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菅平夏季強化合宿・練習試合ショートレポート

菅平夏季強化合宿・練習試合ショートレポート

2011/08/30

充実の夏! チームの一体感に手応えあり


【第1戦】
8月20日・長野県菅平高原イナリールG

△帝京大学A 7-7 慶應義塾大学A△スコア詳細

夏合宿を通し、2011年度シーズンへの準備を進める帝京ラグビー部。いよいよ訪れた菅平合宿、練習マッチ・第1戦は対抗戦のライバル・慶應を迎えることとなった。
この試合、帝京は久々の練習試合とあって序盤こそやや動きの固さが目に付いたが、春シーズンはケガなどで戦列を離れていたNO8李、CTB権らが思い切ったアタックで積極的に攻め上がり、前半は70でリードして折り返し。
多くの選手に経験を積ませるためほぼ全員を入れ替えて臨んだ後半は、相手の反撃の前に1トライを献上するも、若手メンバーを中心にまずまずのゲームを展開し、結局77のドローで夏合宿第1戦を終えることとなった。


【第2戦】
8月23日・長野県菅平高原ダボスタカシマヤG

○帝京大学A 267 明治大学A●スコア詳細

夏の第2戦の相手は、春シーズンから好調が伝えられていた明治大学。だが帝京はキックオフ直後から、合宿の成果を存分に披露する。
帝京はまずSO森田が相手BKのDFを切り裂いて専制トライ!なおもFWが優位に攻め立て、完全にゲームをコントロールし、前半は147で折り返し。
迎えた後半もBKがグラウンド狭しと走り回り大きくゲイン。そこからNO8李・HO白が抜け出し2トライを追加。
DF面でもCTB南橋らを中心にしっかり前に出て後半はシャットアウト。267で勝利した。


【第3戦】
8月27日・長野県菅平高原サニアパークG

○帝京大学A 6126 東海大学A●スコア詳細

Aチーム最終戦は、昨年・一昨年度死闘を繰り広げてきた東海大戦。春の招待試合でも惜敗している相手だけに、内容はもとよりシーズンに弾みをつける意味でも、勝っておきたい重要なゲームとなった。
帝京はその夏季合宿の締めくくりを、前半から魂のこもったプレーで攻め続ける。SO森田のゲームメイクからきっちり敵陣に入り、FWが圧力をかける。BKに展開してもしっかりボールを継続しペースを掌握。スクラムでも相手ボールを奪うなど優位に立ち、DFも機能。40分を通じて4トライを叩き出し、280で前半を終了した。
最後の40分。後半は多くのメンバーを入れ替えたこともあり、やや受けに回る局面もあったが、それでも帝京は最後まで集中力を切らさずに走り勝ち、5トライを追加し大量61得点。シーズンに向け準備が順調に進んでいる様子が見て取れた試合となった。


《夏合宿総括インタビュー》
菅平での夏合宿も無事に終了し、いよいよシーズン開幕間近となった。現段階でのチームの仕上がり具合はどうなのか。岩出監督、森田主将に夏合宿の総括と今後の抱負について聞いた。

岩出雅之監督
「天候にはやや左右されましたが、幸い人工芝のグラウンドをお借りすることができ、やるべきメニューはほぼやり遂げることができました。しっかり鍛えることはもちろん、その上でケガをせずに帰るということが大事なテーマの一つでしたが、大きなケガもなく、無事に終えることができました。ケガのないようにするためにはいいコンディション、集中力を保ち続ける必要があり、さらにそれがスキルアップにもつながるという好循環を生むことができました。
 この合宿で具体的に取り組んだ課題の中に「FWの強化」がありました。力強く、相手に向かっていけるFWになるために、自分たちで鍛え上げていけるように指導してきました。ゲームの安定にFWの力は欠かせません。チームの歴史としてもFWの安定によって、きっちりとしたゲームを展開してきたという部分があります。今年のFW陣にもその自負をもってほしいという気持ちを込めてレベルアップしてきたつもりです。
 春はFW陣に奮起を促す意味で叱咤する場面が少なくありませんでしたが、夏は「力強く立ち上がろう」ということで、本当の力をつけて自信を取り戻すための練習をしてきました。
 実際、学生たちはいいアタック、いいディフェンスにつながる力強さが出たと思います。
 BKも含め、全員がそれぞれのもつ力を1段階も2段階もアップできた、いい合宿になりました。合宿の大きな意義の一つに、学生間のコミュニケーションがあります。その点でも、彼らはいいコミュニケーションが図れたようで、自分たちの目指すもの、一人一人がやるべきことなどをお互いに共有することができたといいます。いいコミュニケーションを図ることは、いいチームになるための必須条件です。全体として非常にいいチームになってきたことはうれしく思います。
 まもなくシーズンがはじまります。学生たちはこれからもまだまだ大きく成長していくはずです。みなさまにその成長ぶりを感じていただけるようなゲームをしていきたいと思いますので、変わらぬご指導、ご支援のほど、よろしくお願いいたします」

森田佳寿主将
「合宿全体としてすごくいい練習ができて、チーム全体にいい空気が流れていると思います。滑川、南橋ら4年生を中心とした多くの者たちが、グラウンド内外で本当にいいリーダーシップを発揮してくれて、各セッションにそれぞれがテーマをもって臨むことができ、練習ひとつひとつがいい積み重ねになりました。
 いい練習ができたという手応えに加えて、まだまだ課題は残るものの、いい結果がついてきていることがさらなる自信になっています。春に比べると、特にFWに強さが増してきました。加えて、自分たちの戦術理解も深まり、プレーの精度も少しずつ高まっています。合宿に臨むにあたっては特に新しいことに取り組むのではなく、春からやってきたことについてのレベルアップを図ってきました。
 シーズンに向けても、この姿勢は変わりません。ディフェンス力、得点力、セットプレーの安定など、やるべきことのレベルをさらに高めていきたいと思っています。みなさまにその成長ぶりを見ていただけるように精進していきますので、今後とも応援よろしくお願いいたします」

なお、関東大学対抗戦の日程はこちら
いよいよ帝京の2011~2012シーズンが、幕を開ける。

(以下、写真は明治大学A戦より。白ジャージが帝京A〔撮影/志賀由佳〕)





































































































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