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スペシャル
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2022/12/03【 関東大学対抗戦A 】vs慶應義塾大学 マッチレポート
2022/12/11
《試合経過》
【 前半 】
07分 【帝京大学】トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからモールを形成し、そのまま押しこみ3上杉のトライ 10高本ゴール成功 7-0
19分 【帝京大学】トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからモールを形成し、そのまま押しこみ3上杉のトライ 10高本ゴール成功 14-0
28分 【慶應義塾大学】トライ ゴール前で外に展開し、14トライ ゴール成功 14-7
37分 【帝京大学】トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからモールを形成し、そのまま押しこみ2江良のトライ 10高本ゴール成功 21-7
41分 【帝京大学】10高本ペナルティーゴール成功 24-7
前半終了:帝京大学 24-7 慶應義塾大学
【 後半 】
04分 【帝京大学】 4 山川一瑳 → 20 ダアンジャロ・アスイ
08分 【帝京大学】トライ 敵陣連続攻撃から左へ展開し、最後は11高本がトライ 10高本ゴール成功 31-7
15分 【帝京大学】トライ 敵陣ゴール前で連続攻撃し、最後は20ダアンジャロがトライ 10高本ゴール成功 38-7
21分 【帝京大学】 1 髙井翔太 → 17 津村大志 , 2 江良颯 → 16 福井翔 , 3 上杉太郎 → 18 崔暢賢
31分 【帝京大学】 5 本橋拓馬 → 19 尹礼温 , 9 李錦寿 → 21 前田翔哉 , 12 松山千大 → 22 五島源
32分 【慶應義塾大学】トライ ゴール前ラインアウトからモールを形成し、攻撃を重ね13トライ 38-14
36分 【帝京大学】トライ 中盤で連続攻撃から左へ展開し13二村が抜け出し、21前田へと繋ぎトライ 10高本ゴール成功 45-14
37分 【帝京大学】 15 谷中樹平 → 23 戒田慶都
40分 【帝京大学】トライ 中盤で連続攻撃から20ダアンジャロが抜け出し8延原へ繋ぎトライ 10高本ゴール成功 52-14
45分 【帝京大学】トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからモールを形成しそのまま押しこみ20ダアンジャロがトライ ゴール不成功 57-14
試合終了:帝京大学 57-14 慶應義塾大学
(試合速報担当:4年 湯浅宏太 3年 辺 純鍾,池上玲央)
《BRIEF REVIEW》
対抗戦の最終戦は慶応義塾大学との試合。帝京は前節ですでに対抗戦優勝と対抗戦1位枠での大学選手権出場を決めているが、対抗戦という舞台で慶応義塾大学としっかりと戦い、全勝優勝して大学選手権へと挑みたいところだ。
立ち上がりの緊張感からか、開始早々、キックオフのボールを自陣深くでノックオンしてしまい、ピンチが訪れる。しかし、そこからの相手の攻撃をCTB松山の好タックル、FL奥井のジャッカルなどで防ぐ。
先制したのは帝京。7分、ゴール前でのラインアウトからモールを押し込み、PR上杉が持ち出してトライ(7-0)。その後もSO高本幹也の50:22などで敵陣深くまで攻め込むが、相手のディフェンスも厳しく、なかなか得点にまではつながらない。
19分に帝京がようやく追加点を奪う。ラインアウトからモールを押し込み、先制点同様にPR上杉が持ち出してトライ(14-0)。ここからは攻められる時間帯もあるが、HO江良のキックで陣地を戻す。しかし、28分、ラインアウトから攻められ、トライを奪われる(14-7)。
7点差とされたが、帝京は落ち着いて自分たちのプレーをやり続ける。それでもなかなか得点できない時間帯が続く。キックカウンターからのチャンスで、No8延原が抜け出すがグラウンディングできず。SO高本幹也が仕掛けて大きく前進するも、惜しくもノックオン。
それでも帝京が攻め続け、37分にはラインアウトからモールを押し込み、HO江良が持ち出してトライ(21-7)。前半終了間際の41分にはSO高本幹也がペナルティゴールを決めて、24-7で前半を折り返した。
後半はキックオフからのボールをWTB高本とむがジャッカルし、チャンスを作るものの、なかなか取り切れない展開が続く。8分、ようやく大きなチャンスが来る。相手のペナルティキックがノータッチとなり、カウンターアタック。連続攻撃後のラックから、SH李-HO江良-FL奥井-HO江良-WTB高本とむと渡り、高本とむが抜け出し、走り切ってトライを奪う(31-7)。
この後、攻められる場面もあるが、FL奥井が再三の好タックルを見せ、ボールを奪う。15分、ラインアウトからモールを押し込み、HO江良が持ち出してトライ(38-7)。
ここからはやや攻められる時間帯となるが、FB谷中、LOアスイらの好タックルなどでしっかりと守る。チャンスでSO高本幹也からWTB小村へとパスが渡り、小村が抜け出すが、惜しくもスローフォワードの判定。
32分にラインアウトからモールで攻められ失点するが(38-14)、直後の36分、キックカンターから攻め、ラックからFB谷中-CTB二村と渡って二村が抜け出し、さらにサポートしていたSH前田へとパスが渡って、前田がトライ(45-14)。
40分には、LO尹がジャッカルして奪ったところから連続攻撃。ラックから、SH前田-LOアスイと渡り、アスイが抜け出す。最後はサポートしていたNo8延原へと渡り、延原がトライ(52-14)。
ここから相手の激しい攻撃があるが、PR津村がボールにすばやく反応してターンオーバー。さらに攻められるシーンがあるが、PR崔がジャッカルしてターンオーバーし、SO高本幹也が50:22の好タッチキックを見せ、敵陣ゴール前でのマイボール・ラインアウトとなる。45分、ここからのモールを押し切って、LOアスイがトライ。57-14で帝京が勝利し、対抗戦全勝優勝を飾った(勝ち点35)。
《COLUMN》
―― 対抗戦という舞台 ――
この日、対抗戦の最終戦に勝利した帝京は、勝ち点35の満点で対抗戦全勝優勝を決めました。
試合後の記者会見で、ある記者の方が相馬朋和監督にこんな質問をしました。
「前節で対抗戦の優勝が決まっていましたが、この試合にはどのようなモチベーションで臨んだのでしょうか?」
これはつまり、「対抗戦の順位ということだけで言えば、帝京にとってはいわゆる『消化試合』のようなものだったのではないか。その『消化試合』に臨むにあたっては、モチベーションの作り方も難しかったのではないか」という質問だったのでしょう。
これに対して、相馬監督はこのように答えました。
「今日の試合は対抗戦というすばらしい場所で慶応義塾大学さんと試合をするという舞台でしたので、優勝が決まっていてもそれは関係なく、私たちの持てる力をすべて慶應義塾大学さんにぶつけて戦う試合だと考えて準備をしてきました。」
対抗戦に「消化試合」なんてない。対抗戦というすばらしい舞台で慶応義塾大学さんと戦うという試合。そこに対して全力で挑むのは当たり前ではないかという答えでした。
前節の本コラムで「対抗戦優勝の価値の大きさ」について書きましたが、それと同時に「対抗戦とはもともとは『対校戦』で、それぞれの大学の対戦の集まり」だったことも書きました。この試合は、帝京がその両方を大切に考えて挑んだ試合だったと言っていいでしょう。
対抗戦の優勝が決まっていても、慶應義塾大学との戦いという、学校どうしの「対校戦」としての価値はけっして薄れません。
さあ、そしていよいよ大学選手権が始まります。帝京は12月25日の準々決勝からの登場。対戦相手は未定ですが、タフなゲームが続くことは間違いありません。私たちも全力で応援していきましょう。
(文・木村俊太/写真・川本聖哉)
【 前半 】
07分 【帝京大学】トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからモールを形成し、そのまま押しこみ3上杉のトライ 10高本ゴール成功 7-0
19分 【帝京大学】トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからモールを形成し、そのまま押しこみ3上杉のトライ 10高本ゴール成功 14-0
28分 【慶應義塾大学】トライ ゴール前で外に展開し、14トライ ゴール成功 14-7
37分 【帝京大学】トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからモールを形成し、そのまま押しこみ2江良のトライ 10高本ゴール成功 21-7
41分 【帝京大学】10高本ペナルティーゴール成功 24-7
前半終了:帝京大学 24-7 慶應義塾大学
【 後半 】
04分 【帝京大学】 4 山川一瑳 → 20 ダアンジャロ・アスイ
08分 【帝京大学】トライ 敵陣連続攻撃から左へ展開し、最後は11高本がトライ 10高本ゴール成功 31-7
15分 【帝京大学】トライ 敵陣ゴール前で連続攻撃し、最後は20ダアンジャロがトライ 10高本ゴール成功 38-7
21分 【帝京大学】 1 髙井翔太 → 17 津村大志 , 2 江良颯 → 16 福井翔 , 3 上杉太郎 → 18 崔暢賢
31分 【帝京大学】 5 本橋拓馬 → 19 尹礼温 , 9 李錦寿 → 21 前田翔哉 , 12 松山千大 → 22 五島源
32分 【慶應義塾大学】トライ ゴール前ラインアウトからモールを形成し、攻撃を重ね13トライ 38-14
36分 【帝京大学】トライ 中盤で連続攻撃から左へ展開し13二村が抜け出し、21前田へと繋ぎトライ 10高本ゴール成功 45-14
37分 【帝京大学】 15 谷中樹平 → 23 戒田慶都
40分 【帝京大学】トライ 中盤で連続攻撃から20ダアンジャロが抜け出し8延原へ繋ぎトライ 10高本ゴール成功 52-14
45分 【帝京大学】トライ 敵陣ゴール前ラインアウトからモールを形成しそのまま押しこみ20ダアンジャロがトライ ゴール不成功 57-14
試合終了:帝京大学 57-14 慶應義塾大学
(試合速報担当:4年 湯浅宏太 3年 辺 純鍾,池上玲央)
《BRIEF REVIEW》
対抗戦の最終戦は慶応義塾大学との試合。帝京は前節ですでに対抗戦優勝と対抗戦1位枠での大学選手権出場を決めているが、対抗戦という舞台で慶応義塾大学としっかりと戦い、全勝優勝して大学選手権へと挑みたいところだ。
立ち上がりの緊張感からか、開始早々、キックオフのボールを自陣深くでノックオンしてしまい、ピンチが訪れる。しかし、そこからの相手の攻撃をCTB松山の好タックル、FL奥井のジャッカルなどで防ぐ。
先制したのは帝京。7分、ゴール前でのラインアウトからモールを押し込み、PR上杉が持ち出してトライ(7-0)。その後もSO高本幹也の50:22などで敵陣深くまで攻め込むが、相手のディフェンスも厳しく、なかなか得点にまではつながらない。
19分に帝京がようやく追加点を奪う。ラインアウトからモールを押し込み、先制点同様にPR上杉が持ち出してトライ(14-0)。ここからは攻められる時間帯もあるが、HO江良のキックで陣地を戻す。しかし、28分、ラインアウトから攻められ、トライを奪われる(14-7)。
7点差とされたが、帝京は落ち着いて自分たちのプレーをやり続ける。それでもなかなか得点できない時間帯が続く。キックカウンターからのチャンスで、No8延原が抜け出すがグラウンディングできず。SO高本幹也が仕掛けて大きく前進するも、惜しくもノックオン。
それでも帝京が攻め続け、37分にはラインアウトからモールを押し込み、HO江良が持ち出してトライ(21-7)。前半終了間際の41分にはSO高本幹也がペナルティゴールを決めて、24-7で前半を折り返した。
後半はキックオフからのボールをWTB高本とむがジャッカルし、チャンスを作るものの、なかなか取り切れない展開が続く。8分、ようやく大きなチャンスが来る。相手のペナルティキックがノータッチとなり、カウンターアタック。連続攻撃後のラックから、SH李-HO江良-FL奥井-HO江良-WTB高本とむと渡り、高本とむが抜け出し、走り切ってトライを奪う(31-7)。
この後、攻められる場面もあるが、FL奥井が再三の好タックルを見せ、ボールを奪う。15分、ラインアウトからモールを押し込み、HO江良が持ち出してトライ(38-7)。
ここからはやや攻められる時間帯となるが、FB谷中、LOアスイらの好タックルなどでしっかりと守る。チャンスでSO高本幹也からWTB小村へとパスが渡り、小村が抜け出すが、惜しくもスローフォワードの判定。
32分にラインアウトからモールで攻められ失点するが(38-14)、直後の36分、キックカンターから攻め、ラックからFB谷中-CTB二村と渡って二村が抜け出し、さらにサポートしていたSH前田へとパスが渡って、前田がトライ(45-14)。
40分には、LO尹がジャッカルして奪ったところから連続攻撃。ラックから、SH前田-LOアスイと渡り、アスイが抜け出す。最後はサポートしていたNo8延原へと渡り、延原がトライ(52-14)。
ここから相手の激しい攻撃があるが、PR津村がボールにすばやく反応してターンオーバー。さらに攻められるシーンがあるが、PR崔がジャッカルしてターンオーバーし、SO高本幹也が50:22の好タッチキックを見せ、敵陣ゴール前でのマイボール・ラインアウトとなる。45分、ここからのモールを押し切って、LOアスイがトライ。57-14で帝京が勝利し、対抗戦全勝優勝を飾った(勝ち点35)。
《COLUMN》
―― 対抗戦という舞台 ――
この日、対抗戦の最終戦に勝利した帝京は、勝ち点35の満点で対抗戦全勝優勝を決めました。
試合後の記者会見で、ある記者の方が相馬朋和監督にこんな質問をしました。
「前節で対抗戦の優勝が決まっていましたが、この試合にはどのようなモチベーションで臨んだのでしょうか?」
これはつまり、「対抗戦の順位ということだけで言えば、帝京にとってはいわゆる『消化試合』のようなものだったのではないか。その『消化試合』に臨むにあたっては、モチベーションの作り方も難しかったのではないか」という質問だったのでしょう。
これに対して、相馬監督はこのように答えました。
「今日の試合は対抗戦というすばらしい場所で慶応義塾大学さんと試合をするという舞台でしたので、優勝が決まっていてもそれは関係なく、私たちの持てる力をすべて慶應義塾大学さんにぶつけて戦う試合だと考えて準備をしてきました。」
対抗戦に「消化試合」なんてない。対抗戦というすばらしい舞台で慶応義塾大学さんと戦うという試合。そこに対して全力で挑むのは当たり前ではないかという答えでした。
前節の本コラムで「対抗戦優勝の価値の大きさ」について書きましたが、それと同時に「対抗戦とはもともとは『対校戦』で、それぞれの大学の対戦の集まり」だったことも書きました。この試合は、帝京がその両方を大切に考えて挑んだ試合だったと言っていいでしょう。
対抗戦の優勝が決まっていても、慶應義塾大学との戦いという、学校どうしの「対校戦」としての価値はけっして薄れません。
さあ、そしていよいよ大学選手権が始まります。帝京は12月25日の準々決勝からの登場。対戦相手は未定ですが、タフなゲームが続くことは間違いありません。私たちも全力で応援していきましょう。
(文・木村俊太/写真・川本聖哉)
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