-0と圧勝。この明治戦での敗戦から早稲田戦での勝利という流れで、チームは成長という階段を一段も二段も上ることになった。
対抗戦が始まると、帝京は順調に勝利を重ねていく。
そして、「チーム全員で」「146人が一つになって」という言葉が具現化されたのが、11月のジュニア選手権決勝。初のジュニア選手権優勝をものにするとともに、C、D、Eチームも勝利。文字通り、チームが一つになる実感を味わった。
しかし、さらなるターニングポイントが待っていた。対抗戦の筑波大学戦での敗戦だ。この敗戦で、選手たちは「さらなる努力と結束なくして勝利なし」と悟り、チーム一丸となって高みを目指して努力することになる。
「これまでの先輩たちが残してきた財産をさらに磨き、新たな伝統を創造していこう」
そして…、準決勝で早稲田、決勝で筑波という並居る強敵を退けた帝京は、大学選手権4連覇という前人未到の境地を切り開くこととなった。
「どの代よりも、全員が努力したチーム。」
岩出監督はそう評した。誰かに引っ張られるのではなく、全員が自律し、自発的に努力し続けたチームだった。選手間の言語コミュニケーションによって、セルフイニシアチブもよりいっそう高まった。この自発的な努力という文化は、新チームにも受け継がれていく。
なお束の間の休息を過ごすこととなる新チームは、3月より、まずは今年のチームに追いつくこと、そして追い越すことを目標に、対抗戦そしてその先に待ち受ける大学選手権でチャレンジし続けることとなる。そして同時に来季は、「打倒・トップリーグ4強」を目指すために、トップリーグとの練習試合や合同練習を増やしていく予定だ。
新チームの自発的な努力は、帝京大学ラグビー部の文化に新たな発展を加えてくれることだろう。
《 AFTER MATCH SAY 》
■岩出雅之監督
「学生たちは自分たちのプライドを持って、とてもよく戦ってくれました。敗戦からたくさんのことを学ぶことができますので、今日の試合からはたくさんのいいものをいただけたと思っています。要所要所で集中力が欠けてくる部分、うまくいなされる部分、余裕のない部分がありました。社会人の反応のスピードやコンタクトの強さ、総合的なことを含めた経験を選手自身が実感として学ぶだけでなく、この経験を生かし自分たちの力としてリアクションできるようになっていくのではないかと思っています。来年度は「トップリーグ4強に勝つ」という目標を掲げましたが、大学選手権を制しなければ、このステージに上がることすらできません。まずは対抗戦、大学選手権での勝利を目指し、さらにそこを超えて、大きな志をもっていけるチームを春から作っていきたいと思っています。ワールドカップ日本開催を見据えて、学生たちが『日本代表』を目指せるように、たとえ来年のこの試合で敗れることがあっても、志をしっかりともつことでさらに次に進めるように、われわれ指導者が環境づくりをしてあげたいと思っています。そうした取り組みによって、大学ラグビーも進化できるだろうと思っています。
最後になりましたが、この一年間、熱いご声援をいただきありがとうございました。新チームもまた、新たな、そして大きな挑戦を始めます。新チームの学生たちにもこれまでと変わらぬご声援をお願いいたします。」
■キャプテン・HO泉敬(4年)
「今日は『絶対に勝つ』『僕たちはできるんだ』という気持ちをもって、一年間やってきたことを出し切り、次につなげていこうといって臨みました。通用した部分もありましたが、自分たちの集中力が欠けてしまった部分もたくさんありました。その中で得られた自信と失敗を、また一人一人が成長につなげていけたらと思っています。4年生は次のステージへ向けて、3年生以下はまた来年、この日本選手権というすばらしい舞台に出られるように、一年間、努力していってほしいと思います。今日に関しては、『やり切った』という気持ちです。この時期まで、こうしたすばらしい舞台に立つことができて幸せでした。これまで支えてくださった多くの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。」
■社会人相手でも強い突破力を見せた・FL大和田立(3年)
「今日はいいところもありましたが、体の大きさや一人に対して複数で絡んでくるといったシステムの部分で、パナソニックさんの強さを感じました。今日経験したことをチームとして生かすために、下級生など周囲の人たちも成長できるように伝えたいと思います。自分の中では、接点の圧力が一番足りなかったと感じたので、その部分を伝えたいです。」
■後半から出場し、激しさを発揮・PR森川由起乙(2年)
「この日本選手権の前にケガをしてしまい、チームに迷惑をかけてしまったのですが、トレーナーの方々やチームみんなのおかげで復帰することができました。感謝の気持ちでいっぱいです。こうしてトップリーグへの挑戦権を得られたということ自体が、自分にとっていい経験となりました。ブレイクダウンの部分、一人一人の当たりのところではけっして負けていたとは思いませんでしたし、個人個人として通用したことは今後の自信として生かしたいと思います。」
■トップリーグの強さを実感し、さらなる成長を誓う・PR古賀雄紀(3年)
「パナソニックさんの激しさ、ブレイクダウンの強さを実感しました。自分たちの通用する部分もあったのですが、やはり相手の強さ、経験の違いなどを感じました。スクラムはヒットは悪くなかったのですが、そのあとのまとまって押すところがうまく出来なかったと思います。来年はこのレベルにも組み勝てるように練習していきたいと思います。」
■思い切ったタックルで倒し続けた・No8坂手淳史(1年・チームMVP)
「自分の通用するプレーとそうでないプレーがはっきりしました。通用したのはまずはタックル。一人一人の個々に対するディフェンスは誰が相手でもいけると思いました。通用しなかったのは、組織的な部分。チームの中での自分のディフェンスができていなかったところがありました。あとはアタックのときに圧力に押されるところがありました。また、今後はもっと低いプレーを心掛けたいです。トップリーグは比較的高いところにタックルが来ることが多いので、そこを低く潜り込んで、少しでも前に出るようなプレーをしたいです。ディフェンスでは、強い相手に当たり負けないような低さを心掛けてやっていきたいと思います。」
■途中出場ながら、うまくゲームをコントロールした・SO金田瑛司(1年)
「ベンチで見ていても、実際にやってみても、トップリーグは学生とは違った強さがありました。ですが、今日の試合では自分で仕掛けてランで抜くアタックと、タックルの二つだけに絞ってやろうと思って試合に挑みました。アタックのランでは、抜き切ることはできなかったものの、前に出ることができたのは自分としては手応えを感じることができました。ただ、まだまだ足りないところも見えたので、そこはもっと練習して、一年後のこの試合では通用するプレーヤーになりたいです。特に体作りに力を入れて、精度と同時に力強さを身につけていきたいと思います。同じポジションにはすばらしい先輩、仲間がたくさんいますが、お互い切磋琢磨しながらも、自分が絶対に勝つんだという強い気持ちでレベルアップしていけたらと思っています。」
■パナソニック・ワイルドナイツ・No8ヘンドリック・ツイ(帝京大学OB)
「帝京は一つのチームとしてとてもよく機能していたと思います。また、いいプレッシャーをかけられ、僕自身、何度もノックオンをしてしまいました。僕たちの代のときには、個々の力強さで圧倒していましたが、今のチームはとても戦術がしっかりしていると思いました。お世辞ではなく、とても強くなっています。岩出監督の指導が浸透してきているのでしょう。自分を成長させてくれた母校の成長を実感できてとても誇りに思いますし、今日は戦えて本当にうれしかったです(笑)」
《 PICK UP PLAYERS 》
新キャプテンは「気負わず自分らしく」引っ張る
SO 中村亮土(3年)
NAKAMURA RYOTO
1991年6月3日生まれ
経済学部経営学科
鹿児島実業高校出身
身長177㎝/体重93㎏
■まずは今日のゲームを振り返ってください。
「一週間、トップリーグとの戦いを想定して準備してきたのですが、やはりそんなに簡単なものではないと思い知らされました。通用した部分もありましたが、圧力もかかり、ペナルティも多くなり、受けに回ってしまったところがありました。」
■通用したところは、具体的にはどんなところでしょうか。
「ディフェンス、コンタクト、ブレイクダウンも圧倒されたわけではなかったですし、崩されたというよりはペナルティで前に来られて、そこから失点したケースが多かったので。ただ、ブレイクダウンでの圧力がペナルティにつながっているので、そこはいい経験として、来シーズン以降につなげていきたいです。」
■「打倒トップリーグ」を掲げる来シーズンにいかせるゲームだったのですね。
「もちろん、今日も勝利を目指して戦ったのですが、そうした中でも中身の部分、通用したところとしなかったところを、もう一度、明確にして、日々の練習に生かしていきたいです。そういう意味でも、とても収穫のあるゲームだったと思います。」
■新キャプテンに就任しますが、キャプテンとしてどんなチームにしていきたいと思っていますか。
「まずは、人間的に大人の集団であることです。一人一人が日々の生活から真摯に取り組む集団でありたいと思っています。体力やスキルはそこに後からついてくるものだと思うので。まず最初に、人間の部分をしっかりさせて、帝京大学ラグビー部が多くの人に愛されるようなチーム作りをしていきたいと思っています。
■理想のキャプテン像のようなものはあるのでしょうか。
「理想というよりは自分らしさといいますか、今までの自分をより高めていって、チームを引っ張っていけたらと思います。」
■最後にメッセージをお願いします。
「今シーズン1年間たくさんの温かい御声援をいただきありがとうございました!。今季の4年生のひたむきさを受け継いで、さらに努力できるチームを目指し一丸となってがんばっていきますので、新チームにも引き続き御声援の程よろしくお願いします。」
「まずは大人の集団に」。帝京大学ラグビー部のキャプテンらしい宣言だ。プレーヤーとしても成長著しい新キャプテンの周囲には、彼の人柄に吸い寄せられるかのように素晴らしい仲間が脇を固める。誰がリーダーとなってもおかしくない、頼もしい仲間とともに、一歩ずつ道を歩んでいくことだろう。気負わず、自分らしくチームを牽引していってくれることだろう。
《 NEXT MATCH 》
今シーズンの公式戦はすべて終了しました。新チームの始動などに関しましては、また当サイトにてお知らせさせていただきます。
新シーズンも帝京大学ラグビー部への変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。
(文/木村俊太、写真/志賀由佳)
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