REPORT
レポート
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第52回全国大学ラグビー選手権大会・ファイナルステージ決勝 東海大学戦
2016/01/12
1月10日(日)・秩父宮ラグビー場
○帝京大学27-17東海大学●
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《帝京大学》
[FW]
(1)徳永⇒浅堀(2)堀越(3)深村⇒坂手(4)飯野(5)金(嶺)(6)イラウア
(7)亀井(8)マクカラン⇒小野⇒姫野
[BK]
(9)小畑⇒荒井(10)松田(11)竹山(12)濱野⇒金田(13)石垣(14)尾崎
(15)矢富⇒重
《東海大学》※先発のみ
[FW]
(1)三浦(2)津田(3)平野(4)景山(5)橋本(6)磯辺(7)藤田(8)モエアキ
オラ
[BK]
(9)湯本(10)野口(大)(11)石井(12)ロイド(13)池田(14)近藤(15)野
口(竜)
【前半】【得点経過】
【31分】帝0-5東
ラインアウトからモールを押し込まれ、トライを奪われる。
【34分】帝5-5東
キックオフ直後、LO金のタックルでターンオーバーして連続攻撃。ラックからSH小畑
-SO松田と渡り、松田がタックルを受けながらも粘ってWTB竹山へパス。竹山が抜け
出してトライ。
【後半】【得点経過】
【1分】帝8-5東
SO松田がPGを決める。
【6分】帝15-5東
キックカウンターからFB重、SO松田が前進。さらにSH小畑、No8小野が前進。展開
し、CTB濱野が前進したラックからFB重が持ち出して、抜け出し、トライ。ゴール成
功。
【19分】帝20-5東
ラインアウトからモールを押し込む。HO堀越が押さえてトライ。
【33分】帝20-12東
連続攻撃され、トライを奪われる。
【36分】帝27-12東
SH荒井のキックが相手に当たって転がる。これをFB重が足にかけ、うまく拾って前
進。重からCTB石垣-FLイラウア-WTB尾崎と渡り、尾崎がトライ。ゴール成功。
【40分】帝27-17東
ラインアウトから連続でつながれ、トライを奪われる。
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《BRIEF REVIEW》
いよいよ大学選手権決勝。相手は初優勝時に決勝を戦った東海大学。帝京のVロード
はこのときから始まった。試合は、前半の最初からお互いに激しさをぶつけ合う展
開。ただ、両チームともに硬さが目立ち、決定機を掴めぬまま、一進一退の攻防が続
く。スコアレスが続いた31分、ゴール前でのモールを押し込まれて失点するが、帝京
はこれでスイッチが入る。直後のキックオフでLO金が好タックル。FL亀井がセービン
グしてターンオーバー。ここからつないで最後は竹山のトライですぐに同点に追いつ
く。このトライで竹山は大学選手権でのトライ数を12とし、大会における個人の最多
トライ数記録を更新した。ハーフタイムに岩出監督から「勝ちにこだわりすぎ。硬く
なりすぎているので、もっと楽しもう」とのアドバイスを受けた後半、帝京の動きが
俄然よくなる。1分にSO松田がPGを決めて勝ち越すと、6分には途中出場の重がトラ
イ。19分にはモールを押し込み、HO堀越がトライを奪い、突き放す。ディフェンスで
も、アタックでも、帝京の接点への集まりが明らかに速くなっていく。FLイラウア、
No8の小野らは厳しいタックルを見せる。接点でもその小野や堀越がボールに絡み、
相手のペナルティを誘う。後半36分にHO坂手キャプテン、37分にはCTB金田バイス
キャプテンも出場し、走り回る。27-17でノーサイド。帝京が大学選手権優勝を決
め、7連覇を達成した。また、この結果、1月31日の日本選手権への出場権を獲得し
た。試合後は、部員全員がグラウンドで喜びを分かち合い、その歓喜の輪の中で岩出
監督らは7回、宙を舞った。
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《POST MATCH INTERVIEW》
■岩出雅之監督
「今日は『厳しさを楽しもう』と言って送り出しました。久々に厳しい決勝戦になり
ましたが、重みのあるゲームに勝利できてとてもうれしく思います。7連覇を達成で
きたこともうれしいのですが、この1年間にやってきたことを学生たちがやり切っ
て、しっかり勝利できたことがなによりうれしく思います。毎年、勝っていくごと
に、多くの方々の期待が高くなっていくこと、また対戦相手が我々を強く意識してく
ださることは、やりがいとともに、もっと自分たちが成長していかなければいけない
という思いを強くしてくれています。相手の頑張り以上に自分たちが頑張ることで、
今日のような勝利を味わうことができるのだとあらためて思っています。選手の成長
はもちろんですが、監督である私がもっともっと成長して、いい指導者としていいア
プローチをして、学生たちを活かし切る指導を考えなければといつも思っています。
今日の勝利を経て、また来年に向けて新しい積み重ねをしていきたいと思います。今
日の勝利で日本選手権の出場権を得ましたので、まずは一呼吸置いてからですが、学
生の代表としてしっかりチャレンジしていきたいと思います。最後になりましたが、
今日は東海大学さんの厳しいプレーがあり、とてもすばらしいゲームになりました。
東海大学さんには感謝を申し上げるとともに、敬意を表したいと思います。
また協会関係の皆様のご尽力にも心より感謝申し上げます。
そして、大声援でチームに大きなエネルギーを注いで頂いたファンの皆様、
本当にありがとうございました。」
■ゲームキャプテン・CTB濱野大輔(4年)
「優勝できてとてもうれしいです。今日は1年間やってきたことを出し切れた試合
だったと思います。坂手らリーダー陣が不在の中で、自分が4年生としてしっかり
リーダーシップを取ろうと思いました。その中でしっかり体を張って、姿で見せよう
と決めて臨みました。前半は緊張が空回りにつながってしまって、しっかりチームコ
ントロールができずに、ああいったクロスゲームになってしまいました。ハーフタイ
ムに『もっと楽しもう。そして、仲間のため、仲間を笑顔にするために戦おう』と
言って臨んだ後半は、自分たちの強みである『Go Forward』、ボールを持ったら
しっかり前に出るという意思統一ができ、全員がひとつになれました。さらに、我慢
強いディフェンスができたことが勝利につながったと思います。春に決めた目標であ
る『大学選手権7連覇』と『日本選手権優勝』のうちの一つを達成することができま
したので、もう一つの目標である『日本一』に向けて、再校の準備をして、部員全員
で最高の笑顔で終われるように、ここからまたしっかり積み上げをやっていきたいと
思います。」
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■日本選手権ではもっともっと走りたい・PR徳永一斗(4年)
「本当にうれしいです。優勝がこんなにうれしいとは思っていなかったです。直前に
4年生のケガなどがありましたが、自分はプレーでやるべきことをしっかりやってい
こうと思っていました。リーダーシップという部分ではFWでは飯野がしっかり声を出
してくれるので心強かったですが、後輩に頼るわけにはいかないので(笑)、少なく
とも自分自身は引っ張ってもらわずに自律できるようにと思って頑張りました。日本
選手権に向けては、今日も反省点がたくさん出ました。例えば、今日、自分は運動量
が少なかったと思うので、日本選手権ではもっともっと走れるようにしたいです。ま
た、スクラムも安定していなかったので、修正して臨みたいと思います。」
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■強い相手にセットプレーで勝負していきたい・PR深村亮太(4年)
「目標としていた大学選手権優勝を達成できてとてもうれしいです。プレーの面で
は、相手もFWに力を入れていましたし、セットプレーで勝負していこうと思っていた
のですが、自分としては『よかった』と言えるプレーが少なかったので、そこは日本
選手権までに直していきたいと思います。直前で4年生にケガ人が出てしまいました
が、自分たちのやることは変わらないので、もう一度、一人一人がやるべきことを
しっかりやろうということを確認して臨みました。日本選手権では、相手がとても強
いと思いますが、その相手に対して、自分の得意とするセットプレーで勝負していけ
ればと思っています。」
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■One More Pushで細かいところをレベルアップしたい・FLマルジーン・イラウア(4年)
「1年生の時から4年間、大学選手権の優勝を経験させてもらいましたが、今年の優勝
がベスト、一番うれしいです。今日は自分としてはディフェンス、タックルやラック
でのプレーがよかったと思っています。ラックでずっと頑張れたことはとてもよかっ
たです。日本選手権に向けては『One More Push』。まずは体をリカバリーして、も
う一度、しっかり練習します。細かいところをもっとレベルアップしたいです。」
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■最後にもう一度笑って終わりたい・CTB石垣航平(4年)
「すごくうれしい気持ちでいっぱいです。この1年間、ますはここをイメージして
やってきたのでうれしいです。ただ、試合中、ミスもたくさんありましたし、このあ
と日本選手権も控えているので、今日のビデオを見直して準備していかなければと
思っています。特に前半、ミスが多く出てしまったのですが、そういう時は力強いプ
レーでどんどん前に出ようとチームでも話していたので、そこは意識しました。日本
選手権ではトップリーグチャンピオンを相手に自分たちがやってきたことをぶつけ
て、最後にもう一度笑って終われるように頑張りたいと思います。」
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■最後にもう一仕事・PR浅堀航平(4年)
「後半からの出場でスタミナも十分でしたので、最初から飛ばしていきました。
セットプレーとコンタクトの場面でチームに貢献したいと考えていましたが、
スクラムについては手応えがありました。
この1年間は、全部員で足りない部分をフォローしあい、成長できたのではないかと思います。
最後に日本選手権を残していますが、
試合に出場できない仲間のためにもピッチで出し切りたいと思います。」
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■ブレイクダウンにかけた・No8小野貴久(4年)
「今日はここという場面での集中力で、東海大さんを上回れたと思います。
個人的には最初の入りでミスをしてしまいましたが、
トータルで考えたら取り返せたのではないかと思います。
心がけていたのはブレイクダウン。
相手ボールは奪い返し、マイボールには勢いを与えたいと考えていました。
日本選手権に向けては、大学日本一が最終目標ではないので、
残りの3週間でできる限りの準備をして、全部員で戦いに挑みたいと思います。」
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■自分らしく・SH荒井康植(4年)
「自分らしく全力でプレーしたいと考え、決勝戦に臨みました。
個人としての出来は全体的には悪くなかったと思いますが、
テンポアップと精度の部分をさらに上げていきたいと思います。
今年の4年生は根気強い選手が多いので、今日の試合にもそれが現れていたと思います。
最後の一試合に向けても、チームで個人で根気強くチャレンジして、
最後は9番のジャージを着られるよう、挑戦していきたいです。」
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■日本選手権は大学の代表としての誇りと責任を持って戦いたい・CTB金田瑛司(4年)
「勝つことができ、そして仲間全員の笑顔を見ることができてとてもうれしく思いま
す。前半、試合自体は拮抗していましたが、みんなとても気合いが入っていました。
ただ、それが少し空回りしていて、細かいミスが出たり、流れに乗り切れないところ
があったと思います。後半はしっかり修正できてよかったです。1年間、『大学選手
権7連覇』と『日本選手権優勝』という目標を立てて努力してきたので、まず日本選
手権という舞台に立てることに感謝して、残りの3週間、もう一度、本気の努力を積
み上げて、ベストの状態でトップリーグに挑みたいと思います。これまでたくさんの
大学と対戦してきましたので、大学の代表としての誇りと責任を持って戦いたいと思
います。」
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《PICK UP PLAYERS》
仲間の笑顔を見られたことが一番うれしい
HO 坂手淳史(4年・ゲームMVP)
SAKATE ATSUSHI
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1993年6月21日生まれ
医療技術学部スポーツ医療学科
京都成章高校出身
身長180cm/体重104kg
■大学選手権優勝おめでとうございます。まずは今の気持ちを聞かせてください。
「すごくうれしいです。仲間とともに、仲間のためにと言ってこの試合に臨んだの
で、それが今日、達成できてすごくうれしいです。スタンドで応援してくれた仲間の
笑顔も、試合に出たメンバーの笑顔もすごくよかったです。この笑顔が見られたこと
が一番うれしいです。また、こうしたすばらしいゲームができたのは、東海大学さん
の厳しいプレー、最後まであきらめない姿勢のおかげです。東海大学さんの厳しさに
よって自分たちの底力が出せた部分もあったと思いますので、それも含め、東海大学
さんには感謝したいです。」
■ケガがあり、前の試合は欠場。今日の試合もプレー時間は短かったのですが、どん
な思いがありましたか。
「申し訳ないという気持ちはずっとありましたね。準決勝という大事な時期にチーム
を離れたこと、その時にキャプテンとしてチームを鼓舞できなかったことに関して
は、すごく悔しく思っていました。でも、みんなが支えてくれて多くのサポートをし
てくれて、そのおかげで今日、グラウンドに立てたことに感謝したいです。」
■自身のみならず、ここにきて4年生にケガが相次ぎました。混乱しかねない状況で
チームはどのようにまとまったのでしょうか。
「森谷のケガに関して言えば、まず森谷自身が一番悔しいと思いますし、仲間たちも
残念に思っていましたが、その一番悔しいはずの森谷自身が気丈に振る舞って、みん
なに『頑張ってくれ。よろしくな』という言葉をかけてくれたので、『森谷のために
もやらないと』とみんなが思ったと思います。前半は少しそれが空回りしたところも
ありましたが、後半は修正できたと思います。」
■その森谷くんに話を聞いたところ、お互いに同じ言葉をかけ合ったと言っていまし
た。
「(笑)自分がケガをしたときに森谷が『俺に任せろ』と言ってくれたので、今日は
僕が森谷に『俺に任せろ』と言いました。ずっと出場するつもりでリハビリを続けて
いたので、自分が帰ってきたときに森谷がいなかったのはとても残念ですが、でも森
谷の分もみんなが頑張ってくれたと思います。それで森谷のケガがよくなるわけでは
ないのですが、彼の悔しい気持ちが少しでも晴れてくれたら、そして笑顔になってく
れたらうれしいですし、森谷だけでなく、他にもケガでグラウンドに立てていない選
手もたくさんいますので、試合に出られないメンバーの分まで、今日はみんなが躍動
してくれたと思います。」
■日本選手権に向けて、まだまだチームは続きます。ここへの意気込みをお願いしま
す。
「トップリーグのチャンピオンと試合ができるというのは、自分としてもとてもいい
ことだと思いますし、自分たちがどれだけできるか、力を出し切りたいと思います。
春から目標にしてきたものの一つなので『絶対に取りに行く』という気持ちで挑みた
いです。少しの間、今日の喜びの余韻に浸って、この喜びを日本選手権で勝利すると
いうエネルギーに換えていきたいと思います。」
この1年、キャプテンとしてチームを牽引した。以前から言葉数も多く、発信力は高
かったが、岩出監督からは「歴代キャプテンの言葉を引用するだけでは聞き手に響か
ない」「自分の気持ちをきちんと相手に伝える力をつけてほしい」「仲間を鼓舞でき
る言葉を発してほしい」「試合前のアップ時からチームに気合いが入っているかな
ど、空気感を感じ取ってほしい」と常に高いレベルのコミュニケーション力を求めら
れた。それに悩む時期もあったと言うが、コミュニケーション力は確実に鍛えられ
た。喜びも束の間、日本選手権へ向けての新たな戦いが始まる。「仲間の笑顔のため
に、そして後輩たちに財産を残していくために」キャプテンとしてのコミュニケー
ションは続いていく。
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《COLUMN》
――仲間のために、次を見据えて――
帝京大学ラグビー部は大学選手権7連覇を達成しました。
岩出監督をはじめ、チーム関係者の誰もが「今年は厳しい戦いだった」と語るよう
に、順風満帆に見えた航海は最後に大きな嵐に出合うことになりました。対抗戦最終
戦での敗戦、キャプテン坂手のケガ、バイスキャプテン金田も体調が万全ではなく決
勝戦ではリザーブ出場、そして直前の練習でのFB森谷のケガと、まさに大嵐に遭遇
し、荒波がチームを襲いました。
しかし、チームはこの困難もしっかりと乗り越えていきました。
岩出監督はこんな話をしたそうです。
「快晴の空を飛んでいた飛行機が、突然、乱気流の雲の中に突っ込んで、ガタガタと
機体が揺れている状態になったかもしれない。しかし、しっかりと飛び続けて、この
雲を通り抜ければ、そこには眼下に広がる雲海が見えるなど、また新たなすばらしい
景色が待っているはずだ。」
機体は持ち直し、滑らかな飛行となりました。
その最大のエネルギーとなったのが、この日、出場した選手たちの「仲間のために」
「仲間を笑顔にするために」という思いでした。ケガで悔しい思いをしているはずの
森谷自身が気丈に振る舞っていたことで、選手たちの「仲間のために」という思いも
より一層強くなったようです。
さて、この日、さらに印象的だったことは、話を聞いた選手たちがみな、優勝の喜び
に浸りつつも、すでに「次」を見据えていたことでした。
そう、「日本選手権」です。
今季のチームとしての目標には「大学選手権7連覇」と「日本選手権優勝」の二つが
ありました。「大学選手権7連覇」を達成した今、次なる目標を見据えるのは当然と
言えば当然なのですが、通常は一つの大きな目標を達成してしまうとモチベーション
は著しく下がってしまうものです。
それでも「日本選手権」を意識したコメントが続いたのは、もう一つの大きな目標を
本気で取りに行こうとしているからでしょう。
結果そのものは相手があることなので、どうなるかはわかりません。
しかし、この日の試合の前半で「結果にこだわりすぎるとパフォーマンスは落ちる」
という経験をしたことは、きっと大きな意味を持つことになると思います。
帝京の戦いはまだまだ続きます。
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《NEXT MATCH》
第53回日本ラグビーフットボール選手権大会
対戦相手未定
1月31日(日) 秩父宮ラグビー場
14時キックオフ
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
○帝京大学27-17東海大学●
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《帝京大学》
[FW]
(1)徳永⇒浅堀(2)堀越(3)深村⇒坂手(4)飯野(5)金(嶺)(6)イラウア
(7)亀井(8)マクカラン⇒小野⇒姫野
[BK]
(9)小畑⇒荒井(10)松田(11)竹山(12)濱野⇒金田(13)石垣(14)尾崎
(15)矢富⇒重
《東海大学》※先発のみ
[FW]
(1)三浦(2)津田(3)平野(4)景山(5)橋本(6)磯辺(7)藤田(8)モエアキ
オラ
[BK]
(9)湯本(10)野口(大)(11)石井(12)ロイド(13)池田(14)近藤(15)野
口(竜)
【前半】【得点経過】
【31分】帝0-5東
ラインアウトからモールを押し込まれ、トライを奪われる。
【34分】帝5-5東
キックオフ直後、LO金のタックルでターンオーバーして連続攻撃。ラックからSH小畑
-SO松田と渡り、松田がタックルを受けながらも粘ってWTB竹山へパス。竹山が抜け
出してトライ。
【後半】【得点経過】
【1分】帝8-5東
SO松田がPGを決める。
【6分】帝15-5東
キックカウンターからFB重、SO松田が前進。さらにSH小畑、No8小野が前進。展開
し、CTB濱野が前進したラックからFB重が持ち出して、抜け出し、トライ。ゴール成
功。
【19分】帝20-5東
ラインアウトからモールを押し込む。HO堀越が押さえてトライ。
【33分】帝20-12東
連続攻撃され、トライを奪われる。
【36分】帝27-12東
SH荒井のキックが相手に当たって転がる。これをFB重が足にかけ、うまく拾って前
進。重からCTB石垣-FLイラウア-WTB尾崎と渡り、尾崎がトライ。ゴール成功。
【40分】帝27-17東
ラインアウトから連続でつながれ、トライを奪われる。
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《BRIEF REVIEW》
いよいよ大学選手権決勝。相手は初優勝時に決勝を戦った東海大学。帝京のVロード
はこのときから始まった。試合は、前半の最初からお互いに激しさをぶつけ合う展
開。ただ、両チームともに硬さが目立ち、決定機を掴めぬまま、一進一退の攻防が続
く。スコアレスが続いた31分、ゴール前でのモールを押し込まれて失点するが、帝京
はこれでスイッチが入る。直後のキックオフでLO金が好タックル。FL亀井がセービン
グしてターンオーバー。ここからつないで最後は竹山のトライですぐに同点に追いつ
く。このトライで竹山は大学選手権でのトライ数を12とし、大会における個人の最多
トライ数記録を更新した。ハーフタイムに岩出監督から「勝ちにこだわりすぎ。硬く
なりすぎているので、もっと楽しもう」とのアドバイスを受けた後半、帝京の動きが
俄然よくなる。1分にSO松田がPGを決めて勝ち越すと、6分には途中出場の重がトラ
イ。19分にはモールを押し込み、HO堀越がトライを奪い、突き放す。ディフェンスで
も、アタックでも、帝京の接点への集まりが明らかに速くなっていく。FLイラウア、
No8の小野らは厳しいタックルを見せる。接点でもその小野や堀越がボールに絡み、
相手のペナルティを誘う。後半36分にHO坂手キャプテン、37分にはCTB金田バイス
キャプテンも出場し、走り回る。27-17でノーサイド。帝京が大学選手権優勝を決
め、7連覇を達成した。また、この結果、1月31日の日本選手権への出場権を獲得し
た。試合後は、部員全員がグラウンドで喜びを分かち合い、その歓喜の輪の中で岩出
監督らは7回、宙を舞った。
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《POST MATCH INTERVIEW》
■岩出雅之監督
「今日は『厳しさを楽しもう』と言って送り出しました。久々に厳しい決勝戦になり
ましたが、重みのあるゲームに勝利できてとてもうれしく思います。7連覇を達成で
きたこともうれしいのですが、この1年間にやってきたことを学生たちがやり切っ
て、しっかり勝利できたことがなによりうれしく思います。毎年、勝っていくごと
に、多くの方々の期待が高くなっていくこと、また対戦相手が我々を強く意識してく
ださることは、やりがいとともに、もっと自分たちが成長していかなければいけない
という思いを強くしてくれています。相手の頑張り以上に自分たちが頑張ることで、
今日のような勝利を味わうことができるのだとあらためて思っています。選手の成長
はもちろんですが、監督である私がもっともっと成長して、いい指導者としていいア
プローチをして、学生たちを活かし切る指導を考えなければといつも思っています。
今日の勝利を経て、また来年に向けて新しい積み重ねをしていきたいと思います。今
日の勝利で日本選手権の出場権を得ましたので、まずは一呼吸置いてからですが、学
生の代表としてしっかりチャレンジしていきたいと思います。最後になりましたが、
今日は東海大学さんの厳しいプレーがあり、とてもすばらしいゲームになりました。
東海大学さんには感謝を申し上げるとともに、敬意を表したいと思います。
また協会関係の皆様のご尽力にも心より感謝申し上げます。
そして、大声援でチームに大きなエネルギーを注いで頂いたファンの皆様、
本当にありがとうございました。」
■ゲームキャプテン・CTB濱野大輔(4年)
「優勝できてとてもうれしいです。今日は1年間やってきたことを出し切れた試合
だったと思います。坂手らリーダー陣が不在の中で、自分が4年生としてしっかり
リーダーシップを取ろうと思いました。その中でしっかり体を張って、姿で見せよう
と決めて臨みました。前半は緊張が空回りにつながってしまって、しっかりチームコ
ントロールができずに、ああいったクロスゲームになってしまいました。ハーフタイ
ムに『もっと楽しもう。そして、仲間のため、仲間を笑顔にするために戦おう』と
言って臨んだ後半は、自分たちの強みである『Go Forward』、ボールを持ったら
しっかり前に出るという意思統一ができ、全員がひとつになれました。さらに、我慢
強いディフェンスができたことが勝利につながったと思います。春に決めた目標であ
る『大学選手権7連覇』と『日本選手権優勝』のうちの一つを達成することができま
したので、もう一つの目標である『日本一』に向けて、再校の準備をして、部員全員
で最高の笑顔で終われるように、ここからまたしっかり積み上げをやっていきたいと
思います。」
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■日本選手権ではもっともっと走りたい・PR徳永一斗(4年)
「本当にうれしいです。優勝がこんなにうれしいとは思っていなかったです。直前に
4年生のケガなどがありましたが、自分はプレーでやるべきことをしっかりやってい
こうと思っていました。リーダーシップという部分ではFWでは飯野がしっかり声を出
してくれるので心強かったですが、後輩に頼るわけにはいかないので(笑)、少なく
とも自分自身は引っ張ってもらわずに自律できるようにと思って頑張りました。日本
選手権に向けては、今日も反省点がたくさん出ました。例えば、今日、自分は運動量
が少なかったと思うので、日本選手権ではもっともっと走れるようにしたいです。ま
た、スクラムも安定していなかったので、修正して臨みたいと思います。」
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■強い相手にセットプレーで勝負していきたい・PR深村亮太(4年)
「目標としていた大学選手権優勝を達成できてとてもうれしいです。プレーの面で
は、相手もFWに力を入れていましたし、セットプレーで勝負していこうと思っていた
のですが、自分としては『よかった』と言えるプレーが少なかったので、そこは日本
選手権までに直していきたいと思います。直前で4年生にケガ人が出てしまいました
が、自分たちのやることは変わらないので、もう一度、一人一人がやるべきことを
しっかりやろうということを確認して臨みました。日本選手権では、相手がとても強
いと思いますが、その相手に対して、自分の得意とするセットプレーで勝負していけ
ればと思っています。」
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■One More Pushで細かいところをレベルアップしたい・FLマルジーン・イラウア(4年)
「1年生の時から4年間、大学選手権の優勝を経験させてもらいましたが、今年の優勝
がベスト、一番うれしいです。今日は自分としてはディフェンス、タックルやラック
でのプレーがよかったと思っています。ラックでずっと頑張れたことはとてもよかっ
たです。日本選手権に向けては『One More Push』。まずは体をリカバリーして、も
う一度、しっかり練習します。細かいところをもっとレベルアップしたいです。」
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■最後にもう一度笑って終わりたい・CTB石垣航平(4年)
「すごくうれしい気持ちでいっぱいです。この1年間、ますはここをイメージして
やってきたのでうれしいです。ただ、試合中、ミスもたくさんありましたし、このあ
と日本選手権も控えているので、今日のビデオを見直して準備していかなければと
思っています。特に前半、ミスが多く出てしまったのですが、そういう時は力強いプ
レーでどんどん前に出ようとチームでも話していたので、そこは意識しました。日本
選手権ではトップリーグチャンピオンを相手に自分たちがやってきたことをぶつけ
て、最後にもう一度笑って終われるように頑張りたいと思います。」
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■最後にもう一仕事・PR浅堀航平(4年)
「後半からの出場でスタミナも十分でしたので、最初から飛ばしていきました。
セットプレーとコンタクトの場面でチームに貢献したいと考えていましたが、
スクラムについては手応えがありました。
この1年間は、全部員で足りない部分をフォローしあい、成長できたのではないかと思います。
最後に日本選手権を残していますが、
試合に出場できない仲間のためにもピッチで出し切りたいと思います。」
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■ブレイクダウンにかけた・No8小野貴久(4年)
「今日はここという場面での集中力で、東海大さんを上回れたと思います。
個人的には最初の入りでミスをしてしまいましたが、
トータルで考えたら取り返せたのではないかと思います。
心がけていたのはブレイクダウン。
相手ボールは奪い返し、マイボールには勢いを与えたいと考えていました。
日本選手権に向けては、大学日本一が最終目標ではないので、
残りの3週間でできる限りの準備をして、全部員で戦いに挑みたいと思います。」
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■自分らしく・SH荒井康植(4年)
「自分らしく全力でプレーしたいと考え、決勝戦に臨みました。
個人としての出来は全体的には悪くなかったと思いますが、
テンポアップと精度の部分をさらに上げていきたいと思います。
今年の4年生は根気強い選手が多いので、今日の試合にもそれが現れていたと思います。
最後の一試合に向けても、チームで個人で根気強くチャレンジして、
最後は9番のジャージを着られるよう、挑戦していきたいです。」
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■日本選手権は大学の代表としての誇りと責任を持って戦いたい・CTB金田瑛司(4年)
「勝つことができ、そして仲間全員の笑顔を見ることができてとてもうれしく思いま
す。前半、試合自体は拮抗していましたが、みんなとても気合いが入っていました。
ただ、それが少し空回りしていて、細かいミスが出たり、流れに乗り切れないところ
があったと思います。後半はしっかり修正できてよかったです。1年間、『大学選手
権7連覇』と『日本選手権優勝』という目標を立てて努力してきたので、まず日本選
手権という舞台に立てることに感謝して、残りの3週間、もう一度、本気の努力を積
み上げて、ベストの状態でトップリーグに挑みたいと思います。これまでたくさんの
大学と対戦してきましたので、大学の代表としての誇りと責任を持って戦いたいと思
います。」
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《PICK UP PLAYERS》
仲間の笑顔を見られたことが一番うれしい
HO 坂手淳史(4年・ゲームMVP)
SAKATE ATSUSHI
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1993年6月21日生まれ
医療技術学部スポーツ医療学科
京都成章高校出身
身長180cm/体重104kg
■大学選手権優勝おめでとうございます。まずは今の気持ちを聞かせてください。
「すごくうれしいです。仲間とともに、仲間のためにと言ってこの試合に臨んだの
で、それが今日、達成できてすごくうれしいです。スタンドで応援してくれた仲間の
笑顔も、試合に出たメンバーの笑顔もすごくよかったです。この笑顔が見られたこと
が一番うれしいです。また、こうしたすばらしいゲームができたのは、東海大学さん
の厳しいプレー、最後まであきらめない姿勢のおかげです。東海大学さんの厳しさに
よって自分たちの底力が出せた部分もあったと思いますので、それも含め、東海大学
さんには感謝したいです。」
■ケガがあり、前の試合は欠場。今日の試合もプレー時間は短かったのですが、どん
な思いがありましたか。
「申し訳ないという気持ちはずっとありましたね。準決勝という大事な時期にチーム
を離れたこと、その時にキャプテンとしてチームを鼓舞できなかったことに関して
は、すごく悔しく思っていました。でも、みんなが支えてくれて多くのサポートをし
てくれて、そのおかげで今日、グラウンドに立てたことに感謝したいです。」
■自身のみならず、ここにきて4年生にケガが相次ぎました。混乱しかねない状況で
チームはどのようにまとまったのでしょうか。
「森谷のケガに関して言えば、まず森谷自身が一番悔しいと思いますし、仲間たちも
残念に思っていましたが、その一番悔しいはずの森谷自身が気丈に振る舞って、みん
なに『頑張ってくれ。よろしくな』という言葉をかけてくれたので、『森谷のために
もやらないと』とみんなが思ったと思います。前半は少しそれが空回りしたところも
ありましたが、後半は修正できたと思います。」
■その森谷くんに話を聞いたところ、お互いに同じ言葉をかけ合ったと言っていまし
た。
「(笑)自分がケガをしたときに森谷が『俺に任せろ』と言ってくれたので、今日は
僕が森谷に『俺に任せろ』と言いました。ずっと出場するつもりでリハビリを続けて
いたので、自分が帰ってきたときに森谷がいなかったのはとても残念ですが、でも森
谷の分もみんなが頑張ってくれたと思います。それで森谷のケガがよくなるわけでは
ないのですが、彼の悔しい気持ちが少しでも晴れてくれたら、そして笑顔になってく
れたらうれしいですし、森谷だけでなく、他にもケガでグラウンドに立てていない選
手もたくさんいますので、試合に出られないメンバーの分まで、今日はみんなが躍動
してくれたと思います。」
■日本選手権に向けて、まだまだチームは続きます。ここへの意気込みをお願いしま
す。
「トップリーグのチャンピオンと試合ができるというのは、自分としてもとてもいい
ことだと思いますし、自分たちがどれだけできるか、力を出し切りたいと思います。
春から目標にしてきたものの一つなので『絶対に取りに行く』という気持ちで挑みた
いです。少しの間、今日の喜びの余韻に浸って、この喜びを日本選手権で勝利すると
いうエネルギーに換えていきたいと思います。」
この1年、キャプテンとしてチームを牽引した。以前から言葉数も多く、発信力は高
かったが、岩出監督からは「歴代キャプテンの言葉を引用するだけでは聞き手に響か
ない」「自分の気持ちをきちんと相手に伝える力をつけてほしい」「仲間を鼓舞でき
る言葉を発してほしい」「試合前のアップ時からチームに気合いが入っているかな
ど、空気感を感じ取ってほしい」と常に高いレベルのコミュニケーション力を求めら
れた。それに悩む時期もあったと言うが、コミュニケーション力は確実に鍛えられ
た。喜びも束の間、日本選手権へ向けての新たな戦いが始まる。「仲間の笑顔のため
に、そして後輩たちに財産を残していくために」キャプテンとしてのコミュニケー
ションは続いていく。
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《COLUMN》
――仲間のために、次を見据えて――
帝京大学ラグビー部は大学選手権7連覇を達成しました。
岩出監督をはじめ、チーム関係者の誰もが「今年は厳しい戦いだった」と語るよう
に、順風満帆に見えた航海は最後に大きな嵐に出合うことになりました。対抗戦最終
戦での敗戦、キャプテン坂手のケガ、バイスキャプテン金田も体調が万全ではなく決
勝戦ではリザーブ出場、そして直前の練習でのFB森谷のケガと、まさに大嵐に遭遇
し、荒波がチームを襲いました。
しかし、チームはこの困難もしっかりと乗り越えていきました。
岩出監督はこんな話をしたそうです。
「快晴の空を飛んでいた飛行機が、突然、乱気流の雲の中に突っ込んで、ガタガタと
機体が揺れている状態になったかもしれない。しかし、しっかりと飛び続けて、この
雲を通り抜ければ、そこには眼下に広がる雲海が見えるなど、また新たなすばらしい
景色が待っているはずだ。」
機体は持ち直し、滑らかな飛行となりました。
その最大のエネルギーとなったのが、この日、出場した選手たちの「仲間のために」
「仲間を笑顔にするために」という思いでした。ケガで悔しい思いをしているはずの
森谷自身が気丈に振る舞っていたことで、選手たちの「仲間のために」という思いも
より一層強くなったようです。
さて、この日、さらに印象的だったことは、話を聞いた選手たちがみな、優勝の喜び
に浸りつつも、すでに「次」を見据えていたことでした。
そう、「日本選手権」です。
今季のチームとしての目標には「大学選手権7連覇」と「日本選手権優勝」の二つが
ありました。「大学選手権7連覇」を達成した今、次なる目標を見据えるのは当然と
言えば当然なのですが、通常は一つの大きな目標を達成してしまうとモチベーション
は著しく下がってしまうものです。
それでも「日本選手権」を意識したコメントが続いたのは、もう一つの大きな目標を
本気で取りに行こうとしているからでしょう。
結果そのものは相手があることなので、どうなるかはわかりません。
しかし、この日の試合の前半で「結果にこだわりすぎるとパフォーマンスは落ちる」
という経験をしたことは、きっと大きな意味を持つことになると思います。
帝京の戦いはまだまだ続きます。
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《NEXT MATCH》
第53回日本ラグビーフットボール選手権大会
対戦相手未定
1月31日(日) 秩父宮ラグビー場
14時キックオフ
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
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