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2023/05/14【 第11回関東大学オールスターゲーム 】vsマッチレポート
2023/07/03
第11回関東大学オールスターゲーム2023
7月2日(日)・秩父宮ラグビー場
△対抗戦選抜43-43リーグ戦選抜△
《BRIEF REVIEW》
春シーズンを締めくくる関東大学ラグビーの祭典、第11回関東大学オールスターゲームが開催された。帝京から選ばれたメンバーは、PR平井半次郎、HO江良颯(キャプテン)、LO本橋拓馬、FL青木恵斗、FL奥井章仁、No.8延原秀飛、SH李錦寿、WTB高本とむ、PR上杉太郎の9人が選ばれた。
開始早々、対抗戦選抜がチャンスを迎える。押し勝ったスクラムから左へ展開し、WTB高本へと渡る。高本が大きく前進し、前方へキック。敵陣5mでのマイボールラインアウトとなる。相手のノックオンでのスクラムから、BKに展開し、トライ。対抗戦選抜が先制点をあげる。
ここからはまさに一進一退。同点とされた後の17分、スクラムを押し切って、N0.8
延原がトライ。その後も点の取り合いとなり、35分の時点で19-19の同点。前半終了間際にラインアウトからうまくつながれ、トライを奪われ、19-26とリーグ戦選抜リードでハーフタイムを迎えた。
後半最初の得点はリーグ戦選抜(19-33)。だが、ここから対抗戦選抜もシンプルなプレーで追いすがる。PR上杉のジャッカルなどでピンチをしのぎ、15分、FL青木がクイック・リスタートからのパスをもらって前進し、そのままトライ。
これを反撃ののろしとし、対抗戦選抜がトライを重ねる。1トライを加え、31-33とした28分、スクラムからうまくつないで、最後はLO本橋がパスを受け、抜け出して逆転のトライ。対抗戦選抜はさらに1トライを加え、43-33とリードを広げる。
しかし、リーグ戦選抜も粘り強く、簡単に勝たせてはもらえない。34分に5点差とされ、終了直前の42分。スクラムでターンオーバーされる。そこからつながれ、最後は後ろから走り込んできたWTBにトライを奪われ、同点とされる。難しい位置からのコンバージョンキックが入れば逆転という場面だったが、キックははずれてノーサイド。第11回関東大学オールスターゲームは43-43の引き分けとなった。
《COLUMN》
―― 盛り上がったオールスターゲーム ――
関東大学オールスターゲームが開催されました。結果は43-43の引き分け。最後までどちらが勝つかわからない、熱い試合となりました。
2年前と3年前はコロナ禍で中止。昨年は声を出しての応援はしないようにという制限のある中での開催となりましたが、今年はそうした制限もなく、お客さんたちにとっては4年ぶりに大きな声を出しての観戦となりました。各校の学生たちによる応援にも熱が入り、大いに盛り上がりました。
出場した選手たちに話を聞いても、みな、第一声は「楽しかった」というものでした。またNo.8延原は「まず選ばれたことが一番うれしかった」と語り、PR平井は「来年も選ばれるように頑張りたい」と語ってくれました。出場できること自体、名誉なことだと感じているようでした。
勝敗が何かにつながるわけではないエキシビジョンマッチなので、「ケガのリスクを負ってまで出たくはない」と考える学生もいるのではないかと思ってしまいますが、それは杞憂で、学生たちは「楽しい」「選ばれたことはとても名誉」「対抗戦(リーグ戦)代表としての誇りをもって戦う」「他校の選手と同じチームで戦うことで学ぶことがたくさんあった」「高校時代の仲間とまた同じチームで戦えてうれしかった」「(3年生以下は)来年も選ばれたい」と、オールスターゲームの価値をそれぞれがさまざまな形で感じていたようです。
記者会見でリーグ戦の監督を務められた東海大学の木村季由監督は「第一回大会から携わっている者としては、当初は『花試合』(あまり盛り上がらない、単なる顔見せ試合)にならないようにと思っていたが、回を重ねるごとに盛り上がっていると感じられてうれしい」といった内容のコメントをされていました。
学生たちの「勝ちたかった」「また来年も選ばれたい」というコメントなどは、「花試合」どころか、とても高い価値を感じさせてくれる発言です。
また学生たちからは「楽しい」に加えて「勉強になった」というコメントもたくさん聞かれ、ここからシーズンへ向けて、この日の経験をどう成長に活かしてくれるのかも楽しみです。
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
7月2日(日)・秩父宮ラグビー場
△対抗戦選抜43-43リーグ戦選抜△
《BRIEF REVIEW》
春シーズンを締めくくる関東大学ラグビーの祭典、第11回関東大学オールスターゲームが開催された。帝京から選ばれたメンバーは、PR平井半次郎、HO江良颯(キャプテン)、LO本橋拓馬、FL青木恵斗、FL奥井章仁、No.8延原秀飛、SH李錦寿、WTB高本とむ、PR上杉太郎の9人が選ばれた。
開始早々、対抗戦選抜がチャンスを迎える。押し勝ったスクラムから左へ展開し、WTB高本へと渡る。高本が大きく前進し、前方へキック。敵陣5mでのマイボールラインアウトとなる。相手のノックオンでのスクラムから、BKに展開し、トライ。対抗戦選抜が先制点をあげる。
ここからはまさに一進一退。同点とされた後の17分、スクラムを押し切って、N0.8
延原がトライ。その後も点の取り合いとなり、35分の時点で19-19の同点。前半終了間際にラインアウトからうまくつながれ、トライを奪われ、19-26とリーグ戦選抜リードでハーフタイムを迎えた。
後半最初の得点はリーグ戦選抜(19-33)。だが、ここから対抗戦選抜もシンプルなプレーで追いすがる。PR上杉のジャッカルなどでピンチをしのぎ、15分、FL青木がクイック・リスタートからのパスをもらって前進し、そのままトライ。
これを反撃ののろしとし、対抗戦選抜がトライを重ねる。1トライを加え、31-33とした28分、スクラムからうまくつないで、最後はLO本橋がパスを受け、抜け出して逆転のトライ。対抗戦選抜はさらに1トライを加え、43-33とリードを広げる。
しかし、リーグ戦選抜も粘り強く、簡単に勝たせてはもらえない。34分に5点差とされ、終了直前の42分。スクラムでターンオーバーされる。そこからつながれ、最後は後ろから走り込んできたWTBにトライを奪われ、同点とされる。難しい位置からのコンバージョンキックが入れば逆転という場面だったが、キックははずれてノーサイド。第11回関東大学オールスターゲームは43-43の引き分けとなった。
《COLUMN》
―― 盛り上がったオールスターゲーム ――
関東大学オールスターゲームが開催されました。結果は43-43の引き分け。最後までどちらが勝つかわからない、熱い試合となりました。
2年前と3年前はコロナ禍で中止。昨年は声を出しての応援はしないようにという制限のある中での開催となりましたが、今年はそうした制限もなく、お客さんたちにとっては4年ぶりに大きな声を出しての観戦となりました。各校の学生たちによる応援にも熱が入り、大いに盛り上がりました。
出場した選手たちに話を聞いても、みな、第一声は「楽しかった」というものでした。またNo.8延原は「まず選ばれたことが一番うれしかった」と語り、PR平井は「来年も選ばれるように頑張りたい」と語ってくれました。出場できること自体、名誉なことだと感じているようでした。
勝敗が何かにつながるわけではないエキシビジョンマッチなので、「ケガのリスクを負ってまで出たくはない」と考える学生もいるのではないかと思ってしまいますが、それは杞憂で、学生たちは「楽しい」「選ばれたことはとても名誉」「対抗戦(リーグ戦)代表としての誇りをもって戦う」「他校の選手と同じチームで戦うことで学ぶことがたくさんあった」「高校時代の仲間とまた同じチームで戦えてうれしかった」「(3年生以下は)来年も選ばれたい」と、オールスターゲームの価値をそれぞれがさまざまな形で感じていたようです。
記者会見でリーグ戦の監督を務められた東海大学の木村季由監督は「第一回大会から携わっている者としては、当初は『花試合』(あまり盛り上がらない、単なる顔見せ試合)にならないようにと思っていたが、回を重ねるごとに盛り上がっていると感じられてうれしい」といった内容のコメントをされていました。
学生たちの「勝ちたかった」「また来年も選ばれたい」というコメントなどは、「花試合」どころか、とても高い価値を感じさせてくれる発言です。
また学生たちからは「楽しい」に加えて「勉強になった」というコメントもたくさん聞かれ、ここからシーズンへ向けて、この日の経験をどう成長に活かしてくれるのかも楽しみです。
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
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