SPECIAL
スペシャル
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2024/7/15【なの花薬局 JAPAN SEVENS2024】マッチレポート
2024/07/17
7月15日(月・祝)・秩父宮ラグビー場
M2 ○帝京大学33-12神奈川タマリバクラブ●
M6 ●帝京大学14-26大阪府警察ラグビー部○
M11(5位決定戦)○帝京大学40-17NECグリーンロケッツ東葛●
《BRIEF REVIEW》
東日本大学セブンズ大会で優勝した帝京は、ジャパンセブンズ2024への出場権を得た。普段は練習も試合も15人制で行っているメンバーが、限られた時間ながらもこの日のために7人制の練習に取り組み、挑んだ。
最初の試合となるM2は、神奈川タマリバクラブとの試合。開始早々、山田(駿)のトライで先制するが、その後、ペナルティから失点。6分には山本のトライで突き放し、14-7で前半を折り返す。
後半も最初に得点したのは帝京。開始早々、福田(正)がトライ。その後、1トライ返されるが、終了間際に山本、榎宮のトライで突き放し、33-12で帝京が勝利した。
2試合目となるM6は、大阪府警察ラグビー部との試合。メンバーに帝京OBが4人も名を連ねるチームだ。
帝京は相手のペナルティでチャンスを得るも、慌てたのか、タップキックでノックオンしてしまう。さらにペナルティをおかし、巧みなステップを切るOB志和池にトライを許してしまう。
さらに自陣深くでもらったペナルティで果敢に攻めるも、逆にペナルティをおかしてしまう。ここから攻められ、OB岡本にトライを許し、前半は0-14で折り返した。
後半は帝京のキックオフがノット10m。ここからつながれ、またもOB志和池のステップで抜かれ、追加点を許してしまう(0-19)。
帝京もこのままでは終われない。青木が入り、存在感を示し始める。3分、うまくつないだところから神田が抜け出し、快足を発揮し、そのままトライ(7-19)。
キックオフからの返しのプレーで、ワットニと青木の強烈なタックルで相手をタッチに押し出す。さらにスクラムからうまくボールを奪い返してつなぎ、最後は青木がディフェンス4人をものともせずに前進してトライを奪う(14-19)。
5点差とし、スタジアムは逆転ムードが漂い始めるが、キックオフでミスが重なり、相手に走られ、最後はOB白國にトライを奪われ万事休す。帝京は14-26で敗れ、5位決定戦に回ることとなった。
その5位決定戦は、NECグリーンロケッツ東葛との試合。キックオフをOBアスイにうまく取られ、前進され、OB大和田にパスが渡り、そのまま先制トライを許してしまう。
ただ、リーグワンのチーム相手でも帝京はひるまない。相手のミスしたボールを山田がうまく拾って、ディフェンスを弾き飛ばして独走。トライを奪い、同点とする(5-5)。この後は一進一退。帝京はキック処理がうまくいかず、相手に繋がれると、またもOB大和田にトライを許す。返しのキックオフから帝京は外へと展開。寺山がうまく抜け出し、独走してトライ(12-10)。
次のプレーでは山本、榎宮の好タックルで、相手をタッチに押し出す。ラインアウトからつなぎ、山本がうまく抜け出し、ワットニにパスし、ワットニがトライ。19-10で前半を折り返した。
後半は帝京が総じてゲームを支配。ペナルティをもらい、タップキックからの攻撃で山田、榎宮がトライを奪い、最初の3分で大きく突き放す(33-10)。その後、ミスからつながれて失点するも、終了間際、寺山のステップからのオフロードパスが神田につながり、神田が走り切ってトライ。40-17で帝京が勝利し、ジャパンセブンズ2024を5位という成績で終えた。
《COLUMN》
―― パリ五輪、7人制ラグビーを見逃すな! ――
7人制ラグビーの大会、ジャパンセブンズ2024で帝京は5位という成績を収めました。敗れた相手はメンバー12人中、帝京OBが4人も名を連ねる大阪府警察ラグビー部でした。
7人制ラグビーと15人制ラグビー。どちらも「ラグビー」という名前ですし、ルールも基本的にはほとんど変わらないのですが、プレーの中身はまるで別物です。
7人制ラグビーの最大の魅力は「スピード感」でしょう。ここには選手の走るスピードという部分と、ボールの展開の速さという部分があります。特に展開の速さは、15人制とはかなり違います。
15人制はブレイクダウンでラックをしっかりと作って攻撃を展開していきますが、7人制ではむしろラックを作らない方がいいという場合が多いようです(ラックに人数を取られてしまうと、次の展開で人数不足になり不利になってしまうから)。
それゆえ、相手につかまりながらも、オフロードパスなどで素早くボールを継続していくためのコミュニケーションが大事になってきます。おそらく来年も、東日本大学セブンズ大会はあるでしょうから、今回の大会で得た知見を今後に活かし、来年こそはいい成績を収めてほしいと思います。
さて、もうすぐパリ五輪が開幕します。7人制ラグビーは五輪種目になっており、日本代表チームには帝京OBが2名(津岡翔太郎選手、谷中樹平選手)選ばれています。日本はなかなか厳しいプールに入ってしまったようですが、過去にはリオ五輪で4位という成績もありました。
この時はニュージーランドを破っており、今回もそうした活躍を期待したいところです。
7人制ラグビーは、開会式よりも前に予選プールでの試合が始まります。帝京OBの活躍をぜひ見逃さないようにしましょう。
時間帯はどうしても夜中から未明になってしまうようですが、寝不足に気を付けながら、帝京OBをしっかりと応援したいと思います。
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
M2 ○帝京大学33-12神奈川タマリバクラブ●
M6 ●帝京大学14-26大阪府警察ラグビー部○
M11(5位決定戦)○帝京大学40-17NECグリーンロケッツ東葛●
《BRIEF REVIEW》
東日本大学セブンズ大会で優勝した帝京は、ジャパンセブンズ2024への出場権を得た。普段は練習も試合も15人制で行っているメンバーが、限られた時間ながらもこの日のために7人制の練習に取り組み、挑んだ。
最初の試合となるM2は、神奈川タマリバクラブとの試合。開始早々、山田(駿)のトライで先制するが、その後、ペナルティから失点。6分には山本のトライで突き放し、14-7で前半を折り返す。
後半も最初に得点したのは帝京。開始早々、福田(正)がトライ。その後、1トライ返されるが、終了間際に山本、榎宮のトライで突き放し、33-12で帝京が勝利した。
2試合目となるM6は、大阪府警察ラグビー部との試合。メンバーに帝京OBが4人も名を連ねるチームだ。
帝京は相手のペナルティでチャンスを得るも、慌てたのか、タップキックでノックオンしてしまう。さらにペナルティをおかし、巧みなステップを切るOB志和池にトライを許してしまう。
さらに自陣深くでもらったペナルティで果敢に攻めるも、逆にペナルティをおかしてしまう。ここから攻められ、OB岡本にトライを許し、前半は0-14で折り返した。
後半は帝京のキックオフがノット10m。ここからつながれ、またもOB志和池のステップで抜かれ、追加点を許してしまう(0-19)。
帝京もこのままでは終われない。青木が入り、存在感を示し始める。3分、うまくつないだところから神田が抜け出し、快足を発揮し、そのままトライ(7-19)。
キックオフからの返しのプレーで、ワットニと青木の強烈なタックルで相手をタッチに押し出す。さらにスクラムからうまくボールを奪い返してつなぎ、最後は青木がディフェンス4人をものともせずに前進してトライを奪う(14-19)。
5点差とし、スタジアムは逆転ムードが漂い始めるが、キックオフでミスが重なり、相手に走られ、最後はOB白國にトライを奪われ万事休す。帝京は14-26で敗れ、5位決定戦に回ることとなった。
その5位決定戦は、NECグリーンロケッツ東葛との試合。キックオフをOBアスイにうまく取られ、前進され、OB大和田にパスが渡り、そのまま先制トライを許してしまう。
ただ、リーグワンのチーム相手でも帝京はひるまない。相手のミスしたボールを山田がうまく拾って、ディフェンスを弾き飛ばして独走。トライを奪い、同点とする(5-5)。この後は一進一退。帝京はキック処理がうまくいかず、相手に繋がれると、またもOB大和田にトライを許す。返しのキックオフから帝京は外へと展開。寺山がうまく抜け出し、独走してトライ(12-10)。
次のプレーでは山本、榎宮の好タックルで、相手をタッチに押し出す。ラインアウトからつなぎ、山本がうまく抜け出し、ワットニにパスし、ワットニがトライ。19-10で前半を折り返した。
後半は帝京が総じてゲームを支配。ペナルティをもらい、タップキックからの攻撃で山田、榎宮がトライを奪い、最初の3分で大きく突き放す(33-10)。その後、ミスからつながれて失点するも、終了間際、寺山のステップからのオフロードパスが神田につながり、神田が走り切ってトライ。40-17で帝京が勝利し、ジャパンセブンズ2024を5位という成績で終えた。
《COLUMN》
―― パリ五輪、7人制ラグビーを見逃すな! ――
7人制ラグビーの大会、ジャパンセブンズ2024で帝京は5位という成績を収めました。敗れた相手はメンバー12人中、帝京OBが4人も名を連ねる大阪府警察ラグビー部でした。
7人制ラグビーと15人制ラグビー。どちらも「ラグビー」という名前ですし、ルールも基本的にはほとんど変わらないのですが、プレーの中身はまるで別物です。
7人制ラグビーの最大の魅力は「スピード感」でしょう。ここには選手の走るスピードという部分と、ボールの展開の速さという部分があります。特に展開の速さは、15人制とはかなり違います。
15人制はブレイクダウンでラックをしっかりと作って攻撃を展開していきますが、7人制ではむしろラックを作らない方がいいという場合が多いようです(ラックに人数を取られてしまうと、次の展開で人数不足になり不利になってしまうから)。
それゆえ、相手につかまりながらも、オフロードパスなどで素早くボールを継続していくためのコミュニケーションが大事になってきます。おそらく来年も、東日本大学セブンズ大会はあるでしょうから、今回の大会で得た知見を今後に活かし、来年こそはいい成績を収めてほしいと思います。
さて、もうすぐパリ五輪が開幕します。7人制ラグビーは五輪種目になっており、日本代表チームには帝京OBが2名(津岡翔太郎選手、谷中樹平選手)選ばれています。日本はなかなか厳しいプールに入ってしまったようですが、過去にはリオ五輪で4位という成績もありました。
この時はニュージーランドを破っており、今回もそうした活躍を期待したいところです。
7人制ラグビーは、開会式よりも前に予選プールでの試合が始まります。帝京OBの活躍をぜひ見逃さないようにしましょう。
時間帯はどうしても夜中から未明になってしまうようですが、寝不足に気を付けながら、帝京OBをしっかりと応援したいと思います。
(文/木村俊太・写真/志賀由佳)
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