REPORT
レポート
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招待試合(名古屋市ラグビー祭) 豊田自動織機シャトルズ戦
2016/06/21
6月19日(日)・パロマ瑞穂ラグビー場
●帝京大学17-24豊田自動織機シャトルズ○
《帝京大学》
[FW]
(1)西⇒岡本(2)大西⇒渋谷(3)呉(味)⇒平井(4)飯野(5)金(廉)⇒金(嶺)(6)菅原⇒マクカラン(7)亀井(8)吉田⇒古田
[BK]
(9)小畑⇒吉川(10)金村(11)竹山(12)宮上⇒矢澤(13)矢富(14)津岡⇒重(15)尾崎
《豊田自動織機シャトルズ》※先発のみ
[FW]
(1)浪岡(2)渡邊(3)川崎(4)藤井(5)長谷川(雄)(6)イオアネ(7)竹内(8)トコキオ
[BK]
(9)吉田(10)長谷川(真)(11)徐(12)大橋(13)松本(14)豊前(15)朝見
【前半】【得点経過】
【21分】帝7-0豊
ラインアウトからモールを押し込み、HO大西がトライ。ゴール成功。
【37分】帝7-7豊
ペナルティから攻められ、トライを奪われる。
【40分】帝7-12豊
FWで攻められ、トライを奪われる。
【後半】【得点経過】
【1分】帝12-12豊
キックカウンターからFB尾崎の前進でチャンスを作る。WTB竹山がキック。相手に拾われるも、ターンオーバーして連続攻撃。最後はHO大西がトライ。
【16分】帝12-17豊
スクラムでターンオーバーされ、攻められ、トライを奪われる。
【28分】帝12-24豊
スクラムから攻められ、トライを奪われる。
【40分】帝17-24豊
ペナルティからFWで攻め、PR平井がトライ。
《BRIEF REVIEW》
ここ数年、毎年招待していただいている名古屋市ラグビー祭。例年は5月の後半ながら、今年はやや時期が後ろにずれ、6
月中旬の開催となった。試合開始前から断続的に雨が降り、時に激しくなるなど、ボールも足元も滑りやすいコンディションとなった。ゲームは開始早々からお互いに激しいぶつかり合いを見せる。ただ、ボールが滑るため、両チームともにノックオンを頻発する。チャンスをつかむも、トライを取り切るところまでは行かない。
No8
マクカランが乱れたボールを足でうまくコントロールするなど、粘り強いプレーで前進を図るが、トップリーガーたちの圧力も強く、前に出るのではなく受けてしまうシーンも散見された。
21分、ラインアウトからのモールで先制するが、前半終了間際に2トライを返され、7-12でハーフタイムを迎えた。後半開始後すぐにFB
尾崎の前進でチャンスを作り、HO大西のトライで同点に追いつく。しかし、その後はやはりノックオンや接点でのボール処理のミスなどがあり、攻めきれない。16
分、28分にはスクラムから攻め込まれてトライを献上。帝京の反撃も、トップリーガーたちの経験豊かなディフェンスで止められる。最後にPR
平井がトライを奪うも、そこでノーサイド。17-24でAチームとしては今季初黒星を喫した。なお、この試合に先立って行われた帝京Bと朝日大学との試合は、42
-19で帝京Bが勝利した。
《POST MATCH INTERVIEW》
■岩出雅之監督
「トップリーグのチームに対しては、やはりこちらがきちっとしたプレーをしていかないとリズムを作らせてもらえないということを再認識させていただいた試合だったと思います。体を当てていくこと、プレーの質を高めていくことの大事さを再確認でき、ありがたい経験ができたと思います。けっして悲観することなく、かといって軽く考えることなく、この経験を次への成長へとつなげていってほしいと思います。この春シーズンを通して、やろうとしていることの整理はできていると思いますので、これからはセットプレーも含めて、精度をアップさせていって、さらにここまで手付かずだった部分を入れていって、プレッシャーのかかった中での精度アップをしていくことが大事になると思います。今後も油断せず、過信せず、無理もせず、一つ一つ積み上げていきます。チームとしての春のゲームは一段落しますが、
8月、9月とぐっとレベルアップできるように、そのための7
月にしたいと思っています。最後になりましたが、豊田自動織機シャトルズの皆様、朝日大学ラグビー部の皆様、愛知県ラグビーフットボール協会ならびに名古屋市ラグビーフットボール協会の皆様、ほか大会運営に関わられた皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。」
■キャプテン・FL亀井亮依(4年)
「今日は、この春シーズンに積み上げてきたこと、ディフェンスであれば個々のタックル、アタックでは前をしっかり見た上での、ボールを動かすアタックを意識して臨んだのですが、基本プレーの精度の部分で、まだまだ一人一人が成長していかなければいけないと認識させられた試合になりました。社会人チームに対して特別な意識は持たないで臨んだつもりでしたが、引いてしまった部分、受けてしまった部分があったと思います。『勝ちたい』ではダメで『必ず勝つ』という意識を一人一人が持たなければいけないのですが、そこが足りなかったということがよくわかりましたので、その部分をしっかり見直していきたいです。この負けをどう捉えるかが、これからの成長のカギになるので、この悔しさを忘れず、次のトレーニングへのエネルギーとして使っていきたいと思います。この春シーズン、個人としてもチームとしても、さまざまなチャレンジをしてきました。成功したものも、失敗したものも多くありました。その中で、一人一人が一試合ごとに成長できていると思えることは目に見える形でもありますので、そこは自信に変えていって、秋に向けては一人一人がもっともっとやらなければいけないということをそれぞれが自覚して、僕たち
4
年生、リーダー陣がもっと周りを見て、気付いていない人たちには気付かせてやらないとチームとして成長していけないと思います。ここからは、一人一人の意志が大切になってくると思っています。敗れたことに関して、下を向いていてもマイナスにしかならないので、どう改善していくのかを僕たちが中心になってチームに伝えていきたいと思います。」
■常に接点で体を当て続けた・LO飯野晃司(4年)
「今日はミスが多く目立った試合でした。春の最終戦でしたが、夏に向けてもっといいチームにしていくために、ミスを少なくしていくための改善をしていかなければいけないと思いました。ただ、そこは自分たちの伸びしろだと思うので、そこにどれだけフォーカスしてやっていけるかが、これからの課題になると思っています。春シーズンを振り返ってみると、最初は受け身の人も多かった中で、だんだんと自分からコミュニケーションを取れるようになってきて、チーム自体、最初に比べるとすごくよくなっていると思います。しかし、自分たちがこだわっているディフェンスの部分、タックルとか接点で体を当てるところでまだまだ甘いところがあるので、そこはこれからの課題として取り組んでいかなければいけないと思っています。この夏、どれだけ成長できるかが今後へのカギとなっていくと思うので、どれだけストイックに、自分に厳しくやっていけるか、まずは自分は自分に厳しく、そしてチームに対していいアプローチができるように心掛けてやっていきたいと思います。
4年生として、悔いの残らないように、しっかりとやっていきたいと思います。」
■FBとして周囲を活かすプレーを心掛けた・FB尾崎晟也(3年)
「今日の天候、コンディションの中で、自分たちはエリアマネジメントを意識すること、そして前回の試合で基本プレーのミスが多かったので、そこを修正して、このゲームに臨もうと思いました。ですが、前半から自陣でのプレーが多くなり、流れをうまくつかむことができなかったのが敗因の一つかなと思います。去年は
FBに森谷さんがいて、自分はWTBとして活かしてもらう立場、今年は自分がFB
として周りを活かす立場という、全然違う新たな取り組みをしていますが、まだまだ周りを動かすプレーやゲームコントロールの部分は、この春、足りず、次に残る課題かなと思います。でも、カウンターアタックのプレーでは周りもすごく見えて、自分としては強気のランプレーができたところもたくさんあったので、ランとパスの組み合わせをうまく深めていくとともに、スキルをアップさせていきたいです。この春に取り組んできたことは、アタック、ディフェンスともにとてもシンプルなことで、徐々にですが、レベルアップできていると思うので、次は精度を高めていけるようにしていきたいです。
BK
はメンバーが変わったりしましたが、コミュニケーションの力もどんどん上がってきているので、さらに高めて、メンバーが変わっても同じレベルでできるように、一人一人のレベルアップをしていきたいと思います。まずはチームとしても個人としても、この春シーズンをしっかり振り返って、課題は修正し、強みは伸ばして、夏に向けて体のコンディションを整えながら、オフ明けからいいスタートが切れるようにしたいと思います。」
《PICK UP PLAYERS》
強さを活かし、トップリーグからトライを奪取
PR 平井 将太郎(3年)
HIRAI SHOTARO
1995年4月3日生まれ
医療技術学部スポーツ医療学科
長崎南山高校出身
身長188cm/体重130kg
■まずは、今の感想から聞かせてください。
「試合は負けてしまいましたが、個人としては、春シーズンのファーストゲームでケガをしてしまい、スタートがみんなよりも遅れてしまったことを考えると、春の最終戦に間に合って、こうして
Aチームのメンバーとして出場できたことは、とてもうれしく思っています。」
■実際にプレーしてみての手応えはいかがでしたか。
「去年からずっと、岩出監督からも言われ続けていた『セットプレーの安定性』を自分の課題として取り組んできたのですが、今日、トップリーグ相手に対して手応えがつかめた半面、反省点、修正点もたくさん出たと思っています。」
■ファーストジャージを着てのAチーム出場は初めてですよね。緊張はありませんでしたか。
「はい、赤いジャージを着て試合に出たのは初めてです。ただ、先週、先々週、佐賀と奈良の遠征でバックアップメンバーとしてA
チームに帯同して、宿舎やロッカールームなどの雰囲気を一緒に味わうことができていたので、今日の試合も緊張などはなく、いつものように臨むことができました。」
■最後は、トライも決めました。
「あそこはもうゴールラインも近かったですし、自分の体を使っただけのプレーでした。トライという結果を残せたのはよかったと思いますが、全体としては反省点、修正点が多く出た試合でした。
■では、今後への意気込みをお願いします。
「春シーズンのラストゲームでAチームとして出場できた経験を自分の成長の糧をして、夏にさらに成長して、対抗戦のシーズンではA
チームにからんでいけるように、努力していきます。今の気持ちを今日、明日で終わらせるのではなく、これからの自分の人生など、先につなげていくことが大切なので、今日、負けた悔しさ、うまくいかなかった悔しさ、すべての経験を糧にして、成長していきたいです。」
後半20分頃からの出場だったが、大きな体を活かし、トップリーグ相手に体を捻じ込み、トライを奪った。ファーストジャージでのA
チーム出場は初めてだったが、ここ2試合の遠征でAチームに帯同して一緒に過ごせたことで「緊張はなかった」という。強心臓を持ち合わせているとともに、A
チームと一緒に過ごしたという経験をすぐに自身の糧にできている点はすばらしい。今後も経験を積み重ねていくことで、さらなる成長が期待できることだろう。
《COLUMN》
――スキル練習も「意識」から始まる――
この試合、トップリーグ相手とはいえ、A
チームとして今シーズン初黒星を喫してしまいました。岩出監督も、亀井キャプテンも、飯野バイスキャプテンも「悔しさ」と同時に、「基本プレーの大切さ」をもう一度、再認識させてもらったと語っています。
さらに、亀井キャプテン、飯野バイスキャプテンは「『基本プレーの大切さを本気で考えているかどうか』について、もっと自分たちリーダー陣がチーム全体に関わって、気付かない選手たちに気付きを与えていかなくてはいけない」と強く考えているようです。
亀井キャプテンはこんな話をしてくれました。
「チームの一人一人に、認識に関する温度差があるのは仕方がないと思うんですが、そこをどれだけ小さくしていけるか。自分たち4
年生、リーダー陣がどれだけみんなと関わって、気付きを与えてあげられるか。」
飯野バイスキャプテンは、チームの成長を十分に認めた上で、こう語ってくれました。
「まずは自分に厳しく、そしてチームに対していいアプローチができるように心掛けてやっていきたい。」
飯野自身はこの日のプレーでは、スタンドから「また飯野のタックルか」と声が上がるほど、タックルしては立ち上がり、またすぐにタックル、もしくは接点に入るというプレーを繰り返していました。こうした自分に厳しいプレーをし続けることで、他の人たちへのアプローチをしたときの説得力も増すと理解しているのでしょう。
「基本プレー」のスキルを向上させるのには、もちろん、基本プレーの練習をすることが必要なのですが、それ以前の問題として、一人一人が「この基本プレーが最後の最後には勝敗を左右することになる。だからこそ、しっかりと身につけなければいけない」と心から理解して、本気で練習に取り組まない限り、練習の効果は半減、いやそれ以下になってしまうことでしょう。
スキルの練習もまずは一人一人の意識から始まるのだということを、改めて教えてもらったゲームになりました。
《THE NEW FACE》
ニューフェースたちの声を紹介します。
CTB 新井翼(1年)
流通経済大学付属柏高校出身
身長175cm/体重86kg
「自分の強みはカットに切っていくアタックです。スピードで相手の裏へ出て、レッグドライブでゲインするプレーが得意です。課題としては、ディフェンスで受け身になってしまうことがあるので、チームに勢いをつけられるようなディフェンスができるように、練習に取り組んでいます。帝京大学ラグビー部は先輩方がとてもやさしく、練習でも私生活でも、僕たち
1
年生が過ごしやすい環境を作ってくれます。そのおかげでラグビーをのびのびとさせてもらっています。上のチームはとてもレベルが高いですが、そのレベルについていけるように、これからも日々、努力したいと思います。」
FL・No8 野沢涼介(1年)
仙台育英学園高校出身
身長180cm/体重88kg
「自分の強みはディフェンスです。タックルには自信をもっています。ただ、飛び込みすぎてタックルを外してしまうこともあるので、まだまだ改善していきたいです。芯に入るタックルを心掛けていますが、もっともっと練習していきます。アタックではもっと自信をもって、強みのランプレーを出していけるようにしたいです。帝京大学ラグビー部では、先輩方が私生活についても、ラグビーのことについても、僕たちがわからないことをいつでもきちんと教えてくださいます。そのおかげで、自分たちはさまざまな面で成長させてもらっているという実感があります。まだまだ上のチームでやっていくには、スキルやコミュニケーション力などが足りないので、日々の練習で足りない部分を克服し、もっと成長していきたいです。」
《NEXT MATCH》
春シーズンのゲームはすべて終了しました。今後の日程は、決まり次第、当ホームぺージにてお知らせいたします。
(7月17日(日)百草グラウンドにて「第4回FEEL TEIKYO RUGBY 2016at 百草」を開催予定です!
詳細は後日告知予定です。昨年度の模様はhttp://rugby.teikyouniv.jp/news/page/id=573)
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
●帝京大学17-24豊田自動織機シャトルズ○
《帝京大学》
[FW]
(1)西⇒岡本(2)大西⇒渋谷(3)呉(味)⇒平井(4)飯野(5)金(廉)⇒金(嶺)(6)菅原⇒マクカラン(7)亀井(8)吉田⇒古田
[BK]
(9)小畑⇒吉川(10)金村(11)竹山(12)宮上⇒矢澤(13)矢富(14)津岡⇒重(15)尾崎
《豊田自動織機シャトルズ》※先発のみ
[FW]
(1)浪岡(2)渡邊(3)川崎(4)藤井(5)長谷川(雄)(6)イオアネ(7)竹内(8)トコキオ
[BK]
(9)吉田(10)長谷川(真)(11)徐(12)大橋(13)松本(14)豊前(15)朝見
【前半】【得点経過】
【21分】帝7-0豊
ラインアウトからモールを押し込み、HO大西がトライ。ゴール成功。
【37分】帝7-7豊
ペナルティから攻められ、トライを奪われる。
【40分】帝7-12豊
FWで攻められ、トライを奪われる。
【後半】【得点経過】
【1分】帝12-12豊
キックカウンターからFB尾崎の前進でチャンスを作る。WTB竹山がキック。相手に拾われるも、ターンオーバーして連続攻撃。最後はHO大西がトライ。
【16分】帝12-17豊
スクラムでターンオーバーされ、攻められ、トライを奪われる。
【28分】帝12-24豊
スクラムから攻められ、トライを奪われる。
【40分】帝17-24豊
ペナルティからFWで攻め、PR平井がトライ。
《BRIEF REVIEW》
ここ数年、毎年招待していただいている名古屋市ラグビー祭。例年は5月の後半ながら、今年はやや時期が後ろにずれ、6
月中旬の開催となった。試合開始前から断続的に雨が降り、時に激しくなるなど、ボールも足元も滑りやすいコンディションとなった。ゲームは開始早々からお互いに激しいぶつかり合いを見せる。ただ、ボールが滑るため、両チームともにノックオンを頻発する。チャンスをつかむも、トライを取り切るところまでは行かない。
No8
マクカランが乱れたボールを足でうまくコントロールするなど、粘り強いプレーで前進を図るが、トップリーガーたちの圧力も強く、前に出るのではなく受けてしまうシーンも散見された。
21分、ラインアウトからのモールで先制するが、前半終了間際に2トライを返され、7-12でハーフタイムを迎えた。後半開始後すぐにFB
尾崎の前進でチャンスを作り、HO大西のトライで同点に追いつく。しかし、その後はやはりノックオンや接点でのボール処理のミスなどがあり、攻めきれない。16
分、28分にはスクラムから攻め込まれてトライを献上。帝京の反撃も、トップリーガーたちの経験豊かなディフェンスで止められる。最後にPR
平井がトライを奪うも、そこでノーサイド。17-24でAチームとしては今季初黒星を喫した。なお、この試合に先立って行われた帝京Bと朝日大学との試合は、42
-19で帝京Bが勝利した。
《POST MATCH INTERVIEW》
■岩出雅之監督
「トップリーグのチームに対しては、やはりこちらがきちっとしたプレーをしていかないとリズムを作らせてもらえないということを再認識させていただいた試合だったと思います。体を当てていくこと、プレーの質を高めていくことの大事さを再確認でき、ありがたい経験ができたと思います。けっして悲観することなく、かといって軽く考えることなく、この経験を次への成長へとつなげていってほしいと思います。この春シーズンを通して、やろうとしていることの整理はできていると思いますので、これからはセットプレーも含めて、精度をアップさせていって、さらにここまで手付かずだった部分を入れていって、プレッシャーのかかった中での精度アップをしていくことが大事になると思います。今後も油断せず、過信せず、無理もせず、一つ一つ積み上げていきます。チームとしての春のゲームは一段落しますが、
8月、9月とぐっとレベルアップできるように、そのための7
月にしたいと思っています。最後になりましたが、豊田自動織機シャトルズの皆様、朝日大学ラグビー部の皆様、愛知県ラグビーフットボール協会ならびに名古屋市ラグビーフットボール協会の皆様、ほか大会運営に関わられた皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。」
■キャプテン・FL亀井亮依(4年)
「今日は、この春シーズンに積み上げてきたこと、ディフェンスであれば個々のタックル、アタックでは前をしっかり見た上での、ボールを動かすアタックを意識して臨んだのですが、基本プレーの精度の部分で、まだまだ一人一人が成長していかなければいけないと認識させられた試合になりました。社会人チームに対して特別な意識は持たないで臨んだつもりでしたが、引いてしまった部分、受けてしまった部分があったと思います。『勝ちたい』ではダメで『必ず勝つ』という意識を一人一人が持たなければいけないのですが、そこが足りなかったということがよくわかりましたので、その部分をしっかり見直していきたいです。この負けをどう捉えるかが、これからの成長のカギになるので、この悔しさを忘れず、次のトレーニングへのエネルギーとして使っていきたいと思います。この春シーズン、個人としてもチームとしても、さまざまなチャレンジをしてきました。成功したものも、失敗したものも多くありました。その中で、一人一人が一試合ごとに成長できていると思えることは目に見える形でもありますので、そこは自信に変えていって、秋に向けては一人一人がもっともっとやらなければいけないということをそれぞれが自覚して、僕たち
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年生、リーダー陣がもっと周りを見て、気付いていない人たちには気付かせてやらないとチームとして成長していけないと思います。ここからは、一人一人の意志が大切になってくると思っています。敗れたことに関して、下を向いていてもマイナスにしかならないので、どう改善していくのかを僕たちが中心になってチームに伝えていきたいと思います。」
■常に接点で体を当て続けた・LO飯野晃司(4年)
「今日はミスが多く目立った試合でした。春の最終戦でしたが、夏に向けてもっといいチームにしていくために、ミスを少なくしていくための改善をしていかなければいけないと思いました。ただ、そこは自分たちの伸びしろだと思うので、そこにどれだけフォーカスしてやっていけるかが、これからの課題になると思っています。春シーズンを振り返ってみると、最初は受け身の人も多かった中で、だんだんと自分からコミュニケーションを取れるようになってきて、チーム自体、最初に比べるとすごくよくなっていると思います。しかし、自分たちがこだわっているディフェンスの部分、タックルとか接点で体を当てるところでまだまだ甘いところがあるので、そこはこれからの課題として取り組んでいかなければいけないと思っています。この夏、どれだけ成長できるかが今後へのカギとなっていくと思うので、どれだけストイックに、自分に厳しくやっていけるか、まずは自分は自分に厳しく、そしてチームに対していいアプローチができるように心掛けてやっていきたいと思います。
4年生として、悔いの残らないように、しっかりとやっていきたいと思います。」
■FBとして周囲を活かすプレーを心掛けた・FB尾崎晟也(3年)
「今日の天候、コンディションの中で、自分たちはエリアマネジメントを意識すること、そして前回の試合で基本プレーのミスが多かったので、そこを修正して、このゲームに臨もうと思いました。ですが、前半から自陣でのプレーが多くなり、流れをうまくつかむことができなかったのが敗因の一つかなと思います。去年は
FBに森谷さんがいて、自分はWTBとして活かしてもらう立場、今年は自分がFB
として周りを活かす立場という、全然違う新たな取り組みをしていますが、まだまだ周りを動かすプレーやゲームコントロールの部分は、この春、足りず、次に残る課題かなと思います。でも、カウンターアタックのプレーでは周りもすごく見えて、自分としては強気のランプレーができたところもたくさんあったので、ランとパスの組み合わせをうまく深めていくとともに、スキルをアップさせていきたいです。この春に取り組んできたことは、アタック、ディフェンスともにとてもシンプルなことで、徐々にですが、レベルアップできていると思うので、次は精度を高めていけるようにしていきたいです。
BK
はメンバーが変わったりしましたが、コミュニケーションの力もどんどん上がってきているので、さらに高めて、メンバーが変わっても同じレベルでできるように、一人一人のレベルアップをしていきたいと思います。まずはチームとしても個人としても、この春シーズンをしっかり振り返って、課題は修正し、強みは伸ばして、夏に向けて体のコンディションを整えながら、オフ明けからいいスタートが切れるようにしたいと思います。」
《PICK UP PLAYERS》
強さを活かし、トップリーグからトライを奪取
PR 平井 将太郎(3年)
HIRAI SHOTARO
1995年4月3日生まれ
医療技術学部スポーツ医療学科
長崎南山高校出身
身長188cm/体重130kg
■まずは、今の感想から聞かせてください。
「試合は負けてしまいましたが、個人としては、春シーズンのファーストゲームでケガをしてしまい、スタートがみんなよりも遅れてしまったことを考えると、春の最終戦に間に合って、こうして
Aチームのメンバーとして出場できたことは、とてもうれしく思っています。」
■実際にプレーしてみての手応えはいかがでしたか。
「去年からずっと、岩出監督からも言われ続けていた『セットプレーの安定性』を自分の課題として取り組んできたのですが、今日、トップリーグ相手に対して手応えがつかめた半面、反省点、修正点もたくさん出たと思っています。」
■ファーストジャージを着てのAチーム出場は初めてですよね。緊張はありませんでしたか。
「はい、赤いジャージを着て試合に出たのは初めてです。ただ、先週、先々週、佐賀と奈良の遠征でバックアップメンバーとしてA
チームに帯同して、宿舎やロッカールームなどの雰囲気を一緒に味わうことができていたので、今日の試合も緊張などはなく、いつものように臨むことができました。」
■最後は、トライも決めました。
「あそこはもうゴールラインも近かったですし、自分の体を使っただけのプレーでした。トライという結果を残せたのはよかったと思いますが、全体としては反省点、修正点が多く出た試合でした。
■では、今後への意気込みをお願いします。
「春シーズンのラストゲームでAチームとして出場できた経験を自分の成長の糧をして、夏にさらに成長して、対抗戦のシーズンではA
チームにからんでいけるように、努力していきます。今の気持ちを今日、明日で終わらせるのではなく、これからの自分の人生など、先につなげていくことが大切なので、今日、負けた悔しさ、うまくいかなかった悔しさ、すべての経験を糧にして、成長していきたいです。」
後半20分頃からの出場だったが、大きな体を活かし、トップリーグ相手に体を捻じ込み、トライを奪った。ファーストジャージでのA
チーム出場は初めてだったが、ここ2試合の遠征でAチームに帯同して一緒に過ごせたことで「緊張はなかった」という。強心臓を持ち合わせているとともに、A
チームと一緒に過ごしたという経験をすぐに自身の糧にできている点はすばらしい。今後も経験を積み重ねていくことで、さらなる成長が期待できることだろう。
《COLUMN》
――スキル練習も「意識」から始まる――
この試合、トップリーグ相手とはいえ、A
チームとして今シーズン初黒星を喫してしまいました。岩出監督も、亀井キャプテンも、飯野バイスキャプテンも「悔しさ」と同時に、「基本プレーの大切さ」をもう一度、再認識させてもらったと語っています。
さらに、亀井キャプテン、飯野バイスキャプテンは「『基本プレーの大切さを本気で考えているかどうか』について、もっと自分たちリーダー陣がチーム全体に関わって、気付かない選手たちに気付きを与えていかなくてはいけない」と強く考えているようです。
亀井キャプテンはこんな話をしてくれました。
「チームの一人一人に、認識に関する温度差があるのは仕方がないと思うんですが、そこをどれだけ小さくしていけるか。自分たち4
年生、リーダー陣がどれだけみんなと関わって、気付きを与えてあげられるか。」
飯野バイスキャプテンは、チームの成長を十分に認めた上で、こう語ってくれました。
「まずは自分に厳しく、そしてチームに対していいアプローチができるように心掛けてやっていきたい。」
飯野自身はこの日のプレーでは、スタンドから「また飯野のタックルか」と声が上がるほど、タックルしては立ち上がり、またすぐにタックル、もしくは接点に入るというプレーを繰り返していました。こうした自分に厳しいプレーをし続けることで、他の人たちへのアプローチをしたときの説得力も増すと理解しているのでしょう。
「基本プレー」のスキルを向上させるのには、もちろん、基本プレーの練習をすることが必要なのですが、それ以前の問題として、一人一人が「この基本プレーが最後の最後には勝敗を左右することになる。だからこそ、しっかりと身につけなければいけない」と心から理解して、本気で練習に取り組まない限り、練習の効果は半減、いやそれ以下になってしまうことでしょう。
スキルの練習もまずは一人一人の意識から始まるのだということを、改めて教えてもらったゲームになりました。
《THE NEW FACE》
ニューフェースたちの声を紹介します。
CTB 新井翼(1年)
流通経済大学付属柏高校出身
身長175cm/体重86kg
「自分の強みはカットに切っていくアタックです。スピードで相手の裏へ出て、レッグドライブでゲインするプレーが得意です。課題としては、ディフェンスで受け身になってしまうことがあるので、チームに勢いをつけられるようなディフェンスができるように、練習に取り組んでいます。帝京大学ラグビー部は先輩方がとてもやさしく、練習でも私生活でも、僕たち
1
年生が過ごしやすい環境を作ってくれます。そのおかげでラグビーをのびのびとさせてもらっています。上のチームはとてもレベルが高いですが、そのレベルについていけるように、これからも日々、努力したいと思います。」
FL・No8 野沢涼介(1年)
仙台育英学園高校出身
身長180cm/体重88kg
「自分の強みはディフェンスです。タックルには自信をもっています。ただ、飛び込みすぎてタックルを外してしまうこともあるので、まだまだ改善していきたいです。芯に入るタックルを心掛けていますが、もっともっと練習していきます。アタックではもっと自信をもって、強みのランプレーを出していけるようにしたいです。帝京大学ラグビー部では、先輩方が私生活についても、ラグビーのことについても、僕たちがわからないことをいつでもきちんと教えてくださいます。そのおかげで、自分たちはさまざまな面で成長させてもらっているという実感があります。まだまだ上のチームでやっていくには、スキルやコミュニケーション力などが足りないので、日々の練習で足りない部分を克服し、もっと成長していきたいです。」
《NEXT MATCH》
春シーズンのゲームはすべて終了しました。今後の日程は、決まり次第、当ホームぺージにてお知らせいたします。
(7月17日(日)百草グラウンドにて「第4回FEEL TEIKYO RUGBY 2016at 百草」を開催予定です!
詳細は後日告知予定です。昨年度の模様はhttp://rugby.teikyouniv.jp/news/page/id=573)
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
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