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2022/5/22【 練習試合 】vs京都産業大学 マッチレポート
2022/05/27
《BRIEF REVIEW》
この日の対戦相手は、昨年度の大学選手権準決勝で最後まで大いに苦しめられた京都産業大学。「今年こそは」と燃える相手に、帝京の新チームが挑んだ。
開始直後、キックオフのミスから、相手ボールのセンタースクラムとなる。やや押されるものの、レフリーの「ボール・イズ・アウト」のコールにFL青木、No8延原らが素早く反応し、ターンオーバー。
ゲームが動いたのは、7分。ゴール前のラインアウトからモールを形成。これを押し切り、HO福井がトライ。CTB山口がゴールを決め、7-0と先制する。その後はややミスが出る。前半はスクラムがやや安定しない。14分には、スクラムを押されてペナルティを取られ、ゴール前での相手ボールのラインアウトとなる。モールは押させなかったものの、その後の連続攻撃ではタックルミスを突かれ、トライを奪われてしまう(7-7)。
一進一退が続くが、均衡が破れたのは27分。SO小村がカウンターアタック。巧みなステップで相手をかわし、そのまま走り切ってトライを奪う(14―7)。33分には、相手のラインアウトが乱れ、こぼれたボールをHO福井がうまく拾ってつなぐ。ラックからSH李-SO小村-CTB五島-FB谷中-CTB五島とつなぎ、五島が抜け出してトライ(21-7)。
36分、ゴール前でのラインアウトからモールサイドを攻められ、トライを奪われ、前半は21-14で折り返した。
後半は帝京の勢いが相手を圧倒する展開となる。後半から入ったSO高本幹の好タッチキックで敵陣深く攻め込む。ペナルティなどもあり、地域を戻されるが、前に出続けるディフェンスと一発で止めるタックルで相手の前進を阻む。4分、ラックでターンオーバーするとBKへ展開。SO高本幹が仕掛けて前進し、ラックからSO李-FB谷中-CTB五島-WTB高本とむへ。そのまま高本とむが走り切ってトライ(26-14)。
その後、攻められる場面もあるが、一人一人、精度の高いタックルでしっかりと止め続ける。FL奥井のジャッカルも決まるなど、攻めのディフェンスからチャンスをつくる。14分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、PR津村がトライ(31-14)。さらに、直後の15分。キックオフからのボールをつなぎ、自陣ゴール前からSO高本幹が抜け出して大きく前進。ラックから、SH李-WTB小村-FL青木とつなぎ、青木が抜け出してトライ(38-14)。
22分には、スクラムからチャンスをつくる。ペナルティを得て、ゴール前まで進む。ラインアウトが乱れるが、CTB五島がうまくボールを確保。ラックからこぼれたボールをSH岡本泰-SO高本幹-FB谷中とつなぎ、谷中がそのまま走り切ってトライ(45-14)。33分、ラインアウトからのモールは止められるが、順目に攻め続け、ラックからSH岡本泰-HO當眞蓮-SO高本幹-FB谷中とつなぎ、谷中が抜け出してトライ(52-14)。
その後、ペナルティでピンチになる場面もあるが、相手モールをしっかり押し返して耐える。最後までディフェンスは崩れず、ノーサイド。52-14で帝京が勝利を収めた。
《COLUMN》
―― 勝敗を分けるもの ――
この日の試合は練習試合とはいえ、相手は昨シーズンの大学選手権準決勝で大いに苦しめられた京都産業大学でした。
やはり強敵。前半は接戦で折り返しました。取られた2トライは、帝京のペナルティから自陣深くまで攻め込まれ、ラインアウトで攻められての失点でした。後半は無失点に抑えたので、前後半を通して、失点はこの2つだけです。
後半、無失点に抑えることができた最大の要因は、何と言ってもペナルティが減ったことでしょう。前半はペナルティ7つだったのに対して、後半は2つ。その差は歴然です。
ディフェンスのいいチームの試合は、安心して見ることができます。もちろん、ディフェンスの基本はタックルです。また、この日の前半のペナルティにはスクラム時のものもあるので、スクラムの強化も必須でしょう。もっとも、これらがしっかりしていることは、優勝を狙うチームの大前提です。最後はこれらがしっかりしているチーム同士の戦いになってきます。その時に試合の勝敗を分けるのは、やはりペナルティでしょう。
新体制で臨む今シーズン。見どころはたくさんありそうですが、この試合の前後半を見る限り、「ペナルティの数」も大きな見どころになりそうです。
(文・木村俊太)
この日の対戦相手は、昨年度の大学選手権準決勝で最後まで大いに苦しめられた京都産業大学。「今年こそは」と燃える相手に、帝京の新チームが挑んだ。
開始直後、キックオフのミスから、相手ボールのセンタースクラムとなる。やや押されるものの、レフリーの「ボール・イズ・アウト」のコールにFL青木、No8延原らが素早く反応し、ターンオーバー。
ゲームが動いたのは、7分。ゴール前のラインアウトからモールを形成。これを押し切り、HO福井がトライ。CTB山口がゴールを決め、7-0と先制する。その後はややミスが出る。前半はスクラムがやや安定しない。14分には、スクラムを押されてペナルティを取られ、ゴール前での相手ボールのラインアウトとなる。モールは押させなかったものの、その後の連続攻撃ではタックルミスを突かれ、トライを奪われてしまう(7-7)。
一進一退が続くが、均衡が破れたのは27分。SO小村がカウンターアタック。巧みなステップで相手をかわし、そのまま走り切ってトライを奪う(14―7)。33分には、相手のラインアウトが乱れ、こぼれたボールをHO福井がうまく拾ってつなぐ。ラックからSH李-SO小村-CTB五島-FB谷中-CTB五島とつなぎ、五島が抜け出してトライ(21-7)。
36分、ゴール前でのラインアウトからモールサイドを攻められ、トライを奪われ、前半は21-14で折り返した。
後半は帝京の勢いが相手を圧倒する展開となる。後半から入ったSO高本幹の好タッチキックで敵陣深く攻め込む。ペナルティなどもあり、地域を戻されるが、前に出続けるディフェンスと一発で止めるタックルで相手の前進を阻む。4分、ラックでターンオーバーするとBKへ展開。SO高本幹が仕掛けて前進し、ラックからSO李-FB谷中-CTB五島-WTB高本とむへ。そのまま高本とむが走り切ってトライ(26-14)。
その後、攻められる場面もあるが、一人一人、精度の高いタックルでしっかりと止め続ける。FL奥井のジャッカルも決まるなど、攻めのディフェンスからチャンスをつくる。14分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、PR津村がトライ(31-14)。さらに、直後の15分。キックオフからのボールをつなぎ、自陣ゴール前からSO高本幹が抜け出して大きく前進。ラックから、SH李-WTB小村-FL青木とつなぎ、青木が抜け出してトライ(38-14)。
22分には、スクラムからチャンスをつくる。ペナルティを得て、ゴール前まで進む。ラインアウトが乱れるが、CTB五島がうまくボールを確保。ラックからこぼれたボールをSH岡本泰-SO高本幹-FB谷中とつなぎ、谷中がそのまま走り切ってトライ(45-14)。33分、ラインアウトからのモールは止められるが、順目に攻め続け、ラックからSH岡本泰-HO當眞蓮-SO高本幹-FB谷中とつなぎ、谷中が抜け出してトライ(52-14)。
その後、ペナルティでピンチになる場面もあるが、相手モールをしっかり押し返して耐える。最後までディフェンスは崩れず、ノーサイド。52-14で帝京が勝利を収めた。
《COLUMN》
―― 勝敗を分けるもの ――
この日の試合は練習試合とはいえ、相手は昨シーズンの大学選手権準決勝で大いに苦しめられた京都産業大学でした。
やはり強敵。前半は接戦で折り返しました。取られた2トライは、帝京のペナルティから自陣深くまで攻め込まれ、ラインアウトで攻められての失点でした。後半は無失点に抑えたので、前後半を通して、失点はこの2つだけです。
後半、無失点に抑えることができた最大の要因は、何と言ってもペナルティが減ったことでしょう。前半はペナルティ7つだったのに対して、後半は2つ。その差は歴然です。
ディフェンスのいいチームの試合は、安心して見ることができます。もちろん、ディフェンスの基本はタックルです。また、この日の前半のペナルティにはスクラム時のものもあるので、スクラムの強化も必須でしょう。もっとも、これらがしっかりしていることは、優勝を狙うチームの大前提です。最後はこれらがしっかりしているチーム同士の戦いになってきます。その時に試合の勝敗を分けるのは、やはりペナルティでしょう。
新体制で臨む今シーズン。見どころはたくさんありそうですが、この試合の前後半を見る限り、「ペナルティの数」も大きな見どころになりそうです。
(文・木村俊太)
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