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2021/05/16【 第10回 関東大学春季大会B 】vs大東文化大学 マッチレポート

2021/05/16【 第10回 関東大学春季大会B 】vs大東文化大学 マッチレポート

2021/05/18

《BRIEF REVIEW》

昨シーズンは中止となった関東大学春季大会。コロナ禍が続く状況下、今シーズンは原則無観客、順位付けを行わないなど変則的ながらも開催されることとなった。初戦の相手は大東文化大学。マスクを着用した部員たちが全員で花道を作り、シーズンのファーストゲームに臨む選手たちを送り出した。
ゲームは開始から一進一退。お互いに力強いアタックと堅いディフェンスを見せる。試合が動いたのは前半16分。ゴール前でのラインアウトからモールを組み、そこから1年生FL青木が持ち出してトライ。21分にはラインアウト・モールを押し切ってPR照内がトライ。25分には、CTB松山の前進からチャンスをつくり、No8奥井がうまく抜け出し、器用に前方へキック。WTB白國が拾い、FB小村(健)にパスして小村がトライ。帝京が21-0と突き放す。その後も、力強いアタックを見せる帝京だが、途中、強くなった雨の影響もあり、ハンドリングミスが増え、攻めきれない。しかし、相手の攻撃もFL青木のジャッカルなどでしっかりと守る。38分には、相手ボールのスクラムを押し込み、ターンオーバー。BKでつないで、最後はWTB白國がトライ。26-0で前半を折り返した。
後半は、開始早々から帝京がいい形で攻め込む。この試合のテーマでもある「1対1で勝つ」という部分を全員が意識し、強い相手にさらに強く当たっていく。2分、こぼれたボールをFB小村(健)がうまく拾ってトライ。その後、反則でピンチになる場面もあるが、しっかりと守り、逆にチャンスにつなげる。No8奥井の突破から、SO高本のキックパスをWTB白國が拾ってトライ。14分には、滑るボールでミスが出て、トライを返されるが、22分にはSH谷中の前方へのキックにWTB白國がインゴールで追いついてトライ。ここから一進一退の展開となるが、相手の猛攻も「1対1」を意識したディフェンスで攻撃的に止め続ける。時折ミスも出るが、全員でフォローし、傷を広げずに守る。37分には相手ボールのスクラムを押して(この日、スクラムはほぼ圧倒)ターンオーバーし、BKに展開。SO小村(真)が抜け出してトライ。終了間際の43分には、ペナルティからSH谷中がクイック・リスタートでBKへ展開。WTB人見が抜け出してトライを奪い、57-7でノーサイド。帝京が春季大会初戦を勝利で飾った。


(文・木村俊太/写真・志賀由佳)

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