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2023/11/26【 第45回関東大学ジュニア選手権大会 決勝 】vs明治大学 マッチレポート
2023/11/28
第45回 関東大学ジュニア選手権大会 カテゴリー1プレーオフトーナメント決勝 対明治大学戦
11月26日(日)・明治大学八幡山グラウンド
○帝京大学34-15明治大学●
《BRIEF REVIEW》
Bチームどうしが戦い、タイトルを競い合うジュニア選手権。帝京は決勝まで駒を進めた。相手は「カテゴリー1」で、1点差で敗れた明治大学。場所も明治大学八幡山グラウンドというアウェイの地。
だが、このジュニア選手権は帝京が大事にしている大きなタイトルの1つ。チーム全員で戦う姿勢の体現としても、ぜひとも勝ちたいゲームだ。
この日の気温は10度に満たない寒さ。さらに、午前中から霧雨が降り続く天候。気温だけ見れば、ラグビーの試合をする環境としては適しているのかもしれないが、これまで暖かかったのが急激に寒くなったことでの体の対応や、霧雨による体温の低下などが懸念された。
その影響かはわからないが、立ち上がりの帝京は動きがやや硬く、ミスやペナルティが出てしまい、5分、PGを決められ、先制点を許してしまう(0-3)。
さらに帝京の硬さは続くが、ディフェンスでは1人が抜かれても周りの選手がしっかりと追いかけて、大きなピンチになる前に未然に防ぎ、ジャッカルやターンオーバーでピンチを脱する。
アタックでは丁寧さと力強さをバランスよく発揮し、着実に加点。14分にはHO當眞が、34分にはNo.8ダウナカマカマが、46分にはFLアスイがそれぞれトライを奪い、17-3で前半を折り返した。
前半はFLアスイ、No.8ダウナカマカマ、HO當眞、SH鈴木らの、強さを前に出すプレーがあったが、首脳陣からは「全員がもっと体を張れるはず」「(タイトル戦という)この貴重な経験を楽しもう」といったアドバイスがなされた。
後半、帝京の各選手の動きが俄然よくなる。岡、藤井の両LOが体の強さを前面に出し、痛いところに体をぶつけていく。途中出場の藏森、山口(竜)の両FLやBK陣も前に出る意識を強く持って前に出る。
2分にNo.8ダウナカマカマ、5分にLO岡と後半早々に連続トライを奪い、29-3とリードを広げる。17分にトライを返されるが(29-10)、27分、HO當眞がこの日2つ目のトライで34-10とする。
セットプレーでは苦しむ場面もあったが、総じて帝京のいい動きが続く。終了間際の44分にトライを返されるものの、34-15でノーサイド。
帝京が第45回ジュニア選手権優勝を手にした。
《COLUMN》
―― ジュニア選手権優勝の意義 ――
この日、帝京は34-15で勝利し、ジュニア選手権のタイトルを手に入れました。
以前にもこのコラムで書きましたが、ジュニア選手権はなんと45回を数える、伝統あるタイトルです。
第1回のジュニア選手権は1979(昭和54)年。優勝は、岩出雅之キャプテン率いる日本体育大学(岩出顧問はAチームなのでジュニア選手権には出場していない)と聞けば、その伝統の重みもご理解いただけるのではないでしょうか。
そうは言っても「Bチームによる試合ということは、プロ野球で言えば『イースタンリーグ』とか『ウエスタンリーグ』みたいなものでしょ」と思う方もおられるかもしれません。
客観的にはそう括られてしまうのもわかりますが、各チームにとってはとても大切な大会です。そうでなければ45回も続いているはずがありません。
相馬朋和監督も「チーム全員で戦うのだということを表現する意味も大きいですし、そもそもチーム全体の強化としてセカンドチームが強くあろうとすることはとても大きなこと」と語るように、このタイトルはチームにとって、今後の成長という意味でもけっして小さなものではないのです。
それは、勝利後にチーム全員で喜ぶ姿にも表れていました。出場した選手たちだけでなく、この日は出場しなかった選手たちもその喜びを、飛び跳ねるように表現していました。
大学ラグビーにおいて、大きなタイトルは主に4つあります。春季交流大会、ジュニア選手権、対抗戦、そして大学選手権です。帝京は今シーズン、ここまで前半の2つのタイトルを手にしました。
次は対抗戦。そしてその先に大学選手権が待っています。相馬監督が「ここから先はとにかく目の前の一試合一試合に向けていい準備をして、ベストパフォーマンスを目指して取り組んでいくことが重要」と語るように、学生たちには一試合一試合、丁寧に戦ってほしいと思います。
文/木村俊太・写真/志賀由佳)
11月26日(日)・明治大学八幡山グラウンド
○帝京大学34-15明治大学●
《BRIEF REVIEW》
Bチームどうしが戦い、タイトルを競い合うジュニア選手権。帝京は決勝まで駒を進めた。相手は「カテゴリー1」で、1点差で敗れた明治大学。場所も明治大学八幡山グラウンドというアウェイの地。
だが、このジュニア選手権は帝京が大事にしている大きなタイトルの1つ。チーム全員で戦う姿勢の体現としても、ぜひとも勝ちたいゲームだ。
この日の気温は10度に満たない寒さ。さらに、午前中から霧雨が降り続く天候。気温だけ見れば、ラグビーの試合をする環境としては適しているのかもしれないが、これまで暖かかったのが急激に寒くなったことでの体の対応や、霧雨による体温の低下などが懸念された。
その影響かはわからないが、立ち上がりの帝京は動きがやや硬く、ミスやペナルティが出てしまい、5分、PGを決められ、先制点を許してしまう(0-3)。
さらに帝京の硬さは続くが、ディフェンスでは1人が抜かれても周りの選手がしっかりと追いかけて、大きなピンチになる前に未然に防ぎ、ジャッカルやターンオーバーでピンチを脱する。
アタックでは丁寧さと力強さをバランスよく発揮し、着実に加点。14分にはHO當眞が、34分にはNo.8ダウナカマカマが、46分にはFLアスイがそれぞれトライを奪い、17-3で前半を折り返した。
前半はFLアスイ、No.8ダウナカマカマ、HO當眞、SH鈴木らの、強さを前に出すプレーがあったが、首脳陣からは「全員がもっと体を張れるはず」「(タイトル戦という)この貴重な経験を楽しもう」といったアドバイスがなされた。
後半、帝京の各選手の動きが俄然よくなる。岡、藤井の両LOが体の強さを前面に出し、痛いところに体をぶつけていく。途中出場の藏森、山口(竜)の両FLやBK陣も前に出る意識を強く持って前に出る。
2分にNo.8ダウナカマカマ、5分にLO岡と後半早々に連続トライを奪い、29-3とリードを広げる。17分にトライを返されるが(29-10)、27分、HO當眞がこの日2つ目のトライで34-10とする。
セットプレーでは苦しむ場面もあったが、総じて帝京のいい動きが続く。終了間際の44分にトライを返されるものの、34-15でノーサイド。
帝京が第45回ジュニア選手権優勝を手にした。
《COLUMN》
―― ジュニア選手権優勝の意義 ――
この日、帝京は34-15で勝利し、ジュニア選手権のタイトルを手に入れました。
以前にもこのコラムで書きましたが、ジュニア選手権はなんと45回を数える、伝統あるタイトルです。
第1回のジュニア選手権は1979(昭和54)年。優勝は、岩出雅之キャプテン率いる日本体育大学(岩出顧問はAチームなのでジュニア選手権には出場していない)と聞けば、その伝統の重みもご理解いただけるのではないでしょうか。
そうは言っても「Bチームによる試合ということは、プロ野球で言えば『イースタンリーグ』とか『ウエスタンリーグ』みたいなものでしょ」と思う方もおられるかもしれません。
客観的にはそう括られてしまうのもわかりますが、各チームにとってはとても大切な大会です。そうでなければ45回も続いているはずがありません。
相馬朋和監督も「チーム全員で戦うのだということを表現する意味も大きいですし、そもそもチーム全体の強化としてセカンドチームが強くあろうとすることはとても大きなこと」と語るように、このタイトルはチームにとって、今後の成長という意味でもけっして小さなものではないのです。
それは、勝利後にチーム全員で喜ぶ姿にも表れていました。出場した選手たちだけでなく、この日は出場しなかった選手たちもその喜びを、飛び跳ねるように表現していました。
大学ラグビーにおいて、大きなタイトルは主に4つあります。春季交流大会、ジュニア選手権、対抗戦、そして大学選手権です。帝京は今シーズン、ここまで前半の2つのタイトルを手にしました。
次は対抗戦。そしてその先に大学選手権が待っています。相馬監督が「ここから先はとにかく目の前の一試合一試合に向けていい準備をして、ベストパフォーマンスを目指して取り組んでいくことが重要」と語るように、学生たちには一試合一試合、丁寧に戦ってほしいと思います。
文/木村俊太・写真/志賀由佳)
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