REPORT
レポート
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練習試合 パナソニックワイルドナイツ戦
2016/08/16
8月14日(日)・菅平・サニアパーク・メイン
●帝京大学24-68パナソニックワイルドナイツ○
《帝京大学》
[FW]
(1)岡本⇒淺岡⇒浅見(2)堀越⇒大西⇒竹井(3)呉(味)⇒平井⇒垣本(4)
飯野⇒金(廉)⇒山口(5)金(嶺)⇒今村⇒藤田(6)吉田⇒ロガヴァトゥ(7)
亀井⇒菅原⇒申(8)マクカラン⇒古田⇒佐藤
[BK]
(9)小畑⇒吉川⇒末(10)松田⇒矢澤(11)竹山⇒飯山(12)金村⇒野口
⇒園木(13)矢富⇒保坂(14)宮上⇒羽鳥⇒津岡(15)尾崎⇒重
《パナソニックワイルドナイツ》※先発のみ
[FW]
(1)川俣(2)設樂(3)ヴァル(4)三上(5)谷田部(6)長谷川(7)ツポウ(8)ホラニ(龍コリニアシ)
[BK]
(9)高城(10)山沢(11)児玉(12)百武(13)森谷(14)ナイヤラボロ(15)三輪
【前半】【得点経過】
【10分】帝0-7パ
ラインアウトからモールで押し込まれ、トライを奪われる。
【14分】帝7-7パ
スクラムから連続攻撃。最後はFL飯野が押さえてトライ。ゴール成功。
【18分】帝10-7パ
SO松田がPGを決める。
【20分】帝17-7パ
WTB宮上が大きく前進。ラックからSO小畑-SO松田-FB尾崎と渡り、尾崎がトライ。ゴール成功。
【29分】帝17-14パ
押し勝ったラックからこぼれたボールを拾われ、走られて、トライを奪われる。
【35分】帝24-14パ
ターンオーバーからWTB竹山が大きく前進。FB尾崎-CTB矢富とつないで、矢富がトライ。ゴール成功。
【42分】帝24-21パ
連続でつながれ、トライを奪われる。
【後半】【得点経過】
【4分】帝24-28パ
ラインアウトからモールを押し込まれ、トライを奪われる。
【8分】帝24-35パ
ラインアウトから展開され、トライを奪われる。
【14分】帝24-42パ
ペナルティからクイックで攻められ、トライを奪われる。
【19分】帝24-49パ
ラインアウトから連続で攻められ、トライを奪われる。
【27分】帝24-56パ
ラインアウトから連続で攻められ、トライを奪われる。
【32分】帝24-63パ
個人技で走られ、抜かれて、トライを奪われる。
【39分】帝24-68パ
ターンオーバーからつながれ、トライを奪われる。
《BRIEF REVIEW》
夏合宿での練習試合第1戦は、昨シーズンのトップリーグ王者、パナソニックワイルドナイツ
との試合。昨年、日本一を懸けて日本選手権を戦った相手との再戦となった。前半早々、
WTB竹山が大きくゲインし、チャンスをつかむ。しかし、トライまでは取り切れない。その後は
守りの時間帯に。圧力を受けるがしっかりと守り、トップリーグ相手にも互角に渡り合う。しかし、
10分過ぎ。ペナルティからのラインアウトでモールを押し込まれ、先制点を許してしまう。
それでも、局面局面ではけっして負けてはおらず、14分にはスクラムからの連続攻撃で同点に
追いつく。PGで加点後、WTB宮上の突破からBKでトライを奪い、35分には竹山が再度大きく
前進して、パスをつなぎ、CTB矢富がトライ。前半は24-21とリードして折り返した。後半、帝京
は大きなチャンスをつかむものの、ゴール前でミスが出てトライを取り切れない。逆にペナルティ
から自陣ゴール前まで攻め込まれ、ラインアウトから失点するパターンが続く。メンバーを大幅に
入れ替え、疲れていない選手たちを投入しても、この流れは変わらない。一つ一つのタックルでは
しっかりと止めるものの、ボールを奪うところまでには至らず、徐々に後退させられてしまう。後半は
無得点のまま、24-68でノーサイド。試合には敗れたものの、いいプレーも随所にあり、後半の
失点も課題の明確化に役立つ、大いに意義のある敗戦となった。
《POST MATCH INTERVIEW》
■岩出雅之監督
「今日は『厳しさを楽しもう』『とにかくチャレンジしてみなければ、いいも悪いもない。うまくいったら
自信にして、うまくいかなかったら練習して改善しよう』と言って、送り出しました。パナソニックさん
との戦いということで疲労度もいつもとは違ったようで、後半開始後の動きは、明らかに普段と
異なっていました。そうした、いつもと違う疲労感を味わえたのもいい経験になったと思います。
この合宿では、まだ種をまいている段階で、芽が出て花開くのはシーズンに入ってからになると
思いますが、種まき自体は順調にできていますので、あとは各自がきちんと、日々、自分たちへの
水やりを欠かさずに、大きく育っていってほしいと願っています。最後になりましたが、
パナソニックワイルドナイツの選手、スタッフ、関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。」
■キャプテン・FL亀井亮依(4年)
「僕たちは『トップリーグに勝って日本一』をターゲットとしていますが、今日の相手のパナソニックさんは
そこを目指す力をつけるチャンスだと思って臨みました。セットプレーなど、この合宿でここまで
フォーカスしてやってきたことについてはすごく手応えがあって、特にフロントローのメンバーは
自信になるプレーもあったので、とてもいい試合だったと思います。合宿ではここまで、セットプレーと
個人スキルの向上に力を入れてやっています。これからチームプレーが入ってきますので、まずは
頭で理解することが中心になりますが、しっかり頭と体を使っていく合宿にしていきたいと思います。
今日からC、Dチームも合流しました。これまでと違って、一つの宿に全員一緒に泊まります。全員で
コミュニケーションが取れる環境はとても刺激になるので、ありがたいです。ラグビー以外のところでも
いい刺激を与え合って、それをグラウンドでプラスにしていけたらと思っています。」
■久しぶりの先発出場に手応えと課題を感じた・LO金嶺志(4年)
「今日の自分のテーマは『ベスト』。自分の強みを出すということを意識して臨みました。強みを出せた
ところもあったのですが、コミュニケーションの部分や、ミスが出てしまったところは次に向けての
課題になりました。トップリーグ、しかもパナソニックさんが相手ということで、自分の出せるものを
すべて出そうと思いましたが、できるだけ相手については意識しすぎないように心掛けました。
久々の先発出場で、まだチームにマッチしていないところもありましたが、いい部分もたくさん出せた
と思っています。合宿では新しく取り組むこともあって、自分の中ではすごく充実したものになっています。
今日の試合で、自分の強みも足しない部分も見えたので、強みは伸ばして、足りないところは修正して、
成長していきたいと思います。」
■鋭い突破でチャンスメイクするも課題も認識・WTB宮上廉(1年)
「この合宿で取り組んできたコミュニケーションの部分は意識できたと思うのですが、意識だけじゃなくて、
プレーでもっと表現できるように改善したいです。また、ミスも出てしまったので、そのミスを反省して、
しっかり練習していきたいです。一つ、いいランもあったので、悲観的になるだけじゃなくて、そこは
自信にしていきたいです。トップリーグ相手ということは意識しすぎるとよくないと思ったので、
しすぎないようにしていたのですが、コンタクトレベルがいつもとは全然違ったので、コンタクトも
このレベルを意識して、しっかり練習していきたいと思います。」
■パナソニックワイルドナイツ・HO坂手淳史(帝京大学OB・前キャプテン)
「僕が出場したのは後半の20分からでしたが、前半はベンチから『帝京は本当にいいチームだな』
と思って見ていました。ディフェンスもいいですし、アタックでも点数を取られていたので、前半は
すごくいい試合だったと思います。判断の部分と取り切るべきところで取り切る部分が改善されたら
もっと強くなると思いますし、僕たちもうかうかしていられないと思いました。」
《PICK UP PLAYERS》
得意のフィールドプレーにスクラムの強さが加わった
PR 淺岡 俊亮(2年)
ASAOKA SHUNSUKE
1996年6月24日生まれ
医療技術学部スポーツ医療学科
京都成章高校出身
身長186cm/体重120kg
■今日の試合の感想からお願いします。
「自分はフィールドプレーが持ち味で、スクラムが課題だったのですが、今日ももっと自分の体を
活かしたスクラムが組めればよかったと思います。コンタクトのところでは負けていなかったと思うので、
もっと体を強くして、またチャレンジしたいと思います。」
■そのフィールドプレーの部分、いいタックルが見られ、岩出監督からも「ナイスタックル」の声が
何度もかかっていましたね。
「はい。ありがとうございます。」
■自身でも成長を感じるところがあるのではないでしょうか。
「はい。ありました。フィジカルの部分とスクラムで体重がよく乗るようになって、強さが出せるように
なったところです。」
■スクラムに強さが増したことで、こういったゲームでチャンスをもらえるようになったわけですね。
「そうですね。岩出監督からはスクラムでの姿勢についてアドバイスをいただいています。さらに
レベルを上げていきたいです。」
■今日はトップリーグの強さも体感できましたね。
「帝京のスクラムは強いと自負していましたが、やはりパナソニックさんは体も大きくて強かったですね。
その強い相手に対しても、自分たちのスタイルを貫けるフィジカルとマインドとスタミナをもっと身につけたいです。」
■ここまでの合宿、充実していますか。
「はい。ハードスケジュールですが、とても成長できる場をいただいているので、一つでも多く
成長できるものを身につけようと頑張っています。」
■では、最後にここからさらに力を入れていくことについて教えてください。
「やはり課題であるスクラムを、自分の体を鍛えることでさらに強くしたいです。体重が乗せられれば、
僕は重い分、勝てると思うので、体重を乗せられるように鍛えていって、シーズンでは試合に
出られるように頑張っていきたいと思います。」
この日はケガ人が出た関係もあり、予定よりやや早い時間からの出場となったが、トップリーグ王者を
相手に好タックルを連発した。大きな体で相手を倒し、ボールを持っては圧力でゲインする。
課題だったスクラムも「体重が乗れば、自分が重い分、勝てる」と気づき開眼。急成長を見せている。
このまま成長を続けていけば、シーズンでも大きな戦力となってくれるに違いない。
《COLUMN》
――常に進化し続けるために――
菅平での夏合宿も後半戦。この日からC、Dチームも合流し、全員での合宿が始まりました。
宿のキャパシティの関係で、例年はA、BチームとC、Dチームは別々の旅館に宿泊していたのですが、
今年は全員が一つの宿に宿泊することになりました。
長年使い慣れた宿やグラウンドを変更するというのは、とても勇気のいることです。いろいろな部分で
勝手が違うことも出てくるはずですし、そもそも変更すること自体、スタッフをはじめいろいろな人たちに
大きなエネルギーがかかる作業です。
しかし、それ以上のメリットがあると判断したとき、躊躇なく行動することが「常に進化し続ける組織」を
目指す帝京の考え方です。
そのメリットはたくさんあると思いますが、特に大きなものは「コミュニケーション」と「一体感」でしょう。
もちろん、分かれて宿泊するよりもスタッフらの事務作業の負担が減るというメリットも小さくありませんが、
選手たちにとってはやはり「コミュニケーション」と「一体感」が大きいと言えます。全員が同じ宿に
泊まることで常にコミュニケーションが取れ、情報共有もスムーズにでき、何より一つのチームとしての
一体感が醸成されることでしょう。
亀井キャプテンはこう言いました。
「ラグビー以外のところでもいい刺激を与え合って、それをグラウンドでプラスにしていきたい。」
「一つの宿で全員が一緒に泊まれて、全員でコミュニケーションできる環境に感謝したい。」
かのウォルト・ディズニーは「現状維持は後退と心得よ」と言ったそうです。帝京も現状に甘んじることなく、
さらなる進化を続けていきます。
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
●帝京大学24-68パナソニックワイルドナイツ○
《帝京大学》
[FW]
(1)岡本⇒淺岡⇒浅見(2)堀越⇒大西⇒竹井(3)呉(味)⇒平井⇒垣本(4)
飯野⇒金(廉)⇒山口(5)金(嶺)⇒今村⇒藤田(6)吉田⇒ロガヴァトゥ(7)
亀井⇒菅原⇒申(8)マクカラン⇒古田⇒佐藤
[BK]
(9)小畑⇒吉川⇒末(10)松田⇒矢澤(11)竹山⇒飯山(12)金村⇒野口
⇒園木(13)矢富⇒保坂(14)宮上⇒羽鳥⇒津岡(15)尾崎⇒重
《パナソニックワイルドナイツ》※先発のみ
[FW]
(1)川俣(2)設樂(3)ヴァル(4)三上(5)谷田部(6)長谷川(7)ツポウ(8)ホラニ(龍コリニアシ)
[BK]
(9)高城(10)山沢(11)児玉(12)百武(13)森谷(14)ナイヤラボロ(15)三輪
【前半】【得点経過】
【10分】帝0-7パ
ラインアウトからモールで押し込まれ、トライを奪われる。
【14分】帝7-7パ
スクラムから連続攻撃。最後はFL飯野が押さえてトライ。ゴール成功。
【18分】帝10-7パ
SO松田がPGを決める。
【20分】帝17-7パ
WTB宮上が大きく前進。ラックからSO小畑-SO松田-FB尾崎と渡り、尾崎がトライ。ゴール成功。
【29分】帝17-14パ
押し勝ったラックからこぼれたボールを拾われ、走られて、トライを奪われる。
【35分】帝24-14パ
ターンオーバーからWTB竹山が大きく前進。FB尾崎-CTB矢富とつないで、矢富がトライ。ゴール成功。
【42分】帝24-21パ
連続でつながれ、トライを奪われる。
【後半】【得点経過】
【4分】帝24-28パ
ラインアウトからモールを押し込まれ、トライを奪われる。
【8分】帝24-35パ
ラインアウトから展開され、トライを奪われる。
【14分】帝24-42パ
ペナルティからクイックで攻められ、トライを奪われる。
【19分】帝24-49パ
ラインアウトから連続で攻められ、トライを奪われる。
【27分】帝24-56パ
ラインアウトから連続で攻められ、トライを奪われる。
【32分】帝24-63パ
個人技で走られ、抜かれて、トライを奪われる。
【39分】帝24-68パ
ターンオーバーからつながれ、トライを奪われる。
《BRIEF REVIEW》
夏合宿での練習試合第1戦は、昨シーズンのトップリーグ王者、パナソニックワイルドナイツ
との試合。昨年、日本一を懸けて日本選手権を戦った相手との再戦となった。前半早々、
WTB竹山が大きくゲインし、チャンスをつかむ。しかし、トライまでは取り切れない。その後は
守りの時間帯に。圧力を受けるがしっかりと守り、トップリーグ相手にも互角に渡り合う。しかし、
10分過ぎ。ペナルティからのラインアウトでモールを押し込まれ、先制点を許してしまう。
それでも、局面局面ではけっして負けてはおらず、14分にはスクラムからの連続攻撃で同点に
追いつく。PGで加点後、WTB宮上の突破からBKでトライを奪い、35分には竹山が再度大きく
前進して、パスをつなぎ、CTB矢富がトライ。前半は24-21とリードして折り返した。後半、帝京
は大きなチャンスをつかむものの、ゴール前でミスが出てトライを取り切れない。逆にペナルティ
から自陣ゴール前まで攻め込まれ、ラインアウトから失点するパターンが続く。メンバーを大幅に
入れ替え、疲れていない選手たちを投入しても、この流れは変わらない。一つ一つのタックルでは
しっかりと止めるものの、ボールを奪うところまでには至らず、徐々に後退させられてしまう。後半は
無得点のまま、24-68でノーサイド。試合には敗れたものの、いいプレーも随所にあり、後半の
失点も課題の明確化に役立つ、大いに意義のある敗戦となった。
《POST MATCH INTERVIEW》
■岩出雅之監督
「今日は『厳しさを楽しもう』『とにかくチャレンジしてみなければ、いいも悪いもない。うまくいったら
自信にして、うまくいかなかったら練習して改善しよう』と言って、送り出しました。パナソニックさん
との戦いということで疲労度もいつもとは違ったようで、後半開始後の動きは、明らかに普段と
異なっていました。そうした、いつもと違う疲労感を味わえたのもいい経験になったと思います。
この合宿では、まだ種をまいている段階で、芽が出て花開くのはシーズンに入ってからになると
思いますが、種まき自体は順調にできていますので、あとは各自がきちんと、日々、自分たちへの
水やりを欠かさずに、大きく育っていってほしいと願っています。最後になりましたが、
パナソニックワイルドナイツの選手、スタッフ、関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。」
■キャプテン・FL亀井亮依(4年)
「僕たちは『トップリーグに勝って日本一』をターゲットとしていますが、今日の相手のパナソニックさんは
そこを目指す力をつけるチャンスだと思って臨みました。セットプレーなど、この合宿でここまで
フォーカスしてやってきたことについてはすごく手応えがあって、特にフロントローのメンバーは
自信になるプレーもあったので、とてもいい試合だったと思います。合宿ではここまで、セットプレーと
個人スキルの向上に力を入れてやっています。これからチームプレーが入ってきますので、まずは
頭で理解することが中心になりますが、しっかり頭と体を使っていく合宿にしていきたいと思います。
今日からC、Dチームも合流しました。これまでと違って、一つの宿に全員一緒に泊まります。全員で
コミュニケーションが取れる環境はとても刺激になるので、ありがたいです。ラグビー以外のところでも
いい刺激を与え合って、それをグラウンドでプラスにしていけたらと思っています。」
■久しぶりの先発出場に手応えと課題を感じた・LO金嶺志(4年)
「今日の自分のテーマは『ベスト』。自分の強みを出すということを意識して臨みました。強みを出せた
ところもあったのですが、コミュニケーションの部分や、ミスが出てしまったところは次に向けての
課題になりました。トップリーグ、しかもパナソニックさんが相手ということで、自分の出せるものを
すべて出そうと思いましたが、できるだけ相手については意識しすぎないように心掛けました。
久々の先発出場で、まだチームにマッチしていないところもありましたが、いい部分もたくさん出せた
と思っています。合宿では新しく取り組むこともあって、自分の中ではすごく充実したものになっています。
今日の試合で、自分の強みも足しない部分も見えたので、強みは伸ばして、足りないところは修正して、
成長していきたいと思います。」
■鋭い突破でチャンスメイクするも課題も認識・WTB宮上廉(1年)
「この合宿で取り組んできたコミュニケーションの部分は意識できたと思うのですが、意識だけじゃなくて、
プレーでもっと表現できるように改善したいです。また、ミスも出てしまったので、そのミスを反省して、
しっかり練習していきたいです。一つ、いいランもあったので、悲観的になるだけじゃなくて、そこは
自信にしていきたいです。トップリーグ相手ということは意識しすぎるとよくないと思ったので、
しすぎないようにしていたのですが、コンタクトレベルがいつもとは全然違ったので、コンタクトも
このレベルを意識して、しっかり練習していきたいと思います。」
■パナソニックワイルドナイツ・HO坂手淳史(帝京大学OB・前キャプテン)
「僕が出場したのは後半の20分からでしたが、前半はベンチから『帝京は本当にいいチームだな』
と思って見ていました。ディフェンスもいいですし、アタックでも点数を取られていたので、前半は
すごくいい試合だったと思います。判断の部分と取り切るべきところで取り切る部分が改善されたら
もっと強くなると思いますし、僕たちもうかうかしていられないと思いました。」
《PICK UP PLAYERS》
得意のフィールドプレーにスクラムの強さが加わった
PR 淺岡 俊亮(2年)
ASAOKA SHUNSUKE
1996年6月24日生まれ
医療技術学部スポーツ医療学科
京都成章高校出身
身長186cm/体重120kg
■今日の試合の感想からお願いします。
「自分はフィールドプレーが持ち味で、スクラムが課題だったのですが、今日ももっと自分の体を
活かしたスクラムが組めればよかったと思います。コンタクトのところでは負けていなかったと思うので、
もっと体を強くして、またチャレンジしたいと思います。」
■そのフィールドプレーの部分、いいタックルが見られ、岩出監督からも「ナイスタックル」の声が
何度もかかっていましたね。
「はい。ありがとうございます。」
■自身でも成長を感じるところがあるのではないでしょうか。
「はい。ありました。フィジカルの部分とスクラムで体重がよく乗るようになって、強さが出せるように
なったところです。」
■スクラムに強さが増したことで、こういったゲームでチャンスをもらえるようになったわけですね。
「そうですね。岩出監督からはスクラムでの姿勢についてアドバイスをいただいています。さらに
レベルを上げていきたいです。」
■今日はトップリーグの強さも体感できましたね。
「帝京のスクラムは強いと自負していましたが、やはりパナソニックさんは体も大きくて強かったですね。
その強い相手に対しても、自分たちのスタイルを貫けるフィジカルとマインドとスタミナをもっと身につけたいです。」
■ここまでの合宿、充実していますか。
「はい。ハードスケジュールですが、とても成長できる場をいただいているので、一つでも多く
成長できるものを身につけようと頑張っています。」
■では、最後にここからさらに力を入れていくことについて教えてください。
「やはり課題であるスクラムを、自分の体を鍛えることでさらに強くしたいです。体重が乗せられれば、
僕は重い分、勝てると思うので、体重を乗せられるように鍛えていって、シーズンでは試合に
出られるように頑張っていきたいと思います。」
この日はケガ人が出た関係もあり、予定よりやや早い時間からの出場となったが、トップリーグ王者を
相手に好タックルを連発した。大きな体で相手を倒し、ボールを持っては圧力でゲインする。
課題だったスクラムも「体重が乗れば、自分が重い分、勝てる」と気づき開眼。急成長を見せている。
このまま成長を続けていけば、シーズンでも大きな戦力となってくれるに違いない。
《COLUMN》
――常に進化し続けるために――
菅平での夏合宿も後半戦。この日からC、Dチームも合流し、全員での合宿が始まりました。
宿のキャパシティの関係で、例年はA、BチームとC、Dチームは別々の旅館に宿泊していたのですが、
今年は全員が一つの宿に宿泊することになりました。
長年使い慣れた宿やグラウンドを変更するというのは、とても勇気のいることです。いろいろな部分で
勝手が違うことも出てくるはずですし、そもそも変更すること自体、スタッフをはじめいろいろな人たちに
大きなエネルギーがかかる作業です。
しかし、それ以上のメリットがあると判断したとき、躊躇なく行動することが「常に進化し続ける組織」を
目指す帝京の考え方です。
そのメリットはたくさんあると思いますが、特に大きなものは「コミュニケーション」と「一体感」でしょう。
もちろん、分かれて宿泊するよりもスタッフらの事務作業の負担が減るというメリットも小さくありませんが、
選手たちにとってはやはり「コミュニケーション」と「一体感」が大きいと言えます。全員が同じ宿に
泊まることで常にコミュニケーションが取れ、情報共有もスムーズにでき、何より一つのチームとしての
一体感が醸成されることでしょう。
亀井キャプテンはこう言いました。
「ラグビー以外のところでもいい刺激を与え合って、それをグラウンドでプラスにしていきたい。」
「一つの宿で全員が一緒に泊まれて、全員でコミュニケーションできる環境に感謝したい。」
かのウォルト・ディズニーは「現状維持は後退と心得よ」と言ったそうです。帝京も現状に甘んじることなく、
さらなる進化を続けていきます。
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
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