SPECIAL
スペシャル
SPECIAL
スペシャル
2023/04/23【 第12回 関東大学春季交流大会 】vs東洋大学 マッチレポート
2023/04/27
4月23日(日)・百草グラウンド
○帝京大学92-14東洋大学●
《BRIEF REVIEW》
春の公式戦、関東春季交流大会が始まった。初戦の対戦相手は東洋大学。昨シーズン、リーグ戦グループの台風の目となり、着実に力を高めているチーム。帝京としては丁寧かつ力強いプレーで戦いたい。
開始直後、いきなりピンチを迎える。相手に抜け出されて走られるが、FB山口の好タックルで防ぎ、No.8延原のジャッカルでペナルティキックを得る。ここからチャンスを得て、ラインアウトから連続展開。2分、ラックからSH上村-FB山口と渡り、山口がトライを奪う(5-0)。
6分には、カウンターアタックからつなぐ。SO小村からWTB高本へと渡り、高本が自陣からそのまま走り切ってトライ(12-0)。11分、スクラムから連続攻撃。WTB高本が抜け出し、つかまるも、SH上村にパス。上村がそのまま抜け出してトライ(17-0)。
この後、チャンスで取り切れない場面もあるが、力強さで少しずつ前進。21分、スクラムから連続攻撃。ラックからSH上村-LO本橋と渡り、本橋がディフェンスをはじいてトライ(24-0)。31分には、カウンターアタックから連続展開。ラックからSH上村-SO小村-PR津村-HO當眞と渡り、當眞が抜け出し、走り切ってトライ(31-0)。
35分、ラインアウトから展開。WTB高本が抜け出し、FB山口へとパス。山口が走り切ってトライ(38-0)。39分には、ラインアウトからモールを形成。押し切れないものの、展開からFB山口が抜け出してトライ。45-0で前半を折り返した。
後半は開始早々、帝京がいきなりチャンスを作る。キックオフからのボールを展開し、WTB高本が大きく前進。つかまるが、さらに展開し、パスを受けたCTB久木野が抜け出してそのままトライ(52-0)。9分には、ラインアウトからモールを押し切り、HO當眞がトライ(59-0)。
19分には、FB山口の50:22で得たラインアウトからモールを押し込み、PR小林がトライ(64-0)。直後の21分には、キックカウンターからSO小村が抜け出してチャンスを作る。SH上村にパスし、上村がうまく走り切ってトライ(71-0)。
ここからミスや反則が出て、攻め込まれる。25分、相手につながれ、トライを許してしまう(71-7)。だが、帝京の力強い攻撃は止まらない。スクラムを押し込んで得たペナルティキックからのラインアウトでモールを形成。HO倉橋が持ち出してそのままトライ(78-7)。
36分には、スクラムからつながれ、個人技で抜かれてトライを奪われるが(78-14)、39分には相手ボールのスクラムを押してターンオーバー。No.8延原が拾って、そのままトライ(85-14)。43分には、ラインアウトから連続展開。ラックからSH山本-WTB青栁(潤)と渡り、青栁が抜け出してトライ。92-14でノーサイド。帝京が春季交流大会初戦を勝利で飾った。
《POST MATCH INTERVIEW》
■相馬朋和監督
「無事に今シーズンの公式戦を迎えることができました。まずは関東協会の皆様に御礼申し上げます。また、制限のある中ではありますが、百草グラウンドにもようやくお客様をお迎えして試合ができるようになりました。お忙しい中、百草グラウンドまでお運びいただいた皆様にも篤く御礼申し上げます。
試合については、東洋大学さんには外国人をはじめとして強力でスキルのある選手が多いのですが、学生たちはそうした選手たちにも臆することなく一人一人が体を張って、体を当て続けていたと思います。毎試合失点0で抑えてくれたらと思って学生たちを送り出しますが、それは簡単なことではありません。今日の試合も2つのトライをされてしまいましたが、これも今後に向けてのいい課題としてほしいと思います。
今日は1年生も含め、昨シーズンまでは公式戦経験の少なかった学生たちもいました。彼らに限らず、チャンスは全員にありますし、日々の練習などを見ても、今後も多くの学生たちがAチームの公式戦に出場してくれるだろうと予感させてくれます。いろいろな顔ぶれでプレーできることを、私も期待しています。
最後になりましたが、対戦してくださった東洋大学さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。」
■キャプテン・HO江良颯(4年)
「今日は外から試合を見ましたが、全員がファーストジャージの重みを感じて、帝京の代表としてプライドを持って試合に挑んでくれていたと思います。東洋大学さんの強い外国人選手たちにも臆することなく体を当て続けていたのも、そうしたプライドがあったからこそだと思いますし、それがいいプレーにつながり、この結果になったのだと思います。
ただ、中盤の戦い方、集中力などはまだまだ甘かったので、修正点もたくさん得られた試合でした。
今後はよかったところは自信にしながら、改善すべき点を改善できるように、この春シーズンの一試合一試合を大事に戦っていきたいと思います。」
■ゲームキャプテン・FL奥井章仁(4年)
「初戦という難しい試合で勝てたことはとてもよかったと思います。ただ、修正点も多く出ましたし、チャレンジした部分もあったので、そこは今後、修正したり精度を上げたりしていきたいです。
よかった点は特にフィジカルで前に出ることができ、早い時間帯に先制点が取れたところです。修正したいのは、前半後半ともに20分過ぎからの時間帯で反則が増え、後半には相手にスコアされてしまったので、そこはもう一度、規律高くできるようにしていきたいです。
ここまでの新チームはまだまだ成長途上で、いろいろなことを試している段階です。去年までの大きな10番が抜けて、新しいSOになるなどの変化もありますが、チームとして少しずつ成長していけたらと思っています。
僕たちが目指す『日本一』という目標は変わらないので、そこに向けて、ラグビーについても私生活についても、自分たちがどうなりたいか、どういうことをしたいのか、帝京大学ラグビー部というのはどういう部なのかといったことを考えて、一日一日を大事に過ごしていきたいと思います。」
■HO倉橋歓太(3年)
「体の小さい自分がバックローをやるのは厳しいかなと思い、将来のことを考えて、今シーズンからHOにチャレンジしています。今日がHOとしての公式戦デビューでしたが、全体としてはよかったと思います。ただ、普段はほとんど緊張することがない自分が、今日の試合ではラインアウトのスローのときなどにものすごくドキドキしてしまい、練習通りにいかないところがありました。もっと練習しなければと感じました。
あと、東洋大学さんのウーストハイゼンくん(身長2m11cm)が前にいるだけで、ものすごく投げづらかったです。そこも対応できるようにしていきたいです。
ただ、すごくいい経験をさせていただいたと思っています。今後も緊張することがあるかもしれませんが、たくさん練習して、その緊張もコントロールできるようにしていきたいです。
フィールドプレーはもともと得意なので、今日もよかったと思います。モールからのトライのシーンも、いろいろなポジションを経験してきたことでいい動きができたのかなと思っています。
今後はしっかりとセットプレーから組み立てて行けるようにしていきたいです。江良選手というすばらしいお手本がいらっしゃるので、たくさん学んで、真似できるくらいいろいろなことを盗んでいけたらと思っています。」
■SO井上陽公(4年)
「Aチームの公式戦は初出場でした。後半からの出場で、インパクトを残すことが大事だと思っていたのですが、初めてということもあってか、思うようにできなかったシーンもあり、まだまだ去年レギュラーだったメンバーに引っ張ってもらっているという部分が強かったです。それでも、Aチームのみんなとプレーできたことで、彼らのトライを取り切る執念や相手を止め切る気持ち、さらには試合に対する準備のところなどを学べて、これまで自分がやってきたものからレベルが一つ上がったように感じています。
意識の部分でも4年生になって、これまで以上にラグビーに費やす時間も多くなりましたし、去年レギュラーとして出ていた同期、江良、奥井、高本といったリーダー陣の人たちからもいい刺激をもらって、彼らをサポートしながら、自分もラグビーの理解度を高めていけていると思います。また、去年、ジュニア選手権の試合でSOとしてたくさん経験できたことも、今の自信につながっています。
まずはAチームに定着できるようにして、帝京のラグビーを体現できるようになりたいです。去年は高本幹也さんが10番をやられていて、その印象も強いと思いますが、自分もそれに引けを取らないようなプレーができるように頑張りたいと思います。」
■PR森山飛翔(1年)
「今日はとにかくファーストジャージを着ることができたことに誇りを感じましたし、とてもうれしいです。
3番としてスクラムも組みましたが、経験も浅く、まだまだだなと感じました。スクラムで圧倒するというのが帝京の強みで、そのチームで3番を担うからにはスクラムが強くならないといけないですし、強くなければメンバーにも入れないと思うので、ファーストジャージを着るというプライドを持って、もっともっとスクラムを強くしていきたいです。
フィールドプレーは、もともとバックローをやっていたこともあってボールキャリーが好きなのですが、3番としてはスクラムを第一に考えてプレーして、チャンスがあればボールをもらって前に出るプレーをしていきたいと思っています。」
■WTB青栁潤之介(1年)
「試合前は後半の最後の方に少しだけ出るのかなと予想していたのですが、ハーフタイムに戻ってきたら『後半の頭から行くぞ』と言われて、ちょっと驚きました。でも、チャンスをいただいたからには頑張らなければいけないと思っていたので、気持ちを入れ直して入りました。
最後にトライを取れたことはよかったのですが、ボールを持っていない場面での動きやディフェンスのシステムなど、まだまだわかっていないことも多かったので、今後、しっかり練習して、身に付けていきたいです。
トライのシーンはブラインドサイドを狙うために早くセットして、ボールをもらいに行きました。狙い通りにできてよかったです。
ディフェンス面ではまだまだわからないことも多いのですが、質問すれば先輩方が丁寧に教えてくださるので、頑張ってたくさん学んでいきたいです。
今日、ファーストジャージを着させていただいて、たくさんの課題も見つかりました。これからもっと体も大きくしたいですし、スピードも付けていきたいです。レベルアップのためにはきついトレーニングもあると思いますが、自分に負けないように努力して、日々、成長し、チャンピオンチームになるために少しでも自分が貢献できたらと思っています。」
《COLUMN》
―― お客様が戻ってきた ――
新チームでの公式戦、関東大学春季交流大会が始まりました。
そしてなによりこれまでと違うのは、事前申請が必要とはいえ、百草グラウンドのスタンド席にお客様が戻ってきたことです。この3年間、無観客試合という、静かな中での試合ばかりが続きました。いや、試合ができるのはまだいい方で、クラスターの発生などで中止となった試合も数多くありました。
まだ感染症自体がなくなったわけではないので、やるべき対策はきちんとやっていかなければなりませんが、それでもお客様が戻ってきたことでラグビーの試合自体も少しずつ元に戻ってきたように思います。
コロナ禍の3年間で私たちは、いいプレーにスタンドが沸くことやひたむきなプレーに大きな拍手が起こることは、けっして当たり前ではないのだということを知りました。そして、選手、レフリー、観客が一体となってラグビーの試合が成り立っていたのだということも知りました。この一体感の喪失は、ワールドカップ日本大会を経験した直後だったこともあり、多くの人にとって非常に残念で、人によっては耐え難いものだったと思います。
やはりスタンドで観戦する臨場感は、テレビやパソコン画面で見るのとは全然違いますし、選手にとっても、この日の試合のように、いいプレーをしたときには自然とスタンドが沸き、拍手が起こることで気持ちが引き締まったり、さらなるいいプレーにつながったりします。
(現在、「声出し応援」については会場によってルールが異なる場合があります)
ようやく戻ったお客様の歓声と拍手。どうかこのまま感染症が落ち着いて、有観客試合が継続して行われることを期待したいと思います。また、お時間のある方はぜひグラウンドやスタジアムに足をお運びいただき、選手たちのプレーに大きな拍手を送っていただきたいと思います。
(文/木村俊太)
○帝京大学92-14東洋大学●
《BRIEF REVIEW》
春の公式戦、関東春季交流大会が始まった。初戦の対戦相手は東洋大学。昨シーズン、リーグ戦グループの台風の目となり、着実に力を高めているチーム。帝京としては丁寧かつ力強いプレーで戦いたい。
開始直後、いきなりピンチを迎える。相手に抜け出されて走られるが、FB山口の好タックルで防ぎ、No.8延原のジャッカルでペナルティキックを得る。ここからチャンスを得て、ラインアウトから連続展開。2分、ラックからSH上村-FB山口と渡り、山口がトライを奪う(5-0)。
6分には、カウンターアタックからつなぐ。SO小村からWTB高本へと渡り、高本が自陣からそのまま走り切ってトライ(12-0)。11分、スクラムから連続攻撃。WTB高本が抜け出し、つかまるも、SH上村にパス。上村がそのまま抜け出してトライ(17-0)。
この後、チャンスで取り切れない場面もあるが、力強さで少しずつ前進。21分、スクラムから連続攻撃。ラックからSH上村-LO本橋と渡り、本橋がディフェンスをはじいてトライ(24-0)。31分には、カウンターアタックから連続展開。ラックからSH上村-SO小村-PR津村-HO當眞と渡り、當眞が抜け出し、走り切ってトライ(31-0)。
35分、ラインアウトから展開。WTB高本が抜け出し、FB山口へとパス。山口が走り切ってトライ(38-0)。39分には、ラインアウトからモールを形成。押し切れないものの、展開からFB山口が抜け出してトライ。45-0で前半を折り返した。
後半は開始早々、帝京がいきなりチャンスを作る。キックオフからのボールを展開し、WTB高本が大きく前進。つかまるが、さらに展開し、パスを受けたCTB久木野が抜け出してそのままトライ(52-0)。9分には、ラインアウトからモールを押し切り、HO當眞がトライ(59-0)。
19分には、FB山口の50:22で得たラインアウトからモールを押し込み、PR小林がトライ(64-0)。直後の21分には、キックカウンターからSO小村が抜け出してチャンスを作る。SH上村にパスし、上村がうまく走り切ってトライ(71-0)。
ここからミスや反則が出て、攻め込まれる。25分、相手につながれ、トライを許してしまう(71-7)。だが、帝京の力強い攻撃は止まらない。スクラムを押し込んで得たペナルティキックからのラインアウトでモールを形成。HO倉橋が持ち出してそのままトライ(78-7)。
36分には、スクラムからつながれ、個人技で抜かれてトライを奪われるが(78-14)、39分には相手ボールのスクラムを押してターンオーバー。No.8延原が拾って、そのままトライ(85-14)。43分には、ラインアウトから連続展開。ラックからSH山本-WTB青栁(潤)と渡り、青栁が抜け出してトライ。92-14でノーサイド。帝京が春季交流大会初戦を勝利で飾った。
《POST MATCH INTERVIEW》
■相馬朋和監督
「無事に今シーズンの公式戦を迎えることができました。まずは関東協会の皆様に御礼申し上げます。また、制限のある中ではありますが、百草グラウンドにもようやくお客様をお迎えして試合ができるようになりました。お忙しい中、百草グラウンドまでお運びいただいた皆様にも篤く御礼申し上げます。
試合については、東洋大学さんには外国人をはじめとして強力でスキルのある選手が多いのですが、学生たちはそうした選手たちにも臆することなく一人一人が体を張って、体を当て続けていたと思います。毎試合失点0で抑えてくれたらと思って学生たちを送り出しますが、それは簡単なことではありません。今日の試合も2つのトライをされてしまいましたが、これも今後に向けてのいい課題としてほしいと思います。
今日は1年生も含め、昨シーズンまでは公式戦経験の少なかった学生たちもいました。彼らに限らず、チャンスは全員にありますし、日々の練習などを見ても、今後も多くの学生たちがAチームの公式戦に出場してくれるだろうと予感させてくれます。いろいろな顔ぶれでプレーできることを、私も期待しています。
最後になりましたが、対戦してくださった東洋大学さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。」
■キャプテン・HO江良颯(4年)
「今日は外から試合を見ましたが、全員がファーストジャージの重みを感じて、帝京の代表としてプライドを持って試合に挑んでくれていたと思います。東洋大学さんの強い外国人選手たちにも臆することなく体を当て続けていたのも、そうしたプライドがあったからこそだと思いますし、それがいいプレーにつながり、この結果になったのだと思います。
ただ、中盤の戦い方、集中力などはまだまだ甘かったので、修正点もたくさん得られた試合でした。
今後はよかったところは自信にしながら、改善すべき点を改善できるように、この春シーズンの一試合一試合を大事に戦っていきたいと思います。」
■ゲームキャプテン・FL奥井章仁(4年)
「初戦という難しい試合で勝てたことはとてもよかったと思います。ただ、修正点も多く出ましたし、チャレンジした部分もあったので、そこは今後、修正したり精度を上げたりしていきたいです。
よかった点は特にフィジカルで前に出ることができ、早い時間帯に先制点が取れたところです。修正したいのは、前半後半ともに20分過ぎからの時間帯で反則が増え、後半には相手にスコアされてしまったので、そこはもう一度、規律高くできるようにしていきたいです。
ここまでの新チームはまだまだ成長途上で、いろいろなことを試している段階です。去年までの大きな10番が抜けて、新しいSOになるなどの変化もありますが、チームとして少しずつ成長していけたらと思っています。
僕たちが目指す『日本一』という目標は変わらないので、そこに向けて、ラグビーについても私生活についても、自分たちがどうなりたいか、どういうことをしたいのか、帝京大学ラグビー部というのはどういう部なのかといったことを考えて、一日一日を大事に過ごしていきたいと思います。」
■HO倉橋歓太(3年)
「体の小さい自分がバックローをやるのは厳しいかなと思い、将来のことを考えて、今シーズンからHOにチャレンジしています。今日がHOとしての公式戦デビューでしたが、全体としてはよかったと思います。ただ、普段はほとんど緊張することがない自分が、今日の試合ではラインアウトのスローのときなどにものすごくドキドキしてしまい、練習通りにいかないところがありました。もっと練習しなければと感じました。
あと、東洋大学さんのウーストハイゼンくん(身長2m11cm)が前にいるだけで、ものすごく投げづらかったです。そこも対応できるようにしていきたいです。
ただ、すごくいい経験をさせていただいたと思っています。今後も緊張することがあるかもしれませんが、たくさん練習して、その緊張もコントロールできるようにしていきたいです。
フィールドプレーはもともと得意なので、今日もよかったと思います。モールからのトライのシーンも、いろいろなポジションを経験してきたことでいい動きができたのかなと思っています。
今後はしっかりとセットプレーから組み立てて行けるようにしていきたいです。江良選手というすばらしいお手本がいらっしゃるので、たくさん学んで、真似できるくらいいろいろなことを盗んでいけたらと思っています。」
■SO井上陽公(4年)
「Aチームの公式戦は初出場でした。後半からの出場で、インパクトを残すことが大事だと思っていたのですが、初めてということもあってか、思うようにできなかったシーンもあり、まだまだ去年レギュラーだったメンバーに引っ張ってもらっているという部分が強かったです。それでも、Aチームのみんなとプレーできたことで、彼らのトライを取り切る執念や相手を止め切る気持ち、さらには試合に対する準備のところなどを学べて、これまで自分がやってきたものからレベルが一つ上がったように感じています。
意識の部分でも4年生になって、これまで以上にラグビーに費やす時間も多くなりましたし、去年レギュラーとして出ていた同期、江良、奥井、高本といったリーダー陣の人たちからもいい刺激をもらって、彼らをサポートしながら、自分もラグビーの理解度を高めていけていると思います。また、去年、ジュニア選手権の試合でSOとしてたくさん経験できたことも、今の自信につながっています。
まずはAチームに定着できるようにして、帝京のラグビーを体現できるようになりたいです。去年は高本幹也さんが10番をやられていて、その印象も強いと思いますが、自分もそれに引けを取らないようなプレーができるように頑張りたいと思います。」
■PR森山飛翔(1年)
「今日はとにかくファーストジャージを着ることができたことに誇りを感じましたし、とてもうれしいです。
3番としてスクラムも組みましたが、経験も浅く、まだまだだなと感じました。スクラムで圧倒するというのが帝京の強みで、そのチームで3番を担うからにはスクラムが強くならないといけないですし、強くなければメンバーにも入れないと思うので、ファーストジャージを着るというプライドを持って、もっともっとスクラムを強くしていきたいです。
フィールドプレーは、もともとバックローをやっていたこともあってボールキャリーが好きなのですが、3番としてはスクラムを第一に考えてプレーして、チャンスがあればボールをもらって前に出るプレーをしていきたいと思っています。」
■WTB青栁潤之介(1年)
「試合前は後半の最後の方に少しだけ出るのかなと予想していたのですが、ハーフタイムに戻ってきたら『後半の頭から行くぞ』と言われて、ちょっと驚きました。でも、チャンスをいただいたからには頑張らなければいけないと思っていたので、気持ちを入れ直して入りました。
最後にトライを取れたことはよかったのですが、ボールを持っていない場面での動きやディフェンスのシステムなど、まだまだわかっていないことも多かったので、今後、しっかり練習して、身に付けていきたいです。
トライのシーンはブラインドサイドを狙うために早くセットして、ボールをもらいに行きました。狙い通りにできてよかったです。
ディフェンス面ではまだまだわからないことも多いのですが、質問すれば先輩方が丁寧に教えてくださるので、頑張ってたくさん学んでいきたいです。
今日、ファーストジャージを着させていただいて、たくさんの課題も見つかりました。これからもっと体も大きくしたいですし、スピードも付けていきたいです。レベルアップのためにはきついトレーニングもあると思いますが、自分に負けないように努力して、日々、成長し、チャンピオンチームになるために少しでも自分が貢献できたらと思っています。」
《COLUMN》
―― お客様が戻ってきた ――
新チームでの公式戦、関東大学春季交流大会が始まりました。
そしてなによりこれまでと違うのは、事前申請が必要とはいえ、百草グラウンドのスタンド席にお客様が戻ってきたことです。この3年間、無観客試合という、静かな中での試合ばかりが続きました。いや、試合ができるのはまだいい方で、クラスターの発生などで中止となった試合も数多くありました。
まだ感染症自体がなくなったわけではないので、やるべき対策はきちんとやっていかなければなりませんが、それでもお客様が戻ってきたことでラグビーの試合自体も少しずつ元に戻ってきたように思います。
コロナ禍の3年間で私たちは、いいプレーにスタンドが沸くことやひたむきなプレーに大きな拍手が起こることは、けっして当たり前ではないのだということを知りました。そして、選手、レフリー、観客が一体となってラグビーの試合が成り立っていたのだということも知りました。この一体感の喪失は、ワールドカップ日本大会を経験した直後だったこともあり、多くの人にとって非常に残念で、人によっては耐え難いものだったと思います。
やはりスタンドで観戦する臨場感は、テレビやパソコン画面で見るのとは全然違いますし、選手にとっても、この日の試合のように、いいプレーをしたときには自然とスタンドが沸き、拍手が起こることで気持ちが引き締まったり、さらなるいいプレーにつながったりします。
(現在、「声出し応援」については会場によってルールが異なる場合があります)
ようやく戻ったお客様の歓声と拍手。どうかこのまま感染症が落ち着いて、有観客試合が継続して行われることを期待したいと思います。また、お時間のある方はぜひグラウンドやスタジアムに足をお運びいただき、選手たちのプレーに大きな拍手を送っていただきたいと思います。
(文/木村俊太)
アーカイブス
- 2024年12月(5)
- 2024年11月(16)
- 2024年10月(5)
- 2024年9月(16)
- 2024年8月(25)
- 2024年7月(23)
- 2024年6月(19)
- 2024年5月(21)
- 2024年4月(5)
- 2024年1月(18)
- 2023年12月(8)
- 2023年11月(22)
- 2023年10月(15)
- 2023年9月(14)
- 2023年8月(12)
- 2023年7月(9)
- 2023年6月(6)
- 2023年5月(9)
- 2023年4月(2)
- 2023年1月(11)
- 2022年12月(8)
- 2022年11月(9)
- 2022年10月(12)
- 2022年9月(43)
- 2022年8月(4)
- 2022年7月(20)
- 2022年6月(31)
- 2022年5月(5)
- 2022年1月(19)
- 2021年12月(6)
- 2021年11月(12)
- 2021年10月(23)
- 2021年9月(11)
- 2021年8月(16)
- 2021年7月(3)
- 2021年6月(23)
- 2021年5月(8)
- 2021年1月(4)
- 2020年12月(14)
- 2020年11月(19)
- 2020年10月(33)