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2023/10/15【 関東大学対抗戦A 】vs筑波大学 マッチレポート
2023/10/16
関東大学対抗戦A 対筑波大学戦
10月15日(日)・森エンジニアリング桐生スタジアム
○帝京大学73-0筑波大学●
《BRIEF REVIEW》
対抗戦第4戦は筑波大学との試合。昨年度、大学選手権準決勝で対戦した相手だ。朝から雨が降り続く悪天候の中でのキックオフとなった。
この日も帝京は、試合開始直後から安定した試合運びを見せる。5分、スクラムでペナルティのアドバンテージをもらいながらBKへ展開。ラックからSH李-FB山口(泰)と渡り、山口が前方へとキック。WTB青栁(潤)が追いかけ、狭いインゴールでしっかり押さえて先制トライを奪う(7-0)。
その後、攻め込まれる時間帯もあり、自陣ゴール前でキックチャージされ、ピンチになりかけるが、SO井上が落ち着いて処理し、難を逃れる。攻撃に転じた13分、ラインアウトから展開。HO江良が前進。つかまるが、一度ボールを地面に置き、再度拾い上げて前進し、そのままトライ(14-0)。
ピンチになりかける場面もあるが、FB山口らの好タックルでしのぐ。20分にはラインアウトからモールを作り、すぐにHO江良が持ち出して前進。FL奥井-SH李と渡り、李が抜け出してトライ(21-0)。
ここからペナルティやミスもあり、相手に攻め込まれる時間帯が続く。それでも全員でしっかりと守り、モールも押し返すなど、必死のディフェンスを見せる。
度重なるピンチをしのいだ41分、一転、チャンスがやってくる。相手ボールのラインアウトが乱れ、HO江良が拾って、FL青木につなぎ前進。さらにつないで、WTB青栁、LO尹が前進。つかまるが、ラックからSH李-WTB小村-FL青木と渡り、青木が抜け出してトライ。26-0で前半を折り返した。
後半開始直後はやや攻め込まれる展開となるが、ここは守って反撃に転じる。WTB青栁の前進などでチャンスとなるが、ここでは取り切るまでには至らない。後半最初の得点は7分、スクラムを起点に展開。SH李-SO井上-FB山口-WTB小村と渡り、小村が抜け出してトライ(31-0)。
11分にもスクラムを起点に展開。ここはフェイズを重ね、CTB大町、LO尹らが前進。ラックからSH李-SO井上-CTB上田-FB山口-FL青木-WTB小村とつなぎ、小村が抜け出す。さらにSH李にパスし、李が走り切ってトライ(38-0)。
19分には、ラインアウトのクイック・スローインからつなぐ。FL奥井が前進。ラックからSH李-CTB大町と渡り、大町が相手ディフェンスをかわして抜け出し、トライ(45-0)。23分にはペナルティをもらい、SH李がクイック・リスタート。SO井上-WTB青栁-CTB大町-CTB上田-FB山口-WTB小村と渡り、小村が走り切ってトライ(52-0)。
ここから、チャンスでのミスやペナルティなどもあり、攻められる苦しい時間帯となる。それでも前で止めるタックル、FL奥井のジャッカルなどで必死に守り、得点は与えない。
帝京が攻撃に転じた37分、ラインアウトからモールを作り、SH山本がハイパント・キック。WTB小村が競り合い、こぼれたボールをFL奥井がキャッチして前進。ラックからSH山本-SO井上-CTB大町-CTB上田と渡り、上田が抜け出してトライを奪う(59-0)40分には、キックオフ後のセンタースクラムからつなぐ。WTB青栁が前進。途中、パスが乱れるシーンもあるが、WTB小村がうまくキャッチし、そのまま走り切ってトライ(66-0)。
その後、LO尹の前進でチャンスを作るが、ここは惜しくもノックオン。だが、自陣ゴール前からの脱出を図る相手のキックをNo.8延原がチャージ。そのボールをFL奥井がキャッチしてトライ。73-0で帝京が対抗戦4連勝を飾った。
《COLUMN》
―― ジュニア選手権の意義 ――
関東大学ジュニア選手権という大会があります。控えの選手たちが実戦経験を積む機会を増やすために始まった大会で、歴史は古く、今シーズンで第45回を数えます。
もちろん、公式戦です。カテゴリー1からカテゴリー4まであり、帝京が所属するカテゴリー1は5チームの総当たり戦ののち、上位4チームが決勝トーナメント戦を行います。
出場機会の少ない控え選手が実戦経験を積むための場ということで、概ねBチームで構成され、同日にCチーム以下の試合が練習試合として組まれることもよくあります。
「Bチームどうしの戦い」なので、一般の方々にはそれほど重要な大会とはみなされていないのかもしれませんが、実際には各校ともとても力を入れている大会で、もちろん帝京もとても大きな大会だと捉えています。
ジュニア戦の勝ち負け、タイトル獲得ももちろん大切ですが、それだけではなく、対抗戦や大学選手権にもつながる大会でもあります。ジュニア選手権で活躍することによって、Aチームに上がって、対抗戦や大学選手権に出場するチャンスを得るケースも少なくありません。
例えばこの日、対抗戦初出場を果たしたSH山本晴大選手は、「(メンバー入りは)直近のジュニア選手権でのパフォーマンスを評価していただいたのだと思う」と語っています。このようにジュニア選手権でのパフォーマンスが評価されて対抗戦のメンバーに入るというケースは、これまでもよくありました。
また、今シーズンSOとして、Aチームの公式戦全試合に出場している井上陽公選手は、昨シーズンのジュニア選手権では不動のSOでした。
当時は高本幹也選手(現・東京サントリーサンゴリアズ)というチームの要的な存在がAチームのSOにいたため、井上選手のAチームでの出場機会はありませんでしたが、今シーズンの活躍ぶりを見れば、ジュニア選手権の魅力の一端も見えてくるのではないでしょうか。
さらには「One Heart」で戦う今シーズン、ジュニア選手権での選手たちの頑張りは、Aチームで戦う選手たちにも勇気とエネルギーを与えてくれるはずです。
10月22日の明治大学戦に勝利すれば、カテゴリー1の1位で決勝トーナメントに進む帝京。対抗戦と並行して行われるジュニア選手権にも注目です。
(文/木村俊太・写真/和田八束)
10月15日(日)・森エンジニアリング桐生スタジアム
○帝京大学73-0筑波大学●
《BRIEF REVIEW》
対抗戦第4戦は筑波大学との試合。昨年度、大学選手権準決勝で対戦した相手だ。朝から雨が降り続く悪天候の中でのキックオフとなった。
この日も帝京は、試合開始直後から安定した試合運びを見せる。5分、スクラムでペナルティのアドバンテージをもらいながらBKへ展開。ラックからSH李-FB山口(泰)と渡り、山口が前方へとキック。WTB青栁(潤)が追いかけ、狭いインゴールでしっかり押さえて先制トライを奪う(7-0)。
その後、攻め込まれる時間帯もあり、自陣ゴール前でキックチャージされ、ピンチになりかけるが、SO井上が落ち着いて処理し、難を逃れる。攻撃に転じた13分、ラインアウトから展開。HO江良が前進。つかまるが、一度ボールを地面に置き、再度拾い上げて前進し、そのままトライ(14-0)。
ピンチになりかける場面もあるが、FB山口らの好タックルでしのぐ。20分にはラインアウトからモールを作り、すぐにHO江良が持ち出して前進。FL奥井-SH李と渡り、李が抜け出してトライ(21-0)。
ここからペナルティやミスもあり、相手に攻め込まれる時間帯が続く。それでも全員でしっかりと守り、モールも押し返すなど、必死のディフェンスを見せる。
度重なるピンチをしのいだ41分、一転、チャンスがやってくる。相手ボールのラインアウトが乱れ、HO江良が拾って、FL青木につなぎ前進。さらにつないで、WTB青栁、LO尹が前進。つかまるが、ラックからSH李-WTB小村-FL青木と渡り、青木が抜け出してトライ。26-0で前半を折り返した。
後半開始直後はやや攻め込まれる展開となるが、ここは守って反撃に転じる。WTB青栁の前進などでチャンスとなるが、ここでは取り切るまでには至らない。後半最初の得点は7分、スクラムを起点に展開。SH李-SO井上-FB山口-WTB小村と渡り、小村が抜け出してトライ(31-0)。
11分にもスクラムを起点に展開。ここはフェイズを重ね、CTB大町、LO尹らが前進。ラックからSH李-SO井上-CTB上田-FB山口-FL青木-WTB小村とつなぎ、小村が抜け出す。さらにSH李にパスし、李が走り切ってトライ(38-0)。
19分には、ラインアウトのクイック・スローインからつなぐ。FL奥井が前進。ラックからSH李-CTB大町と渡り、大町が相手ディフェンスをかわして抜け出し、トライ(45-0)。23分にはペナルティをもらい、SH李がクイック・リスタート。SO井上-WTB青栁-CTB大町-CTB上田-FB山口-WTB小村と渡り、小村が走り切ってトライ(52-0)。
ここから、チャンスでのミスやペナルティなどもあり、攻められる苦しい時間帯となる。それでも前で止めるタックル、FL奥井のジャッカルなどで必死に守り、得点は与えない。
帝京が攻撃に転じた37分、ラインアウトからモールを作り、SH山本がハイパント・キック。WTB小村が競り合い、こぼれたボールをFL奥井がキャッチして前進。ラックからSH山本-SO井上-CTB大町-CTB上田と渡り、上田が抜け出してトライを奪う(59-0)40分には、キックオフ後のセンタースクラムからつなぐ。WTB青栁が前進。途中、パスが乱れるシーンもあるが、WTB小村がうまくキャッチし、そのまま走り切ってトライ(66-0)。
その後、LO尹の前進でチャンスを作るが、ここは惜しくもノックオン。だが、自陣ゴール前からの脱出を図る相手のキックをNo.8延原がチャージ。そのボールをFL奥井がキャッチしてトライ。73-0で帝京が対抗戦4連勝を飾った。
《COLUMN》
―― ジュニア選手権の意義 ――
関東大学ジュニア選手権という大会があります。控えの選手たちが実戦経験を積む機会を増やすために始まった大会で、歴史は古く、今シーズンで第45回を数えます。
もちろん、公式戦です。カテゴリー1からカテゴリー4まであり、帝京が所属するカテゴリー1は5チームの総当たり戦ののち、上位4チームが決勝トーナメント戦を行います。
出場機会の少ない控え選手が実戦経験を積むための場ということで、概ねBチームで構成され、同日にCチーム以下の試合が練習試合として組まれることもよくあります。
「Bチームどうしの戦い」なので、一般の方々にはそれほど重要な大会とはみなされていないのかもしれませんが、実際には各校ともとても力を入れている大会で、もちろん帝京もとても大きな大会だと捉えています。
ジュニア戦の勝ち負け、タイトル獲得ももちろん大切ですが、それだけではなく、対抗戦や大学選手権にもつながる大会でもあります。ジュニア選手権で活躍することによって、Aチームに上がって、対抗戦や大学選手権に出場するチャンスを得るケースも少なくありません。
例えばこの日、対抗戦初出場を果たしたSH山本晴大選手は、「(メンバー入りは)直近のジュニア選手権でのパフォーマンスを評価していただいたのだと思う」と語っています。このようにジュニア選手権でのパフォーマンスが評価されて対抗戦のメンバーに入るというケースは、これまでもよくありました。
また、今シーズンSOとして、Aチームの公式戦全試合に出場している井上陽公選手は、昨シーズンのジュニア選手権では不動のSOでした。
当時は高本幹也選手(現・東京サントリーサンゴリアズ)というチームの要的な存在がAチームのSOにいたため、井上選手のAチームでの出場機会はありませんでしたが、今シーズンの活躍ぶりを見れば、ジュニア選手権の魅力の一端も見えてくるのではないでしょうか。
さらには「One Heart」で戦う今シーズン、ジュニア選手権での選手たちの頑張りは、Aチームで戦う選手たちにも勇気とエネルギーを与えてくれるはずです。
10月22日の明治大学戦に勝利すれば、カテゴリー1の1位で決勝トーナメントに進む帝京。対抗戦と並行して行われるジュニア選手権にも注目です。
(文/木村俊太・写真/和田八束)
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